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2020年1月19日 (日)

マイクロソフトOffice365 Soloにてアンインストールなしで32ビット版から64ビット版に変更する方法

 マイクロソフトOfficeは,Office2010の頃から64ビット版が用意されていましたが,「アドオンの互換性がない」という理由から64ビットOS環境でも32ビット版のインストールが推奨されていました。ところがOffice2019がリリースされた一昨年あたりから,その方針が変更され,64ビットOSについては64ビット版がインストールされることになったのだそうです。

 とはいうものの,うちのメインマシン自作6号では32ビット版のOffice365 Soloが入っています。それで不自由なく使ってきたのですが,ここで64ビット版に変更しようと思い立ったのでした。
 しかしOffice365 Soloについては,32ビット版と64ビット版の変更については,アンインストールの後,再インストールをする,ということに公式ではなっているようです。

https://answers.microsoft.com/ja-jp/msoffice/forum/all/32ビット版office-365/cd07fa76-324b-4b6f-98c4-de6b71b642c8

 ところが同じOffice365でも,ビジネス用のProPlusならOffice展開ツールを使って,アンインストールなしに変更することができるのだとか。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployoffice/change-bitness

 通常,Office365 Soloはマイクロソフトのサイトのインストール画面を呼び出し,そこからインストーラをダウンロードして実行することによりインストールします。
 しかし,例えばポータブックのようなディスク容量の少ないマシンにOffice365 Soloをインストールする際,WordとWxcelとPowerPointだけ入れたい,というときに,上記のOffice展開ツールを使って,インストールするソフトの数をしぼってインストールすることができます。

https://blog.kazuakix.jp/entry/2018/09/09/205249

 で,ひょっとすると,この手口を使えばOffice365 Soloでもアンインストールなしで32ビット版から64ビット版への変更ができると思ったのですね。というわけでやってみました。
 例によって追記に記述した方法を実行しマシンに悪影響があっても当ブログ管理者は責任を負いかねます。このことに了承される方のみクリックをお願いします。本記事に直接たどりつかれた場合は上記了承済みとみなしますのでご了承ください。

 

(1) Office展開ツールをダウンロードして解凍する。

 https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117

(2) インストール用のxmlファイルを書き換える。

 今回64ビット版に書き換えるので,解凍したファイルの中から"configuration-Office365-x64.xml"をテキストエディタで開き,"<Configration>"以下のところにある次の箇所を変更して保存します。

・1カ所目
 変更前…<Add OfficeClientEdition="64" Channel="Monthly">
 変更後…<Add OfficeClientEdition="64" MigrateArch="TRUE" Channel="Monthly">
 MigrateArch属性を追加するのがポイントです。

・2カ所目
 変更前…<Product ID="O365ProPlusRetail">
 変更後…<Product ID="O365HomePremRetail">
 このプロダクトIDを変えることによりOffice365 Soloのインストールが可能となります。

・3カ所目(私は当初忘れていました。が,とりあえず動作しており,あとで再インストールした)
 <Language ID="en-us" />に加え,その前の行にでも,<Language ID="ja-jp"/>を追加する。

・4カ所目(これも忘れてしまっていた)
 VisioのプロダクトIDが書かれている以下の3行を削除する。

 <Product ID="VisioProRetail">
  <Language ID="en-us" />
 </Product>

 これが残っているとVisioがインストールされます。が,VisioのライセンスはOffice365 Soloには入っていませんので,インストールされても事実上使えません。

(3) 書き換えたxmlファイルを使ってsetupプログラムによりインストールを行う。

 setup.exe /configure configuration-Office365-x64.xml

 xmlファイル名を変更したら当然上記コマンドの引数も変更してください。

 上記手順により私の環境で,Office365 Soloでもアンインストールなしで32ビット版から64ビット版に移行できました。

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