2014年4月20日 (日)

名作Windows2000/XPを偲ぶ(1)

 2010年のWindows2000サポート終了に続き,WinodwsXPも,さる4月9日にサポート終了となってしまいました。
 WindowsXPがリリースされてから実に約12年半。だめOSとか,危険なOSなどと批判することはたやすいですが,私としては,長い間,本当にお疲れさまでしたと言いたいです。
 特に拙webの場合,開設したのが2000年11月のことでしたから,Windows2000,そしてWindowsXPとともに歩んできたと言っても言い過ぎではありません。そんなWindowsXP,そしてその前史ともいえるWindows2000をここでしみじみ振り返ってみたいと考えています。

(1) 2000年
 Windows2000が日本でリリースされたのは2000年2月18日のことでした。本国アメリカでは2月17日のリリースでしたから,事実上,本国とほぼ同時リリースとなったわけで,1年以上も待たされたWindows3.1,3カ月待たされたWindows95,2カ月待たされたWindows98に比べると雲泥の違いだなぁ,と当時も思っていました。

 もっとも,私の場合,リリース当時は依然として,Windows2000 RC2版の試用を続けている状態でした。雑誌の付録としてついてきたRC2版を試用していた機種はNECのFineNX(PC-FN20C)と呼ばれる,富士通OASYS的に言うならば「トランスポータブル」タイプのパソコンでした。
 もともとはMMX Pentium/200MHz,メモリ32MB,ハードディスク2GBのマシンでしたが,この頃までにCPUはAMDのK6-III/400MHz(現バッファロー社製のアクセラレータ),メモリ192MB,ハードディスク8GBに増強していました。
 Windows2000は,Windows7のRC版同様,RC2版の段階でかなり完成されたものに仕上がっていました。その堅牢さに惹かれたのと同時に,Windows2000であれば,BIOSの制限により8GBまでのハードディスクしか搭載できないマシンにも,より大きな(結局32GBまでだった)ハードディスクを搭載できる可能性がある,ということから,職場で使っているFineNXへの導入を決断したのでした。

 FineNXは,リリース(1997年11月)時点でカタログにWindowsNT 5.0(結局これがWindows2000となる)への対応を謳っており,Windows2000がリリースされた際にもWindows2000用のドライバ類がインターネット経由で供給されたと思います。
 ハードディスクを20GBに増強したかったこともあり,実際のWindows2000の導入はその年の4月になりました。

 これで快適に仕事ができるかと思ったのでしたが,親指シフトキーボードの扱いに往生した(Fine NXはPS/2ポートが当時のNECの事情から隠されており,それを掘り出すことでPS/2接続のキーボードやマウスが使えた)り,ファイル共有の設定やハイバネーションの設定にはまってしまって再インストールを余儀なくされたりと,インストール後数カ月間はなかなか落ち着かなかったような印象もありました。

 なお親指シフト(当時はFMV-KB611を使っていた。現在Windows7化した富士通FMV-D1200にて引き続き使用中)については,次のような対応で乗り切ったことが,私のwebに記録されています。

・2000年3月にOASYS V7とOAK V7にWindows2000対応の修正差分がリリース。この時点ではFMV-KB611キーボードドライバは未リリース。
・当初はWindows2000に付属のFMV-KB211用ドライバを使ってFMV-KB611を使用。キーボード最上段の数字キーを押すと入力モードが「かな」から「英数」に強制的に変更されていた。
・6月に,現在は電子投票システムも開発しているサニコン社からWindows2000用のKB211ドライバがリリースされ,モードの強制的変更が回避される。
・7月にようやく富士通純正のKB611ドライバがリリースされ,OASYS機能キーの利用もできるようになった。

 サービスパック1は早くもこの年の9月に公開されています。やはり初期状態ではトラブルがかなり多かったのでしょうか。そういえばこのあたりから,Windows2000にまつわるトラブルが減少し,安定して使えるようになったかな,と思えるようになりました。

 拙webによると,無謀にもこのFineNXを使ってデジタルビデオの編集をしたという記録が残っています。IEEE1394ボード等,OSに付属するドライバだけで簡単に認識できるのも非常に便利だったような印象がありました。

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2014年4月13日 (日)

パイオニアCT-780(6)・奥行きが短い! この上にアンプやチューナーは載らない!

 気がついたらパイオニア・CT-780について,だらだら書いてきたものが6回目になってしまいました。
 CT-780というカセットデッキは,そんなに思い入れはないはずだったのですが,この機種の存在を知った中学3年生の時以来実に32年余り。あのとき思った疑問が実機を手にしてようやく氷解していったのでした。
 この前モデルのCT-970や私も所有していたCT-770,CT-780と同世代のCT-980については,現在でもネットでたやすく情報をみつけることができるのですが,なぜかこのCT-780はネット上でも情報が少なかったので,拙い私の文章ではありましたが,ネット上になんとかCT-780の記録が残せたのではないかと思っております。
 そんな連載も今回が最終回。今回はサイズの問題,そしてCT-*80世代のカセットデッキの光と陰についてまとめてみようと思います。

 拙ブログでも何回も書いた通り,3分割デザインのALL DAYS COMPOシリーズは,国内モデルでは次のような機種がリリースされています。その寸法と重量を書いていきます。なお寸法は幅,高さ,奥行きの順です。●プリメインアンプ
 (1)A-980 420×132×423mm 13.3kg
 (2)A-780 420×132×423mm 11.9kg
 (3)A-580 420×98×367mm 7.6kg
 (4)A-380 420×98×367mm 6.0kg

