Windows10がやってきた(後発隊)
Windows10無償アップグレード終了まで6カ月を切りました。常時私が使わないWindows7マシンの,Windows10への移行を考えなければならない時期にさしかかっています。
従来通りWindows10が有償アップグレードであれば,Windows8ほどではないとはいえユーザインタフェースが激変しているWindows10への移行は,まず考えられなかったことでした。無償でアップグレードできる上,サポート終了期限がWindows7の2020年早々から伸びる,というのは,かなり魅力的な話です。
もっとも嫁が使っているDELL Inspiron1525は購入以来すでに7年半。もし仮にWindows7のサポート終了まで使い続けると11年半となり,いくらなんでもそこまでは使えないので,マシン更新の際にWindows10化してもよさそうなものですが,マイクロソフトのいう通り,これがWindowsとして本当に最終バージョンなのだというのなら,できるだけ早い段階でWindows10に移行して,早く慣れた方がよい,という見方もできます。
というわけで,我が家に残された3台のWindows7マシンのWindows10化作業を進めていくことになりました。
(2016,5,4追記)
すべてのマシンについてWindows10化が完了しました。その顛末を追記します。
・ONKYO C413
Atom N450搭載のネットブックで,すでにメモリの2GB化とSSD化を果たしているのですが,もっさりした動作はなかなか改善されません。
この状態でWindows10化するともっと動作が鈍くなるのではないか,と当初は心配していたのですが,中には「思ったほどでもない」と評したブログもあるので,残り2台のWindows10化の予行演習も兼ねて,このネットブックを先行してWindows10化してみることにしました。
今回は自分のマシンではないので,まずは現在の環境のバックアップから始めます。これは,Windows7の「システムイメージの作成」で行いました。「システム修復ディスク」の作成を求められたのですが,外付け光学ドライブがその時は見当たらなかった(どれだけ居場所が散らかっているんだ)ので,そこはキャンセル。これがトラブルからの脱出を遅らせることになろうとはその時は思いもしませんでした。
Windows10のアップグレードは例の"Get Windows10"アイコンから行います。TH2リリースによるものなのか,ダウンロードに至るまでの画面が若干変わっていましたが,今回はスクリーンショットは取っていません。次回Inspironのアップグレードの時までお待ちください。
よそのブログに載っている手順を見て思い出しながら書いていきます。まずは「Windows10にアップグレード」画面が出てくるので,ここは,「今すぐアップグレード」をクリック。
次は,「このPCでWindows10をご利用になれます」画面。本機では特にデバイスの注意点は表示されませんでした。引き続き「今すぐアップグレード」をクリック。
するとWinows Updateの画面となり,Windows10のファイルがダウンロードされます。これ以降の画面はTH1時代と同じ仕様になっていたでしょうか。
以前の本機は32ビット版Windows7 Starterがプレインストールされていましたので,アップグレード先は32ビット版のWindows10 Homeとなります。ダウンロードに結構な時間がかかった後,「それでは、アップグレードを開始します」画面となり,「同意する」をクリック。ついで「アップグレードの準備をしています」画面で長く待たされて,ようやく「アップグレードをインストールできます」画面に。「今すぐアップグレードを開始」ボタンをクリックして,ようやくサークル状の進行グラフが表示されるインストール画面が出てきます。
ファイルのコピー,機能とドライバーのインストールの後,「設定を構成しています」の段階で,異常に長い時間がかかり,円グラフも止まった状態となりました。これはやばい,と強制電源断。この状態で再起動すると,せっかく途中までインストールが進んでいたWindows10が,書き戻し作業により消されてしまった後,Windows7 Stater環境に逆戻りしてしまったのでした。
ここで,以前富士通FMV-D1200で悪戦苦闘した経験を思い出し,BIOS設定でUSBレガシーサポートをオフにすることを思い出します。そこで再度アップグレード作業を開始すると,なんともう一度Windows10をダウンロードしてくるではないですか。1回ダウンロードしたらそのファイルは使えないのですか。これには難儀しました。
ダウンロード後,再びインストールを試みようとするのですが,またも「設定を構成しています」画面で止まってしまいました。そして同じように強制電源断。しかし今度は,再起動するとWindows7すら起動しないようになってしまい,万事休すとなってしまったのでした……。
しかも悪いことに「システム修復ディスク」を作っていません。この時点で,うちにあるWindows7マシンはすべて64ビット版になってしまっていましたので,もはや32ビット版の「システム修復ディスク」を作ることすらできません。というかUSB接続の光学ドライブすらない。と思っていたら太古の地層の中から光学ドライブを発見(爆)。「システム修復ディスク」がなくても,Windows7のDVDディスクがあればなんとかなるのではないかと思い,NASに保存してある32ビット版Windows7のisoファイルからDVDディスクを作成し,本機のシステムを無事修復したのでした。
とはいうものの,またまた振り出しのWindows7 Starter環境に戻ってしまったのでした。さらにWindows10へのアップグレードに失敗するパターンを調べてみると,特定のウィルス対策ソフトを使っていると起きやすいトラブルらしいとのこと。しかし私の環境では該当のウィルス対策ソフトは使っていない。さらに調べると,どうやらWindows7をクリーンブートにより起動するとよいのでは,ということを発見したのでした。クリーンブートの方法はこれです。
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/929135
ざっくりと手順を書くと,msconfigによりスタートアップじに読み込まれるプログラムと,マイクロソフト製以外のサービスを無効にして再起動する,ということです。
