来年もだらだらいくしかないのか2017年アクセスランキングその5
昨年にもまして更新ができにくくなった2017年の拙ブログでした。
昨年の本欄では,「私自身は表の仕事の世界でひとつの『転機』を迎えた1年となりました。」と書いたのですが,今年はその昨年の「転機」の影響はほとんどなく来年(?)に持ち越しとなったために,今年1年はなんだかモチベーションの上がらない,暗い1年に終わってしまったように思います。
私の表の仕事はともかく,実際のところ,今年のパソコン界も,新CPUの登場でそれなりに盛り上がった感はあったのかも知れないのですが,もはやパソコン界から社会を動かすような大きな話題は出にくくなったような気がします。
それでも一応書き残しておくと,年初にインテルからCore i7-7700Kを始めとする第7世代KabyLake版CPUが登場し頭を抱えて(私)しまったのも束の間,沈黙を続けていたAMDから"Ryzen"という,大晦日にフジテレビで放送する格闘技と間違えそうな名前のCPUが登場してからは,多コアを特徴とするハイエンド向けSkylake-X版やKabylake-X版のCPUをリリースしたり,メインストリーム向けでも第7世代を早々と終了させ,Core i7-8700Kを筆頭とする第8世代のCoffee Lake版CPUをリリースするなど,「とにかく新製品を出し続けないと」というインテルの焦りが印象に残る1年だったような気がします。
昨年末に第6世代のSkylake版Core i7-6700K搭載マシンに切り換えて1年が経過したのですが,高性能なCPUがいろいろ出てきたものの,個人的にはもうこれで十分満足しているといったところです。というかこの高性能を生かすようなパソコンの使い方はまったくしていない。
実は年末にグラフィックスカードを,ゲームもしないのにGeForce GTX1060(メモリ3GB版)に載せ換えたところ,性能が若干向上し,マシンの切れ味がいっそうよくなりました。やはり新しいCPUには新しいグラフィックスカードをおごってあげないと宝の持ち腐れになる,とも感じました(実はCore 2 Quad搭載のぼろマシンに本機で使っていたGeForce GTX650カードを玉突き転配で装着したところ,嘘のように早く動くようになりもっとびっくりした)。
本連載中でも書いているのですが,今年はWindows10がようやくまともに使えるようになった1年だったような気もします。初期リリースの1507版,すぐにアップデートされた1511版,大型アップデートと言われた1607版,そのどれもが,今から思えば安定度も低く,駄作としかいいようのない出来ばえでした。
4月リリースのCreators Updateこと1703版でようやく安定して動くようになり,快適になりました。続くFall Creators Updateこと1709版は新機能が追加されたため重くなるかと心配していたのですがそのようなこともなく,1703版同様安定して動くWindows10に仕上がっていると思いました。
しかし今後どこかのアップデートの段階でWindows10が変質し,機能の向上に反して重くなったり,不安定になったり,古い機種で動かないようにしたり,ということがあるのだろうと思うのです。
CPUの性能強化とWindowsの機能強化に反し,使い道がなかなか広がらず将来どんな使い方をされるのか見通しが持てないのが,Windowsパソコンの現状ではないかと思います。
iOS機器もついに顔認証が導入された機種が登場するなど,新機種が登場するたびに話題を集めているのですが,私のようなライトユーザは全く触手が伸びません。iOS11になって,古い機種には「バッテリー保護」という名目で性能を落とされるという仕打ちをアップルから受けているところ(確かに画面の動きがカクカクすることが多くなった→28日にこの件でアップルが謝罪した→30日にIphone6以降の機種は来年12月まで3200円で電池を交換するとのこと。iPhone5sは??)ですが,もはやiOSの操作体系は,例えばお箸の上げ下げのように日常生活の作法として完全に組み込まれてしまい,別に新しい機種でなくてもいいけど,もはやこれのない生活は考えられない,といった状況になってしまいました。常に持ち歩くiPhoneと,家で広い画面で閲覧するiPadの使い分けも,ごくごく当たり前のものになってしまいました。
忘れてはいけない,これももう一度書くのですが,親指シフトユーザにとって今年最大のニュースは「UWPアプリにも対応した新しいJapanistがリリースされた」ということでしょう。