●チューナー
 (5)F-780 420×60×380mm 4.5kg
 (6)F-580 420×60×380mm 3.7kg

●カセットデッキ
 (7)CT-970 420×130×358mm 9.2kg
 (8)CT-770 420×130×358mm 8.2kg
 (9)CT-980 420×130×320mm 6.5kg
 (10)CT-880 420×130×320mm 6.5kg
 (11)CT-780 420×99.5×270mm 5.3kg
 (12)CT-580 420×99.5×270mm 5.3kg
 (13)CT-480 420×99.5×243.5mm 4.4kg

●レコードプレーヤー
 (14)PL-780 420×120×427mm 8.3kg
 (参考)PL-88F 420×98×335mm 10.3kg+
  …フロントローディング式のため,3分割デザインにならない。

 これらの機器に,「音像リアリズム」S-180Aスピーカーを組み合わせるとALL DAY COMPO SYSTEMのいっちょ完成,ということになるのでしょうか。

 当時のカタログを見てみると,システムラックに,上から(5)(2)(8)の順で収納してある写真や,(1)を別置きとして(5)(7)の順に載せたもの(奇しくも下の写真と同じ並びだ)がシステム例として掲載されています。当時のシステムコンポは,上からチューナー,アンプ,カセットデッキの順に積んでいくことが多かったですよねぇ。通常,一番重たいアンプが一番多く発熱するものなので,操作性のことも考え合わせると,この3つをどう並べたらよいものか悩んでしまいます。

Ct970

 初期のALL DAY COMPO SYSTEMでは,デッキの上にアンプ,アンプの上にチューナーを,それぞれ直置きするケースをカタログ等で紹介していて,実はシステムラックB-M600やB-M400でもアンプ,チューナー,デッキを置くスペースには仕切りの棚がなく,これらを直置きするしかない構造になっています。
 CT-970やCT-770は同クラスのデッキでも比較的重量が重く,奥行きが長い設計になっていたのですが,上にアンプを置く可能性を考えてのことだったのでしょうか。ラックの幅が狭かった関係で,私はCT-770の上に仕方なくレコードプレーヤーを置いて使っていたのですが,あながち間違った使い方ではなかった,ということなのですね(ということは30数年前,CT-770以外のカセットデッキを購入してしまうとその置き場に苦慮するところだったということだ)。

 さて,問題のCT-780ですが,奥行きはなんと270mm。CT-970の上に載せて横から見ると,次のような感じになります。

Dsc04605

 この場合,なんとチューナーF-780は,CT-780の上には置けないのですね。ですから私の場合,F-780を上の棚に追いやるしかありませんでした。
 この時期登場した廉価版のアンプA-580やA-380も奥行きがやや短くなっているので,それらならCT-780の上に置けるでしょうか。で,これらのアンプの上にチューナーF-580やF-780を置けないことはないでしょうから,そのように積むとよいのかも知れませんが,なんともバランスが悪そうです。
 なぜCT-780/580/480の奥行きをこんなに短くしてしまったのか,今となっては大きな謎です。

 なおこの3分割デザインのコンポは輸出もされていたようで(型番は大幅に変更されている。デッキシリーズにはなんと,CT-480にあたる機種のさらに下位機種(メカロジック方式)が存在していた),カタログのpdfを見てみると,上から,チューナー,デッキ,アンプの順に置いているケースが紹介されていました。

 私は,通っていた中学校で見たA-980,自分で所有したCT-770,その頃の記憶がよみがえって購入したF-780,CT-970,CT-780と,この3分割デザインシリーズは,かなり愛着があります。ただ他機とのコーディネートが難しいという問題もあったのも事実です。
 オークションでは,注意してみてみると,CT-970はわりとよく出品されています。CT-770も時々出てきますが,CT-970ほどではありません。ダイレクトドライブ式ではないので,メカ的にはCT-970よりも故障が多かったからなのでしょうか。
 そして,オートリバース世代のCT-980はそれらよりオークションで見かけることが少なく,それ以外の機種はほとんど見かけることがありません。私が入手したCT-780も,入手したあとオークションで見かけたことは一度もありません。ましてや,CT-880やCT-480のような,ラインナップの隙間を埋めただけの機種は全くみかけません。おそらく当時でも,中途半端な価格設定では魅力がなく,ほとんど売れていなかったのではないでしょうか。
 ALL DAY COMPO SYSTEMにふさわしいカセットデッキは,CT-970やCT-770のような高い基本性能を持つ機種よりも,CT-980やCT-780のような,リバース機能や各種のテーププレイ機能がつき,リモコンも使えるらくちんな機種の方だとメーカーは考えたのでしょう。それはあながち間違いだとは思わないのですが,ユーザーはそれを許さなかった,ということだったのでしょう。

 かくしてパイオニアのピュアコンポーネントは,3分割のデザインをやめ,オーソドックスなものに回帰していきます。次世代機のCT-90R(CT-980の後継で3ヘッド録再リバース。ただしモニターができない仕様)とCT-70R(CT-780の後継で4桁デジタルカウンターがつく。この機種もネット上にほとんど情報がない)が登場したあと,CT-970やCT-770の路線に回帰した,名機CT-A9やCT-A7のリリースに至るのです。

 CT-A9やCT-A7(オートBLE機能をつけなかったのは惜しかった)は確かに憧れたのですが,CT-770が壊れ(今から思えばパイオニアに修理依頼すればよかった)たあとに購入したのは,その後継機ではなく,2ヘッド機のA&D GX-Z5000でした。でもいつかはパイオニアの高級デッキを買ってやるぞと思ったのでしたが,アナログ時代はあえなく終焉,その次を担ったミニディスクの時代もとうとう終わってしまいました。

