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2019年12月21日 (土)

Windows 10 May 2020 Updateへのアップデート顛末(改題しました)

 日本時間で2020年5月28日に,"20H1"ことWindows10 Ver.2004が公開されました。
 上記の通り,バージョン表示は"2003"かと思いきや,サーバ用の"Windows Server 2003"との混同を割けるため,"2004"版を名乗ることになりました。現行の1909版と違い大がかりなアップデートとなるため,1909版のような簡便なアップデート方法も提供されないと思うのですが,一部報道では「Ver.1903またはVer.1909からのアップデートはより短時間かつ少ない再起動回数で」アップデートできる,とあるので検証が必要です(追記で掲載しているInsider Previewでの適用とは条件が違っている可能性もある)。
 とはいうものの,自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4マザーボード),次いで富士通FMV-D1200で2004版のInsider Previewを使用してきましたが,それほど大きな変更はなさそうに感じましたので,もうかなり古くなってしまった富士通FMV-B8240や,(液晶破損により処分しました。2020,5,17追記)DELLのInspiron1525や1545などでもインストール可能なのではないかと期待しているところです。

 2019年11月末になり,Insider Previewで画面右下隅に表示されていたウォーターマーク表示がなくなっており,早くも完成が近づいているのではないかという憶測もありました。ウォーターマークがない状態がずうっと続き,2020年4月にようやく開発が完了したようです。もっとも世界的なウイルスショックのおかげで無事5月に公開できるかどうか微妙な状況でしたが,無事に公開されました。

 例によりましてWindows10 2004版へのアップデート顛末を逐次更新形式でお届けしているところです。ところが日本時間2020年10月21日にWindows10 Ver.20H2がリリースされたのにも関わらず,うちにある10年選手の3機種は,いまだVer.2004が降りてこず,うち1機はその後Ver.20H2に強制アップデートした,のですが,残り2機種についても,11月のWindows Updateの際にいきなり20H2へのアップデートが案内されてしまい,それらのマシンではVer.2004は結局インストールされずじまいとなってしまったのでした。

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自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4)
CPU…Core 2 Quad Q8200 2.33GHz
チップセット…インテルG31
グラフィックス…nvidia GeForce GTX650(1GB)
メモリ…4GB
OS…64ビット(Insider Preview Fast Ring)

12月7日
 週末にばたばたしていたことが多く,結局ビルド19037のインストールをこの日に行って,バージョン"2004"を確認した。画面右下のウォーターマーク表示が消えたのはビルド19030からで,まだこの時点ではバージョン"1903"のままだったのだとか。バージョン表示が"2004"になったのは11月26日公開のビルド19033からである。
 例によって特に不具合らしきものはなかった。
 その後ビルド19041が公開されそれも適用したが,特に問題はなかった。

12月22日
 その後Fast Ringではビルド19536が公開されることになった。これは20H1版の後継となる版であるが,特に「20H2」版や「21H1」版を目指したものではないらしく,新機能をどんどん公開する(新機能に問題があれば削除する)役割を持っているとのことらしい。
 いずれにしても20H1版からは外れたことになるので,自作5号の項はこれにて更新終了となる。

富士通FMV-D1200改
CPU…Xeon X3350 2.66GHz
チップセット…インテルG31 Express
グラフィックス…nvidia GeForce GTS450(2GB)
メモリ…4GB
OS…64ビット(Insider Preview Slow Ring)

12月22日
 本機のハードディスクを自作6号で使っていたSSDに換装したことにより改めてクリーンインストールを行い,次いでInsider PreviewをSlow Ringに設定したことにより,今度は本機にてVer.2004のInsider Previewを試してみることになった。
 特に本機にて不具合は発生していないようだ。

