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2014年7月 6日 (日)

名作Windows2000/XPを偲ぶ(12)

(12) 2011年
 この年はWindowsXPを振り返るよりも3月の東日本大震災の方が大きな出来事でした。すでにあの地震から3年以上が経過し,我々西日本の人間は喉元過ぎればなんとやらといった状況なのですが,実際には復興は遅々として進んでいない状況だと思います。
この時点でWindowsXPサポート終了まで残り3年。しかし被災地ではもはやコンピュータ更新のために予算が割けない状況となり,やむなく古いコンピュータを使うしかない,その過程で,WindowsXPは捨てられるどころかますます頼りにされるOSになっていったのでした。

 この時点での世界的なデスクトップOSのシェアは実はWindowsXPがトップでした。さすがにこの年10月で過半数割れとなったのですがそれでもトップシェアを維持。Windows7に首位の座を明け渡すのは翌2012年8月まで待たなければなりませんでした。

 その一方で,タブレット時代を見据えた新しいWindowsである,"Windows8"のディベロッパー・プレビュー版が公開されたのがこの年9月でした。英語版のみの配布だったのですが日本語が使えないわけではなく,私も試用してみたのですが,Windows7のプレビュー版と比べると洗練された印象はなく,英語版であることを差し引いてもなんとなく粗削りな印象で,この時点ではあまり積極的には触りませんでした。

 とはいうものの,インターネット・エクスプローラの最新版である9(日本では前述の東日本大震災の影響により公開が1カ月遅れた)がWindowsXPではインストール不可となったことに始まり,WindowsXPをメインストリームから外していこうという動きはこの頃から徐々に進んでいきました。
 なおインターネット・エクスプローラは,WindowsXPは2009年3月リリースの8が,Windows2000は2001年8月(日本は9月)リリースの6がそれぞれの最新版になります。
 そのインターネット・エクスプローラ6の「撲滅運動」などというものが始まったのがこの2011年だったでしょうか。曰く,最新のブラウザに合わせてwebサイトをデザインするとIE6では表示がおかしくなるからとか,この時点でリリース10年となるため,セキュリティ上問題があるからとか。やっかいなIE6対応をしなければならないwebサイト開発者から声が上がり,マイクロソフトも「カウントダウン」サイトを作ったのがこの年3月のことでした。
 しかしこの時点でIE6のシェアは世界的に約12%。中国が一番割合が高くて約35%,日本でもまだ10%のWindowsパソコンでIE6が使われていました。しかしこの,「インターネット・エクスプローラ6撲滅運動」なんてのは,一般のユーザから見たら,なんだか独りよがりで,アホみたいなことをやってるなぁ,としか思えなかったのですが。

 スマートホンが野火のように一般に広がったのがこの2011年で,同僚も徐々に携帯電話をスマートホンに変えていきました。そんな中登場したのが富士通のF-07Cという,タッチパネル付きガラケー+Windows7コンピュータという内容で登場しました。
 Windows7は十分軽量なOSだったのですが,クロックが600MHzに落とされたAtomではさすがに荷が重く,起動や終了にも時間がかかりました。確かにどこでもコンピュータが使えるという夢が実現したかに見えたのですが,やはり出先で使うにはスマートホンやタブレットの方が圧倒的に快適で,Windowsアーキテクチャはこのような使い方には向かないのではないか,とも思い始めたものでした。

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