 F-780から始まって,CT-970,そしてCT-780と,パイオニア3分割デザインシリーズを買いあさり,甘酸っぱい昔を振り返ることができました。気がつけばこれらの機器はすでに製造後30年以上が経過し,(F-780はメンテを受けているものの)いつ壊れても不思議はない状態です。そう考えると,この1年,実に濃密な時間を過ごすことができたと思っています。

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2014年3月31日 (月)

恒例の多忙旬間につき,当分の間ブログの更新がしづらい状況です。

 拙ブログをご愛顧いただきありがとうございます。

 毎年恒例の多忙シーズンに入ってしまい,ブログに記事を追加することができにくい状況です。
 しかも今年は,9年ぶりの転勤となりましたので,しばらく落ち着きにくい状況が続くと思われます。

 このような状況ですが,とりあえず生きておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

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2014年3月16日 (日)

パイオニアCT-780(5)・高級なのか安っぽいのかよく分からない走行系

 気がついたら3月に入っていました。
 パイオニア・CT-780について,だらだら書いてきてとうとう5回目。今回は走行系のお話しです。写真は前回の使い回しです。

Dsc04597

 この世代のバイオニア・オートリバースカセットデッキでは,"3DD AUTO REVERSE"というのを売りにしていました。DDというのはもちろんダイレクトドライブのこと。どこがダイレクトドライブになっているかというと,まずはサプライリールとテイクアップリール,そしてキャプスタン,正確に言うとフォワード側のキャプスタンの3つがダイレクトドライブ化されています。
 モーターはカタログによると「コアレス&スロットレスの高精度ブラシレスDCサーボホールモーター」というのが採用されています。と書いたけど,なんだそりゃ。カタログを初めて読んだ中学生の頃(!?)はなんのこっちゃよく分からず,分からないまま受け入れるしかなかったのですが,今やインターネット時代。分からない言葉はすぐぐぐれます。

 コアレスモーターとはなんぞや。モーターを作るとき普通は鉄心(コア)にコイルを巻き付けるけど,そのコアがないからコアレスモーター。立ち上がりに優れていることから,ボタンを押したときの反応がよさそうです。
 スロットレスモーターとはなんぞや。コイルを巻く溝がない,という意味なのだそうです。従って,コアレスモーターであればそれは自動的にスロットレスモーターでもあるんだとか。だからわざわざ「コアレス&スロットレス」と書いていたのですね。
 ブラシレスモーターとはなんぞや。常に接触しているブラシと整流子がコイルに電流を流すのがブラシ付きモーターなら,その接触している部分(制御の役割がある)を外部のインバーター回路に置き換えたのがブラシレスモーターなのだとか。正逆の回転変更が難しく,外部にさまざまな制御機構が必要なのが欠点ですが,ブラシがないので振動や騒音が少なく,耐久性にも優れているメリットがあり,現在では多くの機器に導入されているモーターだということですが,CT-780がリリースされた時代はまだ出始めの頃だったのでしょうね。
 そして,ホールモーターとは,上述のブラシと整流子がなくなったため,回転検知をするための「ホール素子」が取り付けられたモーターということで,ブラシレスモーターであれば自動的にホールモーターである,という理解でよろしいでしょうか。

 この,「コアレス&スロットレスの高精度ブラシレスDCサーボホールモーター」がダイレクトドライブ方式によって採用されたことにより,

・キャプスタンモーターではトルクリップルやコギングなどの有害成分が抑えられた。
・リールモーターでは耐久性の向上とスムースなテープ走行が実現できた。

と紹介されています。
 ただ,当時カタログで,この"3DD AUTO REVERSE"のメカニズム概略図で,フォワードキャプスタンとリバースキャプスタンのフライホイール同士がゴムベルトで逆回転するように接続されている様子を見たとき,「フォワード側は確かにダイレクトドライブかも知れないが,リバース側は,ダイレクトドライブとは言えじゃないんじゃないの?」と思ったものでした。

 さて,実機ではどうなっているのか。
 カセットドアをバタンと開け(しつこい),キャプスタンを指で回してみると,それほど力をかけなくてもキャプスタンが回せることが分かります。キャプスタンダイレクトドライブのカセットデッキは(全てそうかどうかは知りませんが)指でキャプスタンを回すことができます。CT-970もA&DのGX-Z5000もキャプスタンがダイレクトドライブ式ですのでこれらも指で回すことができます。
 電源を入れると,フォワード・リバースの両キャプスタンがそれぞれ逆回転します。テープをガチャンと(しつこい)入れて,プレイキーを押すと「カッチャン」というメカの音がして再生が始まります。
 ここでディレクションキーを押すと,「バンッ,ガッチャン」と,やや大きな音を立ててリバース再生が始まります。ストップキーを押してもやっぱり「バンッ」という音を立てます。
 ディレクションが正,逆,どちらの場合でも,ストップキーを押したあとの録再ヘッドの向きが同じになっているようですので,ヘッドを上げたり下げたりする最中にヘッドの向きを変えたり,元に戻したりしているのでしょうね。そして「バンッ」という音はヘッドを下げる音なのだろうかと思います。なんだかダイレクトドライブのモーターが3つもついているとは思えない安っぼさを感じます。

