ポータブックを買っちまった…(1)
いろいろな文書を整理・保管するファイルで有名なキングジム社。当時ブラザー工業が事務機の販路を持っていなかったためOEM供給して発売された「テプラ」で電子文具に参入(現在の「テプラPRO」はエプソンのOEMとのこと),折り畳み式キーボードを採用しメモ作成に徹した「ポメラ」は一世を風靡したものでした。
その後ポメラは高機能化が進み,2011年のDM100はサイズが大きくなり,親指シフト機能まで搭載されました。そのモデルチェンジ版であるDM200はLinuxをOSに採用しさらに機能が向上したものの,当初売り出し価格が5万円台となってしまい,携帯メモ機にそれだけのお金を支払うのか,という疑問も出てきました。
疑問,といえば,そのポメラのWindows版ともいえる「ポータブック」。2015年12月,キーボードを2つに分割・回転させて収納させることにより,8インチ液晶サイズの横幅に12インチ液晶搭載ノートパソコンクラスのキーボードが搭載できた,ということから,ポメラの血を引いたWindowsパソコン登場,ということで,一時は話題を呼んだのですが,当初実買価格が約9万円だったということで,急速に人気がなくなってしまったマシンでありました。
そんな中,職場の上部組織から,職員の机上の貸与パソコンが,職場の外につながらないネット設定となり,しかもUSBメモリ等の外部記憶域メディアも使えなくなるということになる予定で,いろいろなデータを職場の内外でやりとりすることが難しくなるのもさることながら,「親指シフト入力ができなくなる」というのが一番の問題になってしまったのでした。
親指シフト関連商品を多く販売している東京のアクセスでも,親指シフトモバイルノートの代替として富士通製タブレットにUSB親指シフトキーボードをセットした商品を売り出しており(現在は販売終了),すでにUSB親指シフトキーボードは持っているので,激安のWindowsタブレットを購入して,職場内で親指シフト入力できない問題に対応しようと思ったのでした。
そんな矢先の昨年11月。高価すぎて買う気のなかった,あのポータブックが,2万円台で各所から投げ売りされる,という情報が流れたのでした。そりゃあ,WindowsタブレットとUSB親指シフトキーボードの組み合わせよりは,煩雑な印象はないでしょうし,すでに職場のノートパソコンで疑似親指シフト入力を初めてから7年を迎え,どんなキーボードでも親指シフト入力できる(??)ようになった今では,むしろポータブックの方が入力しやすいのではないか,という判断もあり,Windowsタブレットをやめ,このポータブックにしてしまったのでした。
すでに各所でスペックは明らかになっているので,改めて拙ブログに書き残す必要はないのですが,一応書いてみると,
・CPU…Intel Atom x7-8700/1.6(2.4)GHz
・メモリ…2GB
・ストレージ…32GB eMMC
・ディスプレイ…ノングレア8型TFTカラー液晶 1280×768ドット
・キーボード…「スライドアーク」式85キー
・ポインティングデバイス…光学式フィンガーマウス
・端子…ヘッドホン端子,USB2ポート,HDMI出力,VGA出力,充電用マイクロUSB端子,SDカードスロット
・OS…Windows 10 Home(TH2) 64bit
・プレインストールソフト…マイクロソフトOffice Mobile(1年間のOffice365サービス利用権付き)
・サイズ(WHD)…204×153×34mm キーボードを広げた状態の幅は266mm
・重量…830g
・電池と駆動時間…リチウムポリマーバッテリー(交換不可),5時間
・その他…200万画素のカメラ,無線LAN(2.4GHz帯),Bluetooth付き
箱から取り出したポータブックは分厚く,意外に重い印象がありました。確かにフットプリントは小さいのですが,仕事カバンに入れると場所をとるかなぁ,という印象があります。タブレットのようにするっとカバンに納まるのが当たり前になった今,あまりクレバーな印象はないよなぁ,とも感じます。
実際手にして,ちょいと嫌な予感もなきにしもあらずだったのですが,電源を入れて使ってみることにします。
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