2020年2月12日
 Ver.2004はすでにバグフィックス程度の更新しか行われていないようで,ビルド番号は小数点の左側の方は19041のまま変更がなく,小数点の右側の方の数字が少しずつ上がっているようだ。そのビルド19041.84はこの日にインストールを行ったが,それもこれまでのInsider Previewのように大規模なアップグレード・インストールを伴うものではなく,月例のWindows Updateに合わせて累積アップデートをリリースする,というスタイルになっている。事実上Ver.2004がすでに公開されてしまっている,というような感覚だ。

4月16日
 4月の定例Windows Updateをかけた時に開発完了版であるビルド19041.207がインストールされた様子だ。特に不具合なく動いているようだ。

5月4日
 と思っていたら小改良バージョンであるビルド19041.208がリリースされたので,この日にアップデートを行った。これで本項も更新終了ということでいいだろうか。

キングジム・ボータブック XMC10
CPU…Atom x7-Z8700 1.60/2.40GHz
グラフィックス…インテルHDグラフィックス400
メモリ…2GB
OS…64ビット(現在1909版)

5月5日
 せっかくの5連休なのにどこにも行けない,ということで,この機会を使って,Release Preview Ringを利用して2004版へのアップデートを試みた。
 Insider Previewの設定を行った後にWindows Updateをかけると2004版が見つかり,そのままWindows Updateにまかせてアップデートが進んでいった。
 昨年の1903版へのアップデートに伴いクリーンインストールを行ったのが功を奏したのか,容量不足を指摘されることもなくVHD化しているSDカードを挿しっぱなしにしていてもトラブルが発生することなく,やや時間がかかったもののアップデートは無事に終了した。

自作6号(AsRock Z170 PRO4S)
CPU…Core i7-6700K 4.00/4.20GHz
チップセット…インテルZ170
グラフィックス…nvidia GeForce GTX1060(3GB)
メモリ…16GB
OS…64ビット(1909版→Insider Preview Release Preview Ring)

5月5日
 上記ポータブックの約30分遅れで上記と同様にしてインストールを行ったが,こちらの方が早く終了した。
 ところがポータブックは現行のビルド19041.208がインストールされたのにも関わらず,本機はなぜか前版のビルド19041.207がまずインストールされ,後に自動アップデートでビルド19041.208がインストールされるという,ちょっと変わった挙動をした。

※5月13日のWindows Updateでは,このMay 2020 Updateに修正がかかり,現在これら3機種のビルドは19041.264となっています。実際のMay 2020 Updateにあたっては,ビルド19041.208が公開され,ビルド19041.264は直後のWindows Updateで適用されるという見方をしているサイトもあります(https://news.infoseek.co.jp/article/mynavi_2066512/)。

6月25日
 Ver.2004では,「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」という機能が追加されているそうだ。グラフィックスカードが自分自身のビデオメモリを直接管理できる,という機能なのだという。これには対応のグラフィックスドライバが必要であり,NVIDIAが対応ドライバをリリースしたというので,このドライバをインストールし,次いで「設定」→「グラフィックの設定」で「ハードウェアアクセラレータによる…」の項目ができていることを確認し,機能を「オン」にした。

20200625-190909

 「オン」にした後は再起動が必要である。これは結構大きな機能追加のような気がするのだが,この機能の導入前と導入後で何か変わったところがあるかと聞かれれば,「わからない…」と答えざるを得ない。なんでもアプリの側でも対応が必要なのだそうだとか。しかしゲームをしない私には,おそらく一生体感できることはないのかも知れない。

パナソニック・CF-LX4HD2NC
CPU…Core i5-5200U 2.20/2.70GHz
グラフィックス…インテルHDグラフィックス5500
メモリ…4GB→8GB
OS…64ビット(Windows8.1 Pro)