 再生状態から早送り・巻き戻しに入るときは「ペシッ」というやや軽い音がします。この"3DD AUTO REVERSE"で唯一秀逸だと思うのは,あまりそのような操作をすることはないと思われるのですが,早送りからすぐに巻き戻しを行うような場合,ほとんど無音で,しかも待ち時間ほぼ0で切り替えができるようです。この点だけはさすがコアレスモーター採用,と言ったところでしょうが,そこから停止キーなり,再生キーなりを押すと,やっぱり「バンッ」という,お金がかかっていない感じの音がします。
 再生状態からボーズキーを押したときの挙動は早送り・巻き戻しと同じ「ペシッ」という感じの音です。ポーズ解除の音はそれよりやや小さめの音です。

 本機CT-780と,メカニズムが同じ再生リバース機のCT-580のワウ・フラッターはWRMSで0.04%以下。EIAJのW・Peakでは±0.07%以下となっています。デジタル時代になりほぼ死語と化したこの「ワウ・フラッター」ですが,WRMSによる測定が以前からある方で,W・Peakによる測定がこのCT-780の登場前後から出てきたように思います。現在,自動車の馬力がkW表示になっているところなのですが,今でもやっぱりPS表示の方が分かりやすいのと同じように,ワウ・フラッターもWRMSによる測定の方が分かりやすいような印象があります。

 同じメカニズムながら,背が高いのでフライホイール径が大きく取れるCT-880のワウ・フラッターはWRMSで0.035%,W・Peakで±0.06%と改善されています。それにクォーツロックをかけたCT-980だとWRMSで0.03%,W・Peakで±0.055%とさらに改善されるのですが,これは,もう少々頑張れたのではないかなぁ,と思ったりします。
 なお1モーター機のCT-480はWRMSで0.05%,W・Peakで±0.08%になります。何度も言っている通り,標準価格が当時54,800円のデッキです。もう少々なんとかならなかったのでしょうか。

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2014年2月23日 (日)

パイオニアCT-780(4)・本当はヘッドの話。だけどどうしてもイジェクトが…。

 パイオニア・CT-780の4回目。今回はカセットドアを開けてみてヘッドまわりを見てみます。
 そのカセットドアなのですが,何回もご紹介の通り,安いラジカセのように固い操作感のイジェクトボタンを押すと「バタンッ」とドアが開きます。
 今,数年前に購入したソニーのラジカセのイジェクトボタンで試してみたのですが,いやいや昨今の安いラジカセでもこんなに「バタンッ」とは開きません。バネでダンプを利かせているのか,少々ゆっくり開いてくれます。CT-780はそのレベルにすら達していません。問題なのは,このイジェクト操作感は,上級機のCT-980でも同じということです。
 当時カセットデッキで一般的だったのはエアダンプ,もしくはオイルダンプにより,イジェクトボタンを押すとじわ~っとドアが開くタイプのもので,これがCT-970/770になるとモータードライブのパワーイジェクトとなり,イジェクトキーをぽん,と押すとモーターの音がしてイジェクトされるようになり,A&DのGX-Z5000になると,モーターの音が静かになり,しかもパワーローディングまでされるようになったのです。
 今回は,あくまでもこの手動で機械的なイジェクトを楽しんでみたかったので個人的には満足しているのですが,これが30年少し前,なけなしの金をはたいてCT-780を購入し,ラックにセットして,さぁ聞いてみるぞとイジェクトボタンを押したときに,「バタンッ」とドアが開くとき,ユーザーは一体どんな気分になっただろうかと,考えずにはいられません。30年前なら,私は「CT-770の方がよかった」と思うかも知れません。

 それはともかく,ドアの内部を見てみます。

Dsc04597

 回転式の録音・再生ヘッドはリボンセンダストとなっています。2ヘッドタイプのリボンセンダストヘッドはこれが初めてで,CT-580にも搭載されています。なおCT-480のヘッドはハードパーマロイでした。リバース機のためキャプスタンが2本装備されており,そのため消去ヘッドは3ヘッド機に装着されているものと同じ,小窓用の特殊合金ヘッドが採用されており,CT-780は録再リバース機のため2つ装着されています。

 初の録再タイプのリボンセンダストヘッドですが,カタログによると周波数特性は,全て低域が30Hzから,高域はそれぞれ,

・ノーマルテープ    -20dB録音 16,000Hz  0dB録音  9,000Hz
・ハイポジションテープ -20dB録音 17,000Hz  0dB録音 10,000Hz
・メタルテープ     -20dB録音 17,500Hz  0dB録音 15,000Hz

までとなっていました。これが3ヘッド機のCT-980/880なら,低域は25Hzから,高域はそれぞれ,

・ノーマルテープ    -20dB録音 17,000Hz  0dB録音 10,000Hz
・ハイポジションテープ -20dB録音 19,000Hz  0dB録音 11,000Hz
・メタルテープ     -20dB録音 20,000Hz  0dB録音 16,000Hz

とより広がっていました。ただ,同じヘッドを使っているはずのCT-970の,メタルテープ-20dB録音時の周波数特性が20~22,000Hz(CT-770は20~21,000Hz)であり,これは回路に何か変更があった,というよりはパイオニア社内の測定方法に何か変更があったのでしょうかね。

 実際に再生音を聞いてみた限りは,CT-770/970と同じ傾向の音で,もともとリボンセンダストヘッドの再生音に慣れていた私には安心して聞ける音,という印象があります。ただ,同じテープをCT-970と変えながら聞いてみると,高域の伸びがCT-780では少々足りないかなぁという印象がありました。
 あとはCT-780のほうが少々出力レベルが小さいかなぁ,という印象もあるのですが,なにしろ30年前に作られた機械のこともあり,経年変化の影響もあるのかも知れません。もちろんふだんテープをかけて聴く分には特に問題はないので,CT-970の寿命を少しでも伸ばすために,テープを聞きたいときはCT-780を使うようにしています。

