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2018年9月 9日 (日)

Windows 10 October 2018 Updateへのアップデート顛末

 RS5版と言われるWindows10 October 2018 Updateが,日本時間10月3日にリリースされました。前回のApril 2018 Updateのドタバタ騒ぎはなく,10月に入ってすぐ公開という,かなり余裕の見られたアップデートとなりました。
 と,思ったのですが,アップデート作業後,ドキュメントフォルダの内容が環境により消失していまうトラブルが起き,すぐに配信停止,11月半ばになるまで配信が再開されることはありませんでした。

 日本時間で11月14日,ようやく配信を再開。しかし,リリース当初の勢いに比べると,配信にかなり慎重な姿勢になっているようで,12月に入ってもWindows UpdateでなかなかRS5版が表示されない,という事態になりました。

 例によりまして,我が家にあるマシンのアップデート顛末を順次公開していこうと思うのですが,RS5版リリース当初にいきなり2台のアップデートが終了したかと思いきや,古いCore Solo機でなかなかRS5版の導入ができず,全てのWindows10機をRS5版に更新するのは,もはや不可能な状態ではないかと思っています。

 なお,"RS"という名前のつくアップデートはこれで最後となり,次回1903(予定)版からは"19H1"というような名前のつけ方をするのだそうです。

自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4 Core2Quad Q8200 4GB)

9月9日
 富士通FMV-B8240に代えて,本機がWindows Insider Programを試してみる役割を担うマシンになった。今回からFast ringを利用することにした。
 この日にWindows Updateにより最新のビルド 17755.1版を適用した。8月31日に公開されたビルド 17751.1からデスクトップのウォーターマーク表示がなくなっており,RS5版の公開が近づいていることが分かる。
 アップデート自体に特筆するようなことはなく,常用しているわけではないのでRS5版の不具合については分からないが,特に問題なく動作しているようにも思える。

9月22日
 その後何回かビルドの適用を週末のたびに実施していき,そして9月22日,結局これが完成版となった,ビルド17763.1版を適用した。このあとしばらく新しいビルドは降りてこなかったので,これがRS5版のリリースバージョンとなるのだろうとは想像できた。
 その後RS5版は日本時間10月3日に公開された。なんとRelease Previewをすっ飛ばして公開となる初めてのケースとなった。

10月7日
 版数としては"1809"が表示されているのだが,次期1903版となる"19H1"に向けてのビルドである,ビルド18252.1000の適用に伴い,RS5版とはおさらばになった。

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自作6号(AsRock Z170 PRO4S Core i7-6700K 16GB)

10月3日
 Windows Update経由で適用。インストール自体は問題なく行えた。
 インストール終了直後,ブラウザのEdgeが立ち上がり,英文のウェルカムメッセージ(というのか)が表示された。「うわっ」と思って,ホームページ(@nifty)を表示させたところ日本語で表示されたのでやれやれと思った。
 ところがその後,FMV-KB232(USB親指シフトキーボード)の「親指左・無変換」「親指右・変換」キーが機能していないことに気がつく。キーボードドライバ(一般的なHIDキーボードドライバでよい)の不具合かと思いドライバの再インストールを行ったが症状は変わらず。万策尽きたところで,もしや英語101キー配列と誤認識されているのかと思い,以下の手順でようやく直る。

(1)スタートメニューの「設定」をクリック。
(2) 「時刻と言語」→「言語」とクリック。
(3)優先する言語の「日本語」→「オプション」とクリック。
(4)「ハードウェアキーボード」の「レイアウトを変更する」をクリック。
(5)「ハードウェアキーボードレイアウトの変更」で「日本語キーボード(106/109キー)」を選択し,「OK」をクリック。その後再起動。

 キーボード配列に関わるトラブルなので,別に親指シフトキーボードでなくても起こりうるトラブルである。原因はいったいどこにあるのか。

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Dell Inspiron1525(Core2Duo T8300 4GB)
・本機はもともと32ビットOS仕様だったものをWindows7時代に無理やり64ビットOS化している。

10月4日
 こちらもWindows UpdateをかけるとすぐにRS5のダウンロードが始まり,そのまま適用。こちらもインストール事態は問題なく行えた。
 本機もインストール終了直後にブラウザのEdgeが立ち上がり,同じように英文のメッセージが表示された。よく見るとページ内に言語の設定ができるウィンドウがあり,そこで「日本語」を選択すると,ページが日本語の内容に切り替わった。
 あとで確認すると,本機については,キーボードレイアウトは日本語キーボードの設定のままだった。これが原因なのだろうか。