8月15日
 長男が大学生時代に購入したノートパソコンで,大学で一括購入したものである。OSとマイクロソフトOfficeは大学の包括ライセンスを使用したため,上記仕様で12万円台と比較的安く購入でき,親の負担も少なかった。ところがすでにWindows10がリリースされていたのになんとWindows8.1仕様で購入させられた。厳密に言えば本来はWindows8.1の無印仕様である。
 その長男も大学を卒業したので,せっかくだからWindows10化してはどうかと勧めたので,長男に作業を任されたというわけだ。同時にメモリを8GBに倍増(これは大学在学中にしておくべきだったと反省)し,SSD化も図った。

 当初は大学がライセンスを持つWindows8.1 Proからのアップデートインストールを試みたが,コーポレート版のウイルスバスターに作業を阻まれた。そしてこのウイルスバスターもパスワードがないとアンインストールができないという代物で,レジストリをいじれば手動でアンインストールできるのだそうだがそれもかなり煩雑で,とうとうレジストリを壊してしまい日本語が表示できなくなってしまったので,一旦これを修復し,新しいSSDにWindows10を新規インストールすることにした。

 その過程でWindowsやOfficeのプロダクトキーをツールを使って調べてみたところ,本機にはWindows8.1のデジタルプロダクトキーが内蔵されていることが分かった。それを信じてWindows10 Homeの新規インストールを行ったところ,無事にライセンス認証が通った。

 あとはパナソニックのwebページにアップされている手順に従いドライバ類をインストールした(もともとのハードディスクに入っている旧ドライバが必要になるケースもあった)。デバイスマネージャを見ると1個だけ"!"のついたデバイスが残ってしまったのだが,webで検索してもそのデバイスの認識方法が見つからなかったので,やむなくそのままとした。
 マイクロソフトOfficeはインストールのしようがなかったのだが,長男曰く,勤め先のコンプライアンスの関係で持ち帰り仕事ができないらしいので,無料のLibre Officeを入れてごまかすことにした。その後長男からはトラブルコールはないので,なんとか動いているのだろう。

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 結局Ver.2004がインストールされなかった機種は次のとおりです。

Dell Inspiron1545
CPU…Core2 Duo P8800 2.66GHz(6月にCeleron T3000 1.80GHzから換装)
チップセット…モバイルインテルGM45 Express
グラフィックス…インテルGMA4500MHD
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在1909版)

11月11日
 この日にWindows Updateをかけたところ,Ver.20H2へのアップデートの案内が表示されたので,本機にはVer.20H2をインストールした。

Dell Inspiron1525
CPU…Core2 Duo T8300 2.40GHz
チップセット…モバイルインテルGM965 Express
グラフィックス…インテルGMA X3100
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在1909版)

7月3日
 この日にWindows Updateをかけたところ,本機にこのようなものが表示された。

20200703-185556

 まだVer.2004に上がっていない我が家の3台の中では初めて表示された。

8月12日
 ところが,8月分のWindows Updateをかけると,上記の表示は消えてしまい,本機にいつ2004版が降りてくるのか,全く分からない状態となってしまった。

11月11日
 本機も,この日にWindows Updateをかけたところ,Ver.20H2へのアップデートの案内が表示されたので,そのままVer.20H2をインストールした。

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 Ver.2004に更新しなかった機種はこちらです。

Onkyo C413
CPU…Atom N450 1.66GHz
チップセット…モバイルインテルNM10 Express
グラフィックス…インテルGMA 3150
メモリ…2GB
OS…64ビット(現在1909版)

7月18日
 この日にWindows Updateをかけたところ,本機にも「Windows 10 Version 2004 の機能更新プログラム」が表示された。実際のダウンロード・インストールはまだまだのようである。

8月12日
 本機もInspiron1525と同様の状況となっている。

10月31日
 本機には強制アップデートによりVer.2004を飛び越え,Ver.20H2をインストールした。結局本機にはVer.2004はインストールされなかった。

  なお,東芝Dynabook Satellite B553/Jは,4月の私の異動に伴い検証機種から外れました。また,富士通FMV-B8240についても,5月に液晶破損により処分したため,同じく検証機種から外れました。ご了承ください。

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