 なおハードパーマロイヘッドのCT-480だと,周波数特性は低域は30Hzから,高域はそれぞれ,

・ノーマルテープ    -20dB録音 15,000Hz  0dB録音  8,000Hz
・ハイポジションテープ -20dB録音 16,000Hz  0dB録音  8,000Hz
・メタルテープ     -20dB録音 17,000Hz  0dB録音 12,500Hz

までとなっていました。

 そしてSN比は,それぞれノイズリダクションオフで,CT-780と580がEIAJ55dB,第3次高調波歪率3%時が59dB以上となっていました。それらよりCT-480だと-1dB,CT-980/880だと+1dBになっていました(ドルビーを入れたときは,5kHz時にドルビーBで+10dB,ドルビーCで+20dB向上)。

 駆動系のことを書こうとしたらもういっぱいいっぱいになってしまったので,それは次回に。

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2014年2月15日 (土)

パイオニアCT-780(3)・デジタル時代の今となってはこの多機能が泣けてくる…。

 パイオニア・CT-780の3回目。今回は右側の操作部の観察です。

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 特徴的な縦1列の集中操作ボタンは,CT-970/770の片道機では上から順に,STOP,F.F.,REW,PLAY,PAUSE,REC,REC MUTEの7つのボタンが配置されていたのですが,オートリバース機になったことにより,CT-980から580まで、まず上下シーソー式の早送り・巻き戻しボタンがあり,次にリバースボタン,さらに上下シーソー式のPLAY・STOPキーの,見た目は3つ,機能的には5つのキーが配置されています。
 早送り・巻き戻しボタンは例の三角形が並ぶアイコン表記で"F.F","REW"の表記がなく,逆にPLAYボタンは正逆両方向に進めることからボタンに三角形のアイコンがありません。

 それらからはみ出たボタンは集中操作ボタンの右側に移されてしまいました。上から順に,PAUSEボタン,赤いRECボタン,REC MUTEボタン。そして無音部を探して自動停止し,録音スタンバイ状態にする"BLANK SEARCH"ボタンが新設されています。
 ボタンの形状はCT-970/770のAUTO BLEキーと同じ縦長なのですが,970/770のAUTO BLEキーのようにストロークはなく,カチッと触るような操作感になっています。
 録音ボタンは,CT-970/770のようにPLAYボタンと同時に押す方式ではなく,ワンタッチレコーディング式になっています。
 CT-980/880ではこれらのキーの上にAUTO BLEキーとその設定情報をクリアするCLEARキー,次いでそのCLEARキーと同じ小さい正方形の形をしたBLANK SEARCHキーが配置されています。なおブランクサーチの機能がないCT-580/480には当然"BLANK SEARCH"のキーはなく,CT-580ではそこが空き地になっています。

 その右に3つの新機能のボタンが縦に配置されています。上の"MS/SKIP"はクイック・ミュージック・サーチとスキップ再生共用のボタンです。このボタンを1回カチッと押しておくと,表示パネルの"MS/SKIP"ランプが点灯します。この状態で早送りを押すと次の曲をサーチ,巻き戻しボタンを押すと今聴いている曲の頭をサーチする,という按配です。さらに再生状態でスキップ機能が働いているため,8秒以上の無音部を検出すると次の録音部分まで自動的に早送りするという寸法です。さらにリバースモードが設定されていれば「スキップリバース」が働くというわけです。

 次に配置されているのが"INDEX SCAN"ボタン。これはいわゆるイントロ再生機能です。上記"MS/SKIP"機能が働いている時にもそれを解除せずに働くようです。
 その次が"MUSIC REPEAT"ボタンで,このボタンを押すと8回まで同じ曲を連続再生するそうです。この"MUSIC REPEAT"機能に関してはこのボタンで機能を解除することができず,解除するにはSTOPキーを押すしかありません。
 なおCT-580ではミュージック・リピート機能がないためそのボタンがなく,CT-480はこれらの機能がないためごっそりこの3つ分のボタンが抜けており,下の方に簡略化された?"MUSIC REPEAT"ボタンが配置されています。また,背が高いためパネル面積に余裕があるCT-980/880 ではこの3ボタンの下にカウンターメモリーストップのボタン,さらにCT-980ではリアルタイムカウンターのためのテープ容量切り換えダイヤルがついています。C-90,C-60,C-46と,TDKのテープでよく採用されていたラージハブのC-46用の4ポジション切り換えになっていました。

 一方CT-780ではこの3キーの下に横に3つ,ノイズリダクション関係のボタンが配置されています。それぞれオン・オフの切り換え式で,左から順に,単にノイズリダクションのオン・オフのボタン,ドルビーBとCの切り換えボタン,MPXフィルターのオン・オフのボタンが並んでいます。
 CT-780と同じ位置にノイズリダクションスイッチがあるのがCT-580,CT-480は少し左側にオフセットされて配置されており,CT-980/880では真ん中の表示パネル部に移されています。
 MPXフィルターとは,FM放送の19kHzパイロットトーンでドルビー回路の誤作動を防ぐため,その周波数帯域をカットする機能のことですが,パイオニアのカセットデッキでは,代々MPXフィルターのスイッチが存在しておらず,CT-1000でMPXフィルター「解除」スイッチが搭載されていたところを見ると,どうもドルビーオンでMPXフィルターも強制オンというのがデフォルトだったのではないか,という見方をしています。現有のCT-970や以前所有していたCT-770にはMPXフィルターのスイッチはなく,確かCT-770の取り扱い説明書にもMPXフィルターの記述はなかったように思います。
 MPXフィルタースイッチが前面に出てきたのが高級機のCT-A1,そしてCT-980の世代以降,パイオニアのカセットデッキでも当たり前のようにMPXフィルターのスイッチが搭載された,ということなのでしょうか。