そしてまたまたWindows10ファイルのダウンロードから始まり,長い時間かかってアップグレードインストール,ドライバのインストール,そして今度は,「設定を構成しています」も無事完走し,ようやく次のステージに進むことができたのでした。
嫁はマイクロソフトアカウントを作っていませんので,そのままローカルアカウントのままとしましたが,特に怒られることもなくインストールはようやく終了しました。
・Dell Inspiron1525
(2016,5,4追記)
嫁のメインマシンで,Core2Duo T8300搭載のノートパソコン。メモリは4GBに増設し,SSDにも換装しています。換装したSSDが250GBで,嫁が仕事で撮影したデジカメ写真が増えたからかすでに残り容量が半分となったため,この際500GBのSSDに換装し,本機で使っていたSSDを義父のInspiron1545に玉突き転配しようと考えました。
そのため現在のWindows7(64ビット化済)環境を,本機で以前使っていたハードディスクにバックアップし,次いで新しいSSDにも同じくバックアップし,この状態からWindows10化を図ります。
今から思えば,なかなか"Get Windows10"のアイコンが表示されなかったInspiron1525。当然Dellでも,本機に対してはWindows10の動作保証をしていません。ところがどうしてどうして,本機は嘘のように何のトラブルもなく,Windows10化が完了してしまったのでした。これは全く拍子抜けでした。
いや,正確に言えば,Windows10化した直後,ブートローダーを見失ったのか,「OSがない!」と起動できなかったことが1回だけあったのですが,すぐに電源を入れ直すと何事もなかったかのようにWindows10が起動し,その後は起動に失敗することも,特にないようです。
・Dell Inspiron1545
(2016,5,4追記)
義父が使っているマシンで,デュアルコアのCeleron T3000搭載ノートパソコン。こちらもメモリは4GBに増設しています。本機もSSD化していたのですが,嫁の250GBSSDが余ったので玉突き転配で今回換装します。
嫁のSSDに本機のSSDのバックアップをとり,この状態からWindows10化を図ります。
ところがアップグレード作業中に進行状態を示す円グラフが止まってしまい,そのままインストールに失敗し,もとのWindows7環境に戻ってしまいます。
ONKYO C413での経験を思い出し,クリーンブートとUSBレガシーサポートのオフをしようと思いました。ところがBIOS画面を呼び出したところ,USBレガシーサポートに関する項目がありません。
仕方がないのでクリーンブートだけ設定して再びアップグレード作業を始めたところ,今度はWindows10化することができました。
さて,これら3機種については,このままではWindows10のままの画面デザインはしてしまうと,Windows7の操作性にようやく慣れた嫁や義父からのトラブルコールは避けられません。
そこで,これら3機種については,操作性をできるだけWindows7に近づける細工を施したのですが,それは別記事にまとめたいと思います。
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(2016,5,4改訂)
職場で貸与されているパソコンは,この3月までWindows10への移行を指示されませんでした。2つ理由があって,
・ウィルス対策ソフト(マカフィー製)がWindows10に対応しない。
https://community.mcafee.com/thread/85713
・LAN内で使用するwebアプリケーションが本来Internet Explorer8までの対応になっている(Windows7ではInternet Explorer11しかサポートされなくなった現在,そのwebアプリはエンタープライズモードで使用している)。
このうちウィルス対策ソフトについては,以前赤箱のワープロソフトの会社が販売代理店になっていた,ロシアのコンピュータセキュリティ製品を作る会社のものが導入されることになり,昨年度末に一斉にインストール作業ということになりました。それと同時に,それぞれのパソコンのWindows10化が一転認められたというわけです。
・富士通 LIFEBOOK A572/F
職場所有のCore i系列CPU搭載ノートパソコン。職場のIT管理者に隠れて悪さをいろいろしているのですが,今回のWindows10化(と今秋のインターネットからの切り離し)に伴い内緒でSSD化を図っていたものを元のHDDに戻した環境です。
Windows10解禁当初は一般職員のWindows10化は禁止されていたのですが,自分でなんとかできる人中心に人柱を募集していたのでそれに応募し,他の職員より少し早くWindows10化できました。
本機も"Get Windows10"のアイコンからWindows10化を図ろうとしたのですが,なんと「Windows10化できない」と表示されてしまいます。なんでもCPUのデータ実行防止機能がサポートされていないからだとか。
え?
本機はCore i系列のCPUを採用しているのでNX/XDはサポートしているはず。なぜ。
しかしBIOS画面を見てもNX/XDは機能を停止していないようなので万事休す。いろいろ調べると,"Get Windows10"アイコンからではなく,「メディア作成ツール」をダウンロードし,メディアを作るのではなくそこから直接アップグレードするとよいのでは?ということが分かり,その通りにしてみると無事にアップグレードできました(古いMcafeeのウィルス対策ソフトがインストールされていたからアップグレードに失敗した可能性もある)。
本機はWindows8世代のマシンなので(ただし本機導入時は職場内でWindows8の接続が認められていなかったので,Windows7がインストールされていた),ドライブをHDDに戻してもサクサク動く印象があります。Windows10は古いパソコンでも確かに動作はするけれど,やはりWindows8以降の世代のマシンの方がまともに動く,という印象があります(ただし本機は富士通からWindows10の動作確認が出されていない)。
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