12月8日
 1809版の修正プログラムであるKB4469342が,なぜか定例外に公開され,これを適用して再起動をかけたのだがなんと,"KMODE EXCEPTION NOT HANDLED"というエラーメッセージのブルースクリーンが表示されてしまった。
 そのまま再起動をかけても同じエラーメッセージが表示された。セーフモードで起動することはできるようだが,なぜか「システムの修復」が使えない状況に。
 何回か再起動を繰り返すといつの間にか正常に起動するのだが,再びマシンを起動させるとまた振り出しに戻る状態に。なんなんだか一体。

 管理者として開いたコマンドプロンプトで"sfc /scannow"コマンドを実行すると一時的に修復できた。

12月13日
 定例のWindows Updateが公開されたので適用しようとしたところ8日と同じ症状に陥ってしまった。正常に起動できた時点でWindows Updateのファイルを個別にダウンロードして適用しようと思ったがなんと「適用できない」とのエラーメッセージが出る始末。

12月14日
 最終的な完治には「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「このPCを初期状態に戻す」→「個人用ファイルを保持する」の手順が必要だった。
 「個人用ファイルを保持する」によるリフレッシュ作業は,確かにユーザが作成したファイルはそのまま残るし,ユーザーアカウント等も保持されるのだが,インストールしたアプリはばっさり削除されるため,アプリの再インストール作業が必要となる。
 その過程で,ブルーレイのソフトが再生できない状況になってしまった(ブルーレイ再生ドライブに換装していた)。ブルーレイ再生ソフトから後付けした,ハイビジョンデコーダカード(ブロードコム製)を認識できなくなっているようだ。一旦Windows7をリカバリし,Windows10にアップグレードすればブルーレイのソフトが見られるようになるのかもしれないが,実際本機でブルーレイソフトを見ることはほとんどなく,そもそも本機は購入10年半でいつ壊れても不思議はない状況でもあり,この際ブルーレイ再生不可問題は放置することにした。

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キングジム・ボータブック XMC10(Atom x7-Z8700 2GB)

12月2日
 Windows Updateによる自然なアップデートを待とうとしたが,やはりインストールUSBから強制的アップデートをかけることにした。
 実は本機にインストールされたOffice Mobileはあまりに使いにくく,契約しているOffice365 Soloに入れ換えたのだが,何も対策をせずにそのままインストールすると全てのプログラムが入ってしまい,Word,Excel,PowerPointだけインストールする設定をなんとか探し出してインストールし直したのだが,それでもeMMCの残り容量は5GBしかない状況だった。
 この状態で強引にアップデートを試みたのだが,また,「外部記憶域メディアを挿入し、[OK]を押してください」が表示される事態となった。当然アップデートに失敗し,1803版に戻って最初のエラーメッセージには,0xC1900101で始まるエラーコードが表示されていた。
 原因は当然,またやってしまったSDカードスロットにカードを入れっぱなしにしていたためで,SDカードスロットのドライバがアップデート時に悪さをしている,ということが原因のようだ。
 このSDカードはVHD化しておりさらにOneDriveの保存場所にしているのでそれに関するエラーメッセージが表示されてしまうのだが,強引にSDカードを外して再びアップデート作業開始。すると今度はディスクの空き容量に関する案内のダイヤログボックスが表示され,なんと内蔵eMMCは5GBしか空き容量が確保できていなくても,特に問題なくアップデート可能(もちろんインストールUSBの空き容量部分も使用する。私は32GBのUSBメモリをインストールUSBに使っており,そこに32ビット版と64ビット版の両方のインストールプログラムを入れている)だった。
 しかしインストールにはかなりの時間がかかり,寝たり仕事に行ったりで途中の様子は全く見ていないのだが,1日放置してようやく1809版にアップデートできた模様だった。

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Dell Inspiron1545(Celeron T3000 4GB)

11月14日
 RS4版に対するUpdateが適用されたものの,RS5版については何も表示されることがなく,アップデートができなかった。

11月17日
 この日もWindows Updateをかけてみたが,やはりRS5版については何も表示されることがなかった。

12月8日
 定例外のWindows Updateが公開されていたので適用してみたところ,KB4023057が適用され,RS5版アップデートの準備ができたとみられる。

12月13日
 定例のWindows Updateを適用してみると,ようやく本機にもRS5版が降りてきた。再起動するとRS5版のアップデートができる状態まできたのだが,夜も遅かったので,あえて再起動させず電源を切った。この状態にしておくと,次にWindows Updateの画面を表示させるまで,RS5版へのアップデートが行われない,ということも分かった。