 その右が上から順に入力ボリューム,リバースモードのダイヤル,タイマー機能のダイヤルが備わります。
 入力ボリュームはLR同軸式です。製造後30年以上が経過したこの機体だけかも知れないのですが,手前のL側のボリュームが軽く動いてしまい,LR両方を同じように動かすことができにくい感じです。
 リバースモードは片道,1回リバース,連続リバースの3モードが選べます。
 タイマー機能は中央がオフ,右にひねるとタイマープレイ,左にひねるとタイマー録音です。当然別売りのオーディオタイマーがないと,電源オンした時の単なるオートプレイ・オートレコーディング機能でしかありません。
 これがCT-770(970)ではペシャペシャと音をたてる押しボタン式でした。機械的なスイッチでありながら軽いタッチで押されてしまうため,特にタイマーレコーディングボタンが間違って押され,しかも録音可能なテープが入っていた場合,デッキを使おうと電源ボタンを押すと,大事な録音が入っていたテープに上書き…というトラブルがなきにしもあらず,という状況だったので,CT-780以降のダイヤル式タイマー機能はいいなぁと思ったこともありました。
 この部分の配置が同じなのはCT-580。3ヘッドのCT-980/880では入力ボリュームの下に出力ボリュームがあります。CT-970/770ではラインアウト端子とヘッドホン端子の両方に出力ボリュームが効いていたと思いますが,CT-980/880でもおそらくそうだったのでしょう。一方CT-480ではリバースモードのダイヤルがいらないので,入力ボリュームのサイズがやや大きめになっています。

 一番右端が,上から順にマイクのL・R端子とヘッドホン端子。当然標準サイズのジャックです。CT-970/770では先にヘッドホン端子があって,あとでマイク端子が配置されているので,逆転していますね。CT-980/880ではマイク端子の上に3ヘッド機ならではのモニタースイッチが存在するのですが,CT-480にもやはり何かのスイッチがあります。カタログを目を凝らしてよく見ると"ALC"と書いてあるように見えるので,おそらく自動レベル録音機能をオン・オフするスイッチなのでしょうか。
 なおこの世代のパイオニアのカセットデッキでは片道機のCT-480以外ワイヤードリモコンに対応していました。

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2014年2月 9日 (日)

パイオニアCT-780(2)・74800円のデッキのレベルメーターがたった8セグメントとは…

 パイオニア・CT-780の2回目です。今回はディスプレイ部をまじまじと観察してみようと思います。

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 3分割されている真ん中の濃い灰色の部分から見てみようと思います。まずは左上に存在するカウンター。機械式3桁のものでした。私が所有していたCT-770も機械式3桁のカウンターでした。当時は他社でも徐々に電子式のデジタルカウンターの搭載が始まっていたのですが,パイオニアでは先代のCT-970の4桁電子カウンターがCT-980でようやくリアルタイムカウンター化され,また他社デッキの対抗策なのか,本機より価格が若干安いミニコンポ・プライベート用のCT-X70も4桁デジタルカウンターが搭載された以外は全て3桁の機械式カウンターの搭載にとどまっており,当時は少々見劣りがしていたのではないでしょうか。

 カウンターの下に位置する左右の矢印で囲まれた部分が"OPERATION MODE"表示部です。本機ではCT-980/880と同等の表示機能を持っています。右矢印がフォワード側,左矢印がリバース側の進行を示しており,現在フォワード側かリバース側かはどちらの矢印に薄く緑のLEDが表示されているかで示されます。テープが進行すると1個ずつLEDが濃く点灯する(フォワード側は左から右,リバース側は右から左)ようになります。
 両矢印の真ん中にPAUSE,REC,REC MUTEの表示ランプがあります。CT-980/880ではそこに"AUTO REVERSE"という文字が書かれており,これらのランプは"RECORDING MODE"として下の方に位置しており,さらにTAPE,SOURCEの出力切り換えランプをつけています。
 この3つの表示ランプの両端に,右側が三角,左側が逆三角の表示ランプがついています。両方とも点灯していないときはオートリバースしない状態,右側だけ点灯しているときは1回リバース,両側とも点灯しているときはエンドレス再生の状態です。
 なお,下級機のCT-580では矢印によるテープトランスポートの表示が省略され,フォワード側かリバース側かを表示する左右のランプしかありません。リバースモードがどうなっているかは右側パネルにあるダイヤル式のスイッチの状態を直接見ることで確認するしかないのでしょう。
 片道機のCT-480には当然テープトランスポートに関わる表示ランプはありません。

 次に存在するのがミュージック・サーチとスキップ再生のランプとミュージック・リピートのランプ。ミュージック・リピート機能のないCT-580ではそのランプはなく,簡易式のミュージック・サーチ機能しかないCT-480では両方のランプがありません。これらの機能の詳細は次回にしましょうか。

