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2018年9月29日 (土)

どこのトヨタの販売店でもすべてのトヨタの車種が購入できるようになると…

 レクサスを除いて4系列あるトヨタの販売店が,2025年までにどこのトヨタの販売店でもすべてのトヨタの車種が購入できることになるのだそうです。
 かつては日産・ホンダ・マツダ・三菱と,トヨタに見習って複数の販売チャンネルを持ち,形は同じだがフロントマスクなど微妙にデザインを変えた双子車・三つ子車が数多くリリースされていたものでしたが,いまやそのような販売体制をとれるメーカーはトヨタだけ。そのトヨタが,とうとう双子車・三つ子車戦略をやめるというのです。

 改めてトヨタの各車種について,販売店を調べてみました。Tはトヨタ店,Pはトヨペット店,Cはカローラ店,Nはネッツ店,4は全系列で売られているという意味です。素人調査ですので間違いがあると思います。

センチュリー(T・東京P)
ミライ(TP・修理対応できない地域あり)
クラウン(T・東京P)
カムリ(PCN・東京T)
マークX(P・東京T)
プリウス(4)
プレミオ(P)/アリオン(T)
カローラスポーツ(C)
カローラアクシオ・フィールダー(C)
ヴィッツ(N)
アクア(4)
パッソ(C)
ピクシスエポック・ジョイ(CN・地方は4)

アルファード(P)/ベルファイア(N)
エスティマ(TC)
プリウスα(4)
ノア(C)/ヴォクシー(N)/エスクァイア(TP)
シエンタ(4)
ポルテ(TP)/スペイド(CN)
ルーミー(TC)/タンク(PN)
ピクシスメガ(CN・地方は4)

ランドクルーザー(T(大阪はP))
ランドクルーザープラド(T(大阪はP))
ハリアー(P)
C-HR(4)
86(4)

ダイナ(T(大阪はP))/トヨエース(P(大阪はT))
ハイエース(P(大阪はT)・東京T)/レジアスエース(N)
ハイラックス(T)
ライトエース(N)/タウンエース(C)
サクシード(TP)/プロボックス(C)
ピクシスバン・トラック(CN・地方は4)
コースター(T(大阪はP))
ジャパンタクシー(TP)

 すでにプリウス・アクア・シエンタ・C-HR・86のように,トヨタ4系列全てで売られる車種もあり,カローラ店とネッツ店で売られるダイハツOEMの軽自動車も,地方によっては4系列全てで売られています。
 双子車・三つ子車戦略をとっているものの,事実上4系列で売られている車種が,ノア/ヴォクシー/エスクァイアの(基本)5ナンバーワンボックス車と,ヴィッツベースのハイトワゴンであるポルテ/スペイド,パッソ(ダイハツ・ブーン)ベースのハイトワゴンであるルーミー/タンクです。これらは名前が異なっているからこそトータルで売れているような気がするのですが,全車種販売化されると,どれかひとつに車種名が決まってしまうのでしょうか。

 2025年に全車種販売化されると仮定すると,今挙げたトヨタの各車種のその後についても占うことができます。
 まずはマークX。現行カムリがトヨペット店でも販売されていることからブランド廃止が噂されており,低価格で(旧)クラウンシャーシを持つ6気筒エンジン車が買えるというメリットも確かにあるのですが,クラウンがどの販売店でも買えるようになると,もはやマークXの居場所はなく,残念ながら廃止確定といったところでしょう。
 トヨタ店とカローラ店で売られているエスティマもすでに古いモデルとなり,この際アルファード/ヴェルファイアに統合されてなくなるのでしょう。ただし,アルファード(これが一番先に登場)とヴェルファイア(アルファードよりも売れている)のどちらの名前を残すのかが,悩ましいところでしょうか。
 同じく古いモデルであるプレミオ/アリオンも,次期モデルは3ナンバー化が予想されるカローラ・アクシオとついに1本化されてしまう可能性があります。
 ヴィッツの空力特性を向上させハイブリッド専用車種としたのがアクア。しかし今後,全車種販売化をするというのなら,すでにハイブリッド仕様もあるヴィッツとアクアという,同じような2ボックスカーを開発するのは非常に効率が悪いので,これもどちらかにまとめられることになるのでしょう。

 商用車では,以前ダイナとトヨエースはしっかりとクラス分けがなされていたのが,今では販売店対策で双子車となっているのが現状です。これらも全車種販売化の対象となるのなら,準中型免許対応のダイナと,普通免許対応のトヨエースというように再分割されるのかも知れません。
  しかし商用車も全車種販売化の対象になるとすると,法人販売のノウハウがあまりないであろうカローラ店やネッツ店で,うまくアフターサービスができるのだろうかという余計な心配をしてしまいそうになります。

 さて,これほど多くのトヨタの車種がどの販売店でも買えるようになるとすると,車を選ぶ立場からすれば,多くのトヨタの車種が一同に見られる方が便利には違いありません。そうなると,小規模な店舗を廃止して,大きな店舗にまとめてしまう、という動きも,トヨタの販売店で起きるかも知れません。
 その動きが活発になると,トヨタの販売店同士で,血で血を洗うようなつぶし合いも起きるかも知れない。現に当地の日産やマツダ・三菱の販売会社は合併が進み,店舗も統合されていきました。
 しかし,トヨタの販売店同士の合併はうまくいくのかどうか。お隣鳥取県では,地元資本のトヨタの販売会社は鳥取トヨタのみ。鳥取トヨペットは兵庫県の神戸トヨペット系列,トヨタカローラ鳥取は島根県の島根トヨタ系列,ネッツトヨタ鳥取(以前はネッツトヨタ山陰と言っていた)は同じく島根県の島根トヨペット系列です。どの組み合わせを考えても結びつきそうにない。合併が難しいまま消耗戦を繰り広げていきそうな印象があります。

 果たしてトヨタ販売店の全車種販売化は吉と出るのか凶と出るのか。ここ数年の見ものにはなるかと思います。

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