Windows10が降ってくる(F-07C編)
Windows10がリリースされてしばらく経過した8月1日,我らがF-07Cにもようやく"Get Windows10"アイコンが表示され,ついにF-07CもWindows10時代を迎えることができたかと色めき立ったのでした。しかし,そのアイコンをクリックして表示された内容は,「Windows10にアップグレードできない」という,なんともつれない内容のメッセージだったのでした。
しかし,幸いなことに,すでに先人たちがF-07CへのWindows10アップグレードに成功しており,その言葉を信じて,まずは不要ファイルの削除から始めてみることにしたのでした。
(2015,10,12追記)
本機のタッチキーボードについて重要なコメントをいただきました。タッチキーボードについての情報を得たい方は,ぜひ「続きを読む」をクリックしてください。
私の環境では,Cドライブの空きがなんと1GB少々しかなかったので,まずはF-07Cに付属されていたOffice2010をばっさり削除。その他細々としたプログラムを削除し,ようやく空きを作ったのですが,それでも6GB程度の空きしか作れませんでした。
そこでCドライブにディスククリーンアップをかけ,さらにシステムファイルのクリーンアップもしてみたのですが,長時間かかった割りにはあまりファイルの空きは増えませんでした。
そこでこの状態から強引にアップグレードを試みることにします。本機の場合,"Get Windows10"アイコンをクリックしても「アップグレードはできない」わけですから,インストールメディアを事前に作る必要があります。ここからダウンロードすればいいですね。
http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
このツールの「32ビットバージョン」「64ビットバージョン」は,インストールしたいF-07Cのことではなく,メディアを作るマシンのOSに従ってクリックします。私は,いまだにWindows10に移行できないIntel DP35DPの64ビット版Windows8.1で作業したので,ここは「64ビットバージョン」をダウンロードするようになります。
で,ダウンロードしたツールをメディア作成機(私は,Intel DP35DP)で実行。「このPCを今すぐアップグレードする」か「他のPC用にインストールメディアを作る」を選ぶようになるので,ここは「…メディアを作る」を選択。
その次に,言語・エディション・アーキテクチャの選択画面となるので,言語は日本語,エディションは,私の場合,例の3000円アップグレードでWindows8 Pro(それをさらに8.1化)となっていたので,Windows10 Proを,アーキテクチャは32ビット(x86)を選択します。
そして,USBフラッシュドライブを作るか,ISOファイルを作るかという選択画面になるので,今回お手軽にUSBメモリでインストールしようと考えていたのでそれを選択し,インストールメディアとなるUSBメモリのドライブ名を確認して選択すると,インストールファイルのダウンロードが行われ,その後メディアが作成されます。
いよいよインストールメディアになったUSBメモリを使ってF-07Cをアップグレードします。F-07Cは別売りのクレードルにセットし,Windowsを起動して,クレードルのUSB端子に先程作ったUSBメモリを刺し,念のため,CrystalCPUIDを使ってCPUをクロックアップしてから,USBメモリ内のsetupプログラムを起動します。
で,あとはUSBメモリを使ってWindows10にアップグレードする方法を記述したサイトを参考にしてくださるとよろしいかと思うのですが,ここでCドライブの空き容量が少ないことを指摘されます。
インストールの続行は無理かと思ったのですが,ここで空き容量のある別のドライブを指定すれば,そこに旧Windows環境を移してもらうことができるのです。インストールメディアとなっているUSBメモリが32GBと結構容量の多いものだったので,そこを指定してやるとアップグレードの続きが進んでいきました。
例によってF-07Cはインストールに膨大な時間がかかります。私は8月1日の夕方にアップグレード作業を始めたのですが,翌2日のお昼には東京出張に行かなければならないので,出発までにアップグレードが終了するか,けっこうやきもきしていました。
しかし幸いにも翌朝には,初期設定が可能なところまでインストールが進んでおりました。初期設定を行い,その後実際にWindows10が使えるようになるまで長い時間がかかるのですが,それでもなんとかアップグレードは完了。しかしグラフィックスドライバが標準のものに置き換わってしまい,しかも画面の縦横の表示が変わり縦長表示となっていたので,ここをなんとかしないといけません。
まずは画面の縦横を直さないといけないと思うのですが,なぜかトラックボールを動かす度に画面がブラックアウトすることが頻発しました。本来ならグラフィックスのプロパティから縦横を切り換える必要があるのですが,しばらくいじっているうちに自然に横長表示に変わっていました。しかし640×480ドット表示を1024×600ドットの画面に映しているわけですから文字は横長となります。
その状況の中でなんとかエクスプローラを立ち上げ,USBメモリに仕込んでおいたグラフィックスドライバをインストールします。使用するドライバはこれです。
http://azby.fmworld.net/app/customer/driversearch/pc/drvdownload?driverNumber=E1013379