 その下に存在するのがオートテープセレクターの表示です。左がノーマル,真ん中がハイポジション(CrO2),右がメタルです。パイオニアのカセットデッキはCT-970/770の世代以降FeCrテープへの対応をやめています。パイオニアのカセットデッキの歴史をひもとくと,結構以前の機種からオートテープセレクターを搭載した機種があったらしいのですが,CT-970/770では一時的にオートテープセレクターをやめ,マニュアルテープセレクターとしています。当時の一部のメタルテープにメタル検出穴がなかったため,CT-970/770の世代ではオートテープセレクターの搭載を見送ったのかも知れません。
 さらにその下がカウンターメモリーのスイッチとドルビー表示です。カウンターメモリー機能はメモリーストップしかついていないようです。ただ本機がリバース機であることから,早送り・巻き戻しの両方でメモリーストップが効くようになっているみたいです。
 メモリーストップはCT-980/880/780のみの装備でCT-580/480では外されているようです。また先代のCT-970/570ではメモリープレイ機能もついている(CT-770ではメモリープレイ機能はなかった;_;)のですが,おそらく前述のミュージック・サーチ機能の充実により,メモリープレイ機能は不要と判断されたのでしょう。

 そして右側に縦に配置されているのがレベルメーターです。CT-980はCT-970と同じ16セグメント。CT-970にはピークホールド機能がついているのでおそらくCT-980もそうでしょう。CT-880はCT-770と同じ12セグメント。ですからピークホールド機能はないでしょう。だとすると当時でも99,800円のデッキでピークホールド機能がないのはどうかと思います。
 さてわれらがCT-780ではどうか。数字は+6,+3,0,-3,-6,-10,-20,∞と打たれているのですが,-20~-3のセグメントがカタログを見ると2つに分かれているので,一応12セグメントあるのか,それとも数字の表示の通り8セグメントしかないのか,当時はずいぶん疑問に思ったものでした。これを調べたいためにCT-780を入手したと言っても言い過ぎではありません。
 実機を見てようやく分かりました。2つに分かれたセグメントはやっぱりそれぞれ同時にしか点灯していません。結論。CT-780(とCT-580)に搭載されているピークメーターは,残念ながら8セグメントでした。74,800円のデッキのメーターとしては本当にどうかと思います。なおCT-480ではさらに少ない6セグメントのメーターとなります。

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2014年2月 6日 (木)

さらVAIO

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0500V_V00C14A2000000/
http://digital.asahi.com/articles/ASG2502BKG24ULFA03T.html

の,ソニーのパソコン事業売却か,という記事にはびっくりしましたねぇ。今のところ,ソニーとしては

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201402/14-0205/

というリリースを出していますし,現時点で読売,毎日,産経は後追いをしていないので,信憑性はあまり高くはないのですが,それにしても,ドコモがiPhoneを発売した例のように,日経がリークしたニュースが外れたことはあまりないようですから,おそらくこれは事実となるのに違いありません。

 拙webでも,PCG-505Vや,PCV-RX53(のマザーボード部分)を所有していたことがありましたので,ソニーのVAIOとは無縁ではありませんでした。特に505Vは,当時のVAIOのボトムの機種ではあったのですが,所有欲を満たしてくれる,なかなかリッチなマシンだったと記憶しています。
 最近でも,"VAIO Duo 13"は,タブレット並みにスリープ中の通信をサポートする"InstantGo"を64ビットWindows搭載機として(マイクロソフトの"Surface Pro"に先んじて)初めて搭載するなど,腐っても(失礼)技術のソニー,といえる意欲的な商品をリリースしていたところでした。

 "HitBit","QuarterL"など,VAIO以前のソニーのパソコン事業は鳴かず飛ばずの時代が長く続いていて,VAIOがリリースされた当初は私も「またあえなく失敗してしまうだろう」とたかをくくっていたところがありました。それが,Macほどとは言わなくても,それに匹敵するブランドになろうとは,16年以上前には想像がつきませんでした。
 そんなビッグネームを売却しようというのです。

 しかし,例えば(そんなことはあるはずもないのですが)アップルが経営不振になりMacの部門を売却したとして,"Mac"というブランドにはなんら影響がないような気がするのですが,"VAIO"というブランドは,やはりその頭に,"SONY"というカンパニーネームがないとやはり傷もの扱いされてしまうのではないか,という気がするのです。そこいらの適当な会社の名前のあとに"VAIO"をひっつけてみてください。どれもこれも,かっこよくないような気がします。

 "Mac"はハード,OSとも,独自の世界で構築されており,これが例えばアップルの手を離れたとしても,おそらく"Mac"は"Mac"としてあり続けるのだろうと思います。
 一方の"VAIO"は,機構やデザインにソニー独特のものがあるものの,OSはマイクロソフトのWindows,そしてハードはいろいろな製品の寄せ集め,という状況では,やはり"VAIO"ならではの何かを演出することは困難だったでしょう。それに代わる金看板が"SONY"というカンパニーネームだったのですが,それがなくなってしまうと,もはや"VAIO"はそこいらのパソコンと何ら代わるところがありません。"VAIO"という名前は,ソニーの手を離れたその時点で,残念ながら「ブランド」ではなくなってしまうことでしょう。

 そう考えると,一世を風靡した"VAIO"というパソコンはこれにて終結,ということになるのでしょう。"VAIO"という名前のついたパソコンはしばらく売られ続けるのかも知れませんが,それはもはや,間違いなくあの"VAIO"とは違うものになっていると思うのです。

 これでまた,ひとつの時代が終わってしまいましたね。

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2014年2月 1日 (土)

【速報】Japanist2003&OASYS V10,Windows8.1に正式対応…したが…。

http://software.fujitsu.com/jp/japanist/
http://software.fujitsu.com/jp/oasys/

 昨日付けで,Japanist2003とOASYS V10がWindows8.1に正式対応となりました。いずれもWindows8/Windows Server 2012用の修正差分でOKとのことです。