12月14日
 もう一度Windows Updateの画面に入り,ここで「再起動」をかけるとようやくRS5版のアップデートが始まった。
 アップデート終了後,ブラウザのEdgeが立ち上がり,英文のメッセージが表示されたので,言語の設定を「日本語」に切り換えた。

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富士通FMV-D1200改(Xeon X3350 4GB)
・つい最近まで32ビットOSで運用していたが,先日64ビットOSに移行した。

11月14日
 RS4版に対するUpdateが適用されたものの,RS5版については何も表示されることがなく,アップデートができなかった。

11月17日
 この日もWindows Updateをかけてみたが,やはりRS5版については何も表示されることがなかった。

12月15日
 定例のWindows Updateを適用したところ,まずはRS4版についてのアップデートが行われた。それを一通り適用し,もう一度Windows Updateを適用するとここで本機にRS5版が降りてきた。
 RS5版のアップデートを行った後,再起動するとブラウザのEdgeが立ち上がったのだが,なんとこちらは,最初から日本語のメッセージが表示されていた。

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Onkyo C413(Atom N450 2GB)
・本機も32ビットOSで運用していたが,先日64ビットOSに移行した。

11月17日
 Windows Updateをかけてみたところ,RS4版向けUpdateが適用されたものの,RS5版については何も表示されることがなかった。

12月16日
 Windows Updateをかけてみると,12月のRS4版向けUpdateの適用後,再起動して再びWindows Updateをかけると,RS5版が表示された。しかしもう夜も遅く時間切れとなったため,実際の適用は週末に行うことにした。

12月22日
 再度Windows Updateをかけ,RS5版が表示されたのでアップデートを行おうとしたが2度にわたり失敗。3度目は「ダウンロード中 100%」から進まなくなってしまったので,例によってUSBメモリから強制アップデートを行った。強制アップデートの結果特に不具合は出ていないようだ。

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東芝Dynabook Satellite B553/J(都合によりCPUは非公表すみません)
・本機は職場所有。32ビット版のWindows10を使用。

2019年1月31日
 職場の上位組織で検証が済んだのか,RS5版のインストールが解禁となった。すでに職場で使用しているウィルス対策ソフトはRS5版対応のものだったので,職場の上位組織にアップロードされているisoファイルをダウンロード,zip圧縮解凍ソフトでisoファイルを解凍してインストールした。
 しまったインストールが始まったら仕事ができないんだったと思ったが後の祭り。約2時間マシンが使えない状態となり,その間は他の仕事をしていた。
 やがてインストールは終了し,さらにWindows Updateをかけて最新版とする。以前のRS4版と特に変わった点は見られない。というかこの東芝B553/J,前職場で使っていた富士通A572/Fとほぼ同じ仕様のはずなのだが,なんとなく動作がかったるいのだ。なんとかならないのだろうかと思いながら毎日使っている。

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 RS5版へのアップデートを断念した機種は次の通りです。

富士通FMV-B8240(Core Solo U1400 2GB)
・現在本機が,我が家で唯一32ビットOS版のWindows10となっている。

11月17日
 Windows Updateをかけてみたところ,RS4版向けUpdateが適用されたものの,RS5版については何も表示されることがなかった。

12月22日
 それ以降にも何度かWindows Updateをかけてみてはいるのだが,12月のRS4版向けUpdateその他が適用されただけで,RS5版リリースから3か月を迎えようとする現在においても,何も表示されることがない。もうしばらく強制アップデートは控えてみるつもりだが,32ビットOSがいけないのか,いい加減古くなったCore Soloがいけないのか,原因は全くわからない。

2019年1月11日
 1月の定例Windows Updateがリリースされたタイミングで実行してみたのだが,依然として本機にRS5版が降りてくる気配かない。

1月20日
 YouTubeに,Core Soloが搭載されたレノボのThinkPadにWindows10をインストールする様子の動画が投稿されていた。それによると,(おそらく)現行のRS5版を使ってWindows7からアップグレードインストールをした場合,内蔵グラフィックスがWindows10と互換性がない,と指摘され,それでもインストールを続行した場合,再起動に失敗し,"0xC1900101-0x20017"のエラーメッセージが表示されてWindows7に戻ってしまったという。
 投稿者は3年前のビルド(TH2版か?)を使うことでようやくWindows10化できたとのこと。しかしこれが事実だとすると,Core Solo機にWindows10のRS5版をインストールすることは不可能ではないのか,という懸念が生じる。
 そこで早速インストールUSBメモリを使ってRS5版への強制アップデートを試みたところ,投稿者と同じように再起動に失敗し,Windows10のRS4版に戻って,同じエラーメッセージ,"0xC1900101-0x20017"が表示されたのだった。
 ということは,おそらくこの富士通FMV-B8240では,Windows10のRS5版にアップデートすることは不可能だ,という結論を下さなければならないのだろう。

