三菱自動車の「軽」を振り返る(7)
うちに三菱ミニカがやってきたのは昭和46年の3月終わりだったと思います。それまでは中古の初代マツダキャロル2ドア(初期型なので18ps仕様)に父は乗っていました。キャロルはあの小さかった旧規格の軽自動車のサイズで3ボックスセダンを構築しており,リヤにエンジンを持ちフロントのボンネット部分は事実上スペアタイヤスペースになっているため,荷物を入れるスペースがありません。ラゲッジスペースの少なさを少しでも改善するため助手席をダブルフォールディングで折り畳み,そのスペースに荷物が置けるよう工夫されていました。休日の買い物帰りの際,助手席を畳みクラフト紙の買い物袋をそこに置いて家に帰った記憶があるのですが,そうなると3人しか乗れなくなってしまうという欠点もありました(うちは3人家族だったので問題はなかった)。
従って当時実家への帰省は,パワレスで荷物の載らないキャロルではなく,会社のスバルサンバーで帰ることが多かったように思います。
父はその会社の車で事故をしてしまい,当てられた人にこのキャロルを貸し出すのですが,「遅くて仕方がない」とこぼされたのだとか。
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