本来FMV-STYLISTIC Q550/Cや,LIFEBOOK TH40/D用のドライバです。これをインストールすると,その直後は1024×768ドットの表示となりますので,グラフィックスのプロパティで1024×600ドットの表示に変更すると,このような感じになります。
例によって,タッチキーボードはご覧のサイズとなります。動作は全体にもっさりで,今後Windows10が改良されるとどうなるか分からないのですが,ちょっと使い物にならないかもなぁ,という印象があります。
(2015,10,12追記)
下記コメントのとおり設定し直すと,タッチキーボードはこのような表示となりました。
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コメント
パフォーマンスはハードディスク設定をActiveにするとかなり改善されます。
その他もろもろは「最大パフォーマンス」で。
あと、DirectShowのDVDのaudioをツールでoffにするとFirefoxでの処理干渉が防げるかも?(推測)
あと、起動直後はかなりRAMを食っているので
(予約領域等のせいなのか、実表示より食っている模様。RAMディスクソフトで1Mも確保できず)
メモリ掃除ソフトが重要になってくるので常駐するか最初に使うと有効だと思います。
これでもWindows7時と比較してだいぶ落ちますが、
そこは今後のMSのアップデート次第の部分もあるでしょう。
投稿: | 2015年8月 9日 (日) 03時27分
こんにちは。おさるです。
タッチキーボードの大きさについて、たぶんです。
おそらく、DPIの設定です。
モニターのドライバーが「汎用Pnpモニター」になっているかなとおもいます。このドライバーだと、モニターのscreen size が 2550 x2550 mmになっています。この大きさが実サイズの10倍ぐらいになっているとおもいます。解像度をこの数値をインチ化して割ったものがDPIで、このDPIを使って表示するタッチキーボードの大きさを決めているっぽいです。そこで、実サイズのモニターのINFファイルを作って、ドライバーを読み込ませれば直るかもしれません。方法は、「Monitor Asset Manager」をどこかから探してもらって、管理者特権で起動して、active registory のscreen sizeを見ます。おそらく2550 x2550 mmになっています。これを実サイズに直します。まずメニューのEditからread onlyをはずして、RAWDATAの15(横)と16(縦)のところあたりをいじります。どうも1桁目の0を省いた上の数字みたいです。
つまり15マスのFF(255)をもし220mmなら16(22)にする16マスのFF(255)をもし140mmなら0E(14)にする。
Infomationをいくらいじってもだめですよ。下にsampleがあるのでよく考えて。
うまく編集できたらFILE->Create INFでわかるところに書き出します。あとはモニターのドライバーの更新でその書き出したINFファイルを指定してドライバー読み込みなおせばOKです。
これでDPIを使って表示してるソフトはちゃんと表示されるようになってるかもです。
お邪魔しました。
投稿: おさる | 2015年9月18日 (金) 01時22分
名無しさん,おさるさん。拙いブログにコメントをありがとうございました。
名無しさんのコメントについてはまだ検証しておりません。申し訳ありません。
おさるさんのコメントは先程検証できましたので,遅くなりましたがコメントを公開させていただきました。
確かにこの方法でタッチキーボードを大きくすることができました。もう3年早くこの方法を知っていればと残念でなりません。
"Monitor Asset Manager"は,私は次のサイトから入手しました。
http://www.entechtaiwan.com/util/moninfo.shtm
これをインストールして管理者権限で起動,おさるさんの示した手順で操作します。F-07Cの画面サイズは88mm×51mmぐらいですので,四捨五入して,15マス目を09(09),16マス目を05(05)としました。
できたinfファイルをデバイスマネージャで登録します。このようにして作成したinfファイルは署名がないため警告表示が出ますが,構わずインストールします。
すると再起動なしで新しい画面設定になり,ディスプレイの幅すべてを使ってタッチキーボードが表示されるようになりました。
ただ,悲しいかな私のF-07Cも,縦に持ったときの画面下部のタッチの反応が悪くなってしまい,タッチキーボードではバックスペース等のキーが使えない状態になってしまっています。
なお,おさるさんのコメントの掲載にあたり,不穏当な部分は勝手ながら削除とさせていただきました。本来ならば全文掲載しかねる内容だったのですが,不穏当な部分を除けばこれほど有益な内容はないと思い,特別に公開させていただきました。悪しからずご了承ください。
今後とも拙ブログをよろしくお願いいたします。
投稿: くすぴー | 2015年10月12日 (月) 19時51分
ここのブログの通りに設定したらキーボードが表示できました。
いや有難い。
Windows10のアップグレードインストールはmicroSDから行いましたが出来ましたね(この記事にはあまり関係ないか?)
投稿: | 2015年12月23日 (水) 22時22分