 当面はRS4版を使い続けることができるが,RS4版のサポート終了日は今年の11月12日が予定されており,なんとWindows7よりも早くサポートが終了してしまう。
 Clover Trail世代のAtom搭載機でRS2版以降のWindows10にアップデートできないというのは有名な話だが,これらのマシンにプリインストールされていたWindows8(.1)のサポート終了日までは,Windows10 RS1用のセキュリティアップデートを供給するとのことだが,これらのCore Solo機にインストールされていたOSは最新でもWindows Vistaであり,Vistaはすでにサポート終了済みなので,RS4版のセキュリティアップデートがCore Solo機に延長して提供されるとは考えにくい。
 一旦Windows7に戻すとして,そのサポート終了日が2020年1月14日。そこからもう一度Windows8.1にアップデートして,そのサポート終了日が2023年1月10日である。さすがにもう,Linuxを入れるか,廃棄するかしたほうがよさそうな気がする。

2月15日
 2月の定例Windows Updateがリリースされたが,状況に変化はなく,依然としてRS4版の修正がなされるだけである。

3月13日
 3月の定例Windows Updateがリリースされたが,状況に変化はなく,依然としてRS4版の修正がなされるだけである。

3月31日
 3月28日,Windows10のRS5版が半期チャネル(SAC)向けにリリースされたという。簡単に言えば,RS5版がようやく安定したので企業等で幅広くアップデートしてもよい版になった,という理解でよいだろうか。
 ということは,本機FMV-B8240にもRS5版が降りてくるのではないかと思い,Windows Updateをかけてみたところ,まずRS4版向けのアップデートがなされ,再起動して,再びWindows Updateをかけてみるとなんと,

 1809

降りてくるとは思えなかったRS5版が本機にも降りてきたではないか。
 アップデートの準備中→ダウンロード中→インストール中が表示され,再起動を促す画面に移って再起動を指示,インストールが進んだかに見えた。
 しかし,再起動の後,起動画面が出てもWindowsのマークが表示されるだけで,例のくるくる回る処理中の表示が出てこない。嫌な予感がしながら電源を強制的に切り,再び立ち上げ直すと…

20190331

例の0xc1900101のエラーメッセージを残して,インストールが失敗してしまった。その後再びWindows Updateをかけてみたが,再びRS5版が降りてくることはなかった。
 Windows Updateでアップデートファイルが降りてきても,インストールに失敗する有り様である。もはや本機ではRS5版以降のWindows10をインストールすることは不可能なのだろう。

4月13日
 4月の定例Windows Updateがリリースされたが,RS4版絡みの修正ファイルが落ちてきただけで,RS5版に関するファイルは何もダウンロードされなかった。

5月12日
 この日にWindows Updateをかけてみると再びRS5版が本機に降りてきた。
 期待せずにアップデートをかけてみると,やっぱり3月31日と同じ結果となってしまい,0xc1900101のエラーメッセージを残して,インストールが失敗してしまった。
 今後毎回こんな感じで,長時間アップデート作業を行った挙げ句,失敗,というのを繰り返すのだろうか。それはそれで不便な印象がある。だからマイクロソフトは,Windows10がインストールできないCPUやチップセット,グラフィックスチップ,その他周辺機器をきちんと公開するべきだと思うのだが,そんな面倒なことはするつもりはないらしい。

5月19日
 本機に19H1版(Insider Preview)やRS5版をクリーンインストールしたらどうなるのか,一度試してみることにした。
 まず19H1版のインストールに失敗した後,RS5版をインストールしてみた。「問題が発生しました」画面が途中出たものの,「スキップ」で通過し,マイクロソフトアカウント等の入力画面に進み,これでうまくいくかと思ったら「問題が発生しました」画面の連続状態となり,インストールに失敗した。

 https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1806/01/news027.html

の記事で,UMPC機に強引にRS4版をインストールした記事が掲載されており,本記事を参考にRS5版のインストールも試してみたのだが,例によって再起動時にWindowsマークが表示されたまま固まってしまった。
 とりあえずRS4版をクリーンインストールして仮復旧させたのだが,やはり本機にはRS5版以降のWindows10をインストールすることはできないのだろう。RS4版でどこまで維持できるか,どの段階でWindows8.1に戻すかが,今後の本機の焦点となるのだろう。(更新終了)

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