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2014年2月 1日 (土)

パイオニアCT-780(1)・ボロさ加減を確かめたかった…。

 気がついたら久しくブログに何も書いていませんでした。
 「webページの更新を頑張ります」と言いながらそっちの方も手つかずです。
 しょうがないから,長らく温めていたねたをここで放出することにします。

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 はい,CT-970に続いて,わずか3000円で購入してしまった,パイオニアのカセットデッキ,CT-780です。
 CT-770を型遅れは了解済みで購入した32年と少し前,パイオニア・カセットデッキのモデルチェンジに気がつき,ドルビーCノイズリダクション搭載で少々落胆した,というのは以前に書きました。

 ところがこのパイオニア・ALL DAYS COMPOの第2世代カセットデッキシリーズは,最上級機のCT-980以外,情報がほとんどweb上にありません。以前にも書いたのですが次のようなラインナップでした。

・CT-980…リボンセンダスト3ヘッド搭載クォーツPLL・3DD再生リバース機
・CT-880…リボンセンダスト3ヘッド搭載・3DD再生リバース機
・CT-780…リボンセンダスト2ヘッド搭載・3DD録音・再生リバース機
・CT-580…リボンセンダスト2ヘッド搭載・3DD再生リバース機
・CT-480…パーマロイヘッド搭載・1モーターワンウェイ機
(CT-680という機種はなかった…)

 当時の価格は上から順に,109,800円,99,800円,74,800円,64,800円,54,800円でした。
 ALL DAYS COMPO第1世代カセットデッキと比較すると,リボンセンダスト3ヘッド搭載クォーツPLL・DDワンウェイ機のCT-970の後継がCT-980で,オートリバース搭載ながら価格は値下げとなっていました。
 (リボンではない)センダスト2ヘッド搭載・2モーターワンウェイ機で3分割デザインではなかったCT-570の後継が,再生リバースを搭載したCT-580で,価格は1万円アップとなりました。
 パーマロイヘッド搭載・1モーターワンウェイ機であったCT-470の後継がCT-480だとすると価格は1万1千円のアップとなっていました。価格的にはCT-570とCT-480がまったく同じで,CT-480がドルビーC搭載だというのを除けばそうとうなグレードダウンになってしまっていました。

 そして,リボンセンダスト3ヘッド搭載・2モーターワンウェイ機のCT-770はというと,価格・型番の面と機能の面で後継機が2つに分かれてしまったなぁ,と当時も思いました。
 型番・価格の面から見た後継が今回登場のCT-780で,価格は5000円のダウン。シリーズ中唯一の録再オートリバース,ドルビーC搭載,上級機にひけをとらない各種のテーププレイ機能が加わったのですが,3ヘッドやデュアルキャプスタン(リバース用に2本キャプスタンは備わっているが),オートBLEの搭載が見送られ,筐体の高さの関係かレベルメーターのセグメント数も減り,機能的には見劣りがしたものでした。
 機能の面から見た後継がCT-880。こちらはCT-770同様リボンセンダスト3ヘッドにオートBLEが搭載され,デュアルキャプスタンではないもののワウ・フラッター値がCT-770と同じ0.035%で,しかも再生リバース,ドルビーC,各種テーププレイ機能もついたのですが,価格がCT-770の2万円増しと,大幅にアップしてしまったのでした。

 CT-770を購入してもらったばかりの私は当然,当時この第2世代機を購入することはなかったのですが,気になるモデルではありました。
 もちろんさまざまなテーププレイ機能に,ドルビーCノイズリダクション搭載というのが一番気になったのですが,実機を触ってみて,下級機から上級機に至るまで,イジェクトボタンがラジカセのような機械式で,CT-970やCT-770のようなモーター駆動のパワーイジェクトはおろか,当時一般的だったエアダンプも搭載されず,どうしてこのような露骨なコストダウンが図られてしまったのか,非常に興味があったのでした。

 パイオニアはこの世代のカセットデッキの後,一旦CT-970/770の路線に戻り,オーソドックスなデザインを与え高級かつ高性能なCT-A9をリリースし,今でも名機だと言われています。オートリバース機もモデルチェンジしたのですが主流にはせず,まさにCT-980~480の路線が否定された感じになってしまいました。

 そういう意味でも気になったモデル。CT-980や880よりも,CT-780,いや580でも480でもよい,とにかく1台所有してみて,そのボロさ加減を味わってみたい,というのがありました。
 ちょうどよいところにオークションでCT-780の出物があり,落札後,「正常に動作しないので入金を控えてほしい」と言われたものの,「ボロさ加減を確かめたい」気持ちが抑えきれず,「現状のまま送ってください」,と言ってしまったのでした…。(以下次回)

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