Windows8がリリースされてから,Japanistではいわゆるストアアプリ内での文字入力ができない状態が続いていました。その頃中の人と話をする機会があり,話の中から,「富士通の社内では親指シフトユーザがまだ相当数いるものの,ストアアプリで入力するケースはそんなにないので,Japanistのストアアプリ対応はなさそうだ」という感触を得たものでした。
ただ,将来的にはマイクロソフトOfficeもUWPアプリに移行するのではないかという不安もあり,Japanistが事実上使えなくなるのではないか,という不安もあったのですが,これでようやく解消されました。
Japanistを使わない場合,Dvorakjや,やまぶきといったキーリマップソフトを使った親指シフト入力もあるのですが,やはり若干の違和感が残ったものでした。今年はとうとう,有志の手でハードウェア的にキーリマップを行う「かえうち」や「OyaConv」という機器も登場しました。で,実は「かえうち」は私も購入して使っています。使用記を書くことができればいいのですが。いずれにしても,親指シフトユーザの将来が明るくなり,そして選択肢がかなり広がった1年になりました。
来年はどんな年になるのか想像もつかないのですが,悪い年にだけはしないようにしようと思っているところです。もちろん,外的な要因で悪い年になってしまうのは仕方がないのですが,他の人やおかれた環境のせいにせず,自分で工夫できるところはなんとかしようよ,という気持ちも持っています。何はともあれ,本年も拙web・拙ブログをご贔屓いただき本当にありがとうございました。来年がみなさまにとりましてよい1年になりますように。
というわけで,いよいよアクセスランキング1位の発表となります。なおアクセス数は30日現在のものとなります。
1位 さらばフレッツ光プレミアム,ようこそフレッツ光ネクスト隼。(2014年12月8日) 6027アクセス(昨年は1位→,9350アクセス↓)
本記事は3年連続の第1位となりました。ただアクセス数は昨年の3分の2弱。1月に最高の1078アクセスを獲得した後はアクセス数が月を追うごとにだら下がりとなり,6月には500アクセスを割り込み,8月には300アクセスを割り込み,そしてとうとう今月12月は200アクセスにも満たないようになってしまいました。
本記事はGoogleの検索アルゴリズムの変更というよりも,フレッツ光プレミアムのサービス終了がだんだん近づき,フレッツ光ネクストへの移行がかなり進んできたというのが,アクセス数減少の一番の理由と思われます。
本記事へのコメントにも書いたのですが,6月5日に,光プレミアムのサービス終了日を2019年1月31日に決めたと発表されました。NTT東日本の「Bフレッツハイパーファミリータイプ」の巻き取りとは違い,フレッツ光ネクストへの品目変更は必ず申し込みが必要で,申し込みをしない場合上記サービス終了日をもってインターネットが使えなくなる,という点に注意が必要です。しかし,本記事へのアクセス数が減少しているところをみると,もうかなりの割合でフレッツ光ネクストへの移行が完了しているものと思われます。
まぁ現実にはその速度が出ないとはいえ,家庭向けNTT系光通信の最高速度が1Gbps,ソネットが東阪名でサービスしているNUROが2Gbps(一部10Gbps。ただし家庭用の10Gbps対応機器が存在しないので実際の運用には難がある)の速度があると言われています。
一方で,次世代の通信規格である5G携帯電話の速度が10Gbpsから20Gbpsと言われています。なんだ,もう光ファイバーいらないじゃないか。そう思われても不思議ではない。
仮に10Gbpsの光通信が当たり前になり,家庭用の対応機器も十分安くなったとして,壁内LANケーブルの交換はかなり面倒そうな印象があります(建築途上のうちの写真を見返すと,直接LANケーブルが壁に打たれているのではなくて,各室まで配管がなされていることがわかった。でもケーブルの張り替えはやっぱり大変そうだ)。うちの場合,いきなり10GBASE-Tを導入するのではなく,2.5G/5GBASE-Tを導入した方が吉かも知れないと思っています。
でも,そうこうしているうちにWi-Fiがいっそう高速化し,もうLANケーブルいらないんじゃね?ということになりそうな予感の方が強いです。
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