 ということは…。

・ストアアプリ環境には対応しない。
・(Windows8対応のキーボードドライバがないため)FMV-KB613親指シフトキーボードやLIFEBOOKの親指シフトキーボードには対応しない。

という条件はWindows8時代のまま,ということになります。う~ん,残念なり。もっとも私の場合,ストアアプリ環境で日本語を入力することがないので,この点は全く困っていません。そもそもストアアプリ環境ではソリティアくらいしか使っていないところをみると,本当にWindows8/8.1の「おもちゃ」的部分になってしまっていますね。

 私の環境(Windows8.1Pro 64bit。Intel DP35DP。PS/2接続東プレRealforceをダーマポイントで接続し快速親指シフトで入力)では起動後に時々同時打鍵ができない場合があり(いったんサインアウトし,再度サインインすることで復旧できる),今回この点の修正があるのかと思っていましたが修正差分が準備されなかったのでこれまた残念でした。

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パイオニアCT-780(1)・ボロさ加減を確かめたかった…。

 気がついたら久しくブログに何も書いていませんでした。
 「webページの更新を頑張ります」と言いながらそっちの方も手つかずです。
 しょうがないから,長らく温めていたねたをここで放出することにします。

Dsc04594

 はい,CT-970に続いて,わずか3000円で購入してしまった,パイオニアのカセットデッキ,CT-780です。
 CT-770を型遅れは了解済みで購入した32年と少し前,パイオニア・カセットデッキのモデルチェンジに気がつき,ドルビーCノイズリダクション搭載で少々落胆した,というのは以前に書きました。

 ところがこのパイオニア・ALL DAYS COMPOの第2世代カセットデッキシリーズは,最上級機のCT-980以外,情報がほとんどweb上にありません。以前にも書いたのですが次のようなラインナップでした。

・CT-980…リボンセンダスト3ヘッド搭載クォーツPLL・3DD再生リバース機
・CT-880…リボンセンダスト3ヘッド搭載・3DD再生リバース機
・CT-780…リボンセンダスト2ヘッド搭載・3DD録音・再生リバース機
・CT-580…リボンセンダスト2ヘッド搭載・3DD再生リバース機
・CT-480…パーマロイヘッド搭載・1モーターワンウェイ機
(CT-680という機種はなかった…)

 当時の価格は上から順に,109,800円,99,800円,74,800円,64,800円,54,800円でした。
 ALL DAYS COMPO第1世代カセットデッキと比較すると,リボンセンダスト3ヘッド搭載クォーツPLL・DDワンウェイ機のCT-970の後継がCT-980で,オートリバース搭載ながら価格は値下げとなっていました。
 (リボンではない)センダスト2ヘッド搭載・2モーターワンウェイ機で3分割デザインではなかったCT-570の後継が,再生リバースを搭載したCT-580で,価格は1万円アップとなりました。
 パーマロイヘッド搭載・1モーターワンウェイ機であったCT-470の後継がCT-480だとすると価格は1万1千円のアップとなっていました。価格的にはCT-570とCT-480がまったく同じで,CT-480がドルビーC搭載だというのを除けばそうとうなグレードダウンになってしまっていました。

 そして,リボンセンダスト3ヘッド搭載・2モーターワンウェイ機のCT-770はというと,価格・型番の面と機能の面で後継機が2つに分かれてしまったなぁ,と当時も思いました。
 型番・価格の面から見た後継が今回登場のCT-780で,価格は5000円のダウン。シリーズ中唯一の録再オートリバース,ドルビーC搭載,上級機にひけをとらない各種のテーププレイ機能が加わったのですが,3ヘッドやデュアルキャプスタン(リバース用に2本キャプスタンは備わっているが),オートBLEの搭載が見送られ,筐体の高さの関係かレベルメーターのセグメント数も減り,機能的には見劣りがしたものでした。
 機能の面から見た後継がCT-880。こちらはCT-770同様リボンセンダスト3ヘッドにオートBLEが搭載され,デュアルキャプスタンではないもののワウ・フラッター値がCT-770と同じ0.035%で,しかも再生リバース,ドルビーC,各種テーププレイ機能もついたのですが,価格がCT-770の2万円増しと,大幅にアップしてしまったのでした。

 CT-770を購入してもらったばかりの私は当然,当時この第2世代機を購入することはなかったのですが,気になるモデルではありました。
 もちろんさまざまなテーププレイ機能に,ドルビーCノイズリダクション搭載というのが一番気になったのですが,実機を触ってみて,下級機から上級機に至るまで,イジェクトボタンがラジカセのような機械式で,CT-970やCT-770のようなモーター駆動のパワーイジェクトはおろか,当時一般的だったエアダンプも搭載されず,どうしてこのような露骨なコストダウンが図られてしまったのか,非常に興味があったのでした。

 パイオニアはこの世代のカセットデッキの後,一旦CT-970/770の路線に戻り,オーソドックスなデザインを与え高級かつ高性能なCT-A9をリリースし,今でも名機だと言われています。オートリバース機もモデルチェンジしたのですが主流にはせず,まさにCT-980~480の路線が否定された感じになってしまいました。

 そういう意味でも気になったモデル。CT-980や880よりも,CT-780,いや580でも480でもよい,とにかく1台所有してみて,そのボロさ加減を味わってみたい,というのがありました。
 ちょうどよいところにオークションでCT-780の出物があり,落札後,「正常に動作しないので入金を控えてほしい」と言われたものの,「ボロさ加減を確かめたい」気持ちが抑えきれず,「現状のまま送ってください」,と言ってしまったのでした…。(以下次回)

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