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2021年1月31日 (日)

新春特別企画・結局,I.O.データの"REC-ON"を買ってしまった…。

 nasneの後継をどうするのか。実は,I.O.データが「nasne販売終了でお困りの方へ。REC-ONが後継機の候補になるかも?」というwebページを公開しています。そこで紹介されているのは,単体デジタルチューナーのHVTR-BCTX3こと"REC-ON"と,GV-NTX1Aこと「テレキング」です。
 この2機種は単体デジタルチューナーなのだが外付けハードディスク接続機能とネットワーク機能を持ち,家庭内外のパソコンやタブレット,スマートホンに向けてテレビ番組の配信ができたり,録画ができたりするので,nasneとほぼ同じような使い方ができるとし,I.O.データ製のアプリは全機能を無料で使えることも売りにしています。また,nasne用のWindowsアプリ"PC TV Plus"も,一部制限付きでそのまま使用可能なのだそうです。

 "PC TV Plus"が使えるのなら,nasneのように,録画した番組をブルーレイに残すこともできるのではないか,という疑問が出てきました。webページを検索すると「できる」と書かれてあるページも存在するのですが,手順がはっきりと書かれたページを探すことは難しかったです。
 とりあえずはこのどちらかを1台購入して,ライブチューナ機能とスカパー録画の再開を試みたいところなのですが,ちょうどその頃はぼろグルマの12か月点検の時期。しかしこのぼろグルマ,そろそろ買い換えたいと思っているのでディーラーに「最低限の修理でよい」と相談したところ,なんと予算よりもはるかに少ない額で納まってしまったので,余裕をもってチューナー購入にGoサインが出たというわけです。

 さて,改めて"REC-ON"ことHVTR-BCTX3と,「テレキング」こと,GV-NTX1Aの仕様を比較してみます。似たような商品なのですが(この記事をまとめていて改めて気がついた)"REC-ON"にはHDMI出力端子とリモコンがついているので,モニターに接続し単体のチューナーとしても使えるけど,「テレキング」にはそれらがないので,nasneのようにネットワーク内での使用が前提となる商品のようです。チューナー数も「テレキング」が地上1衛星1なのに対し,"REC-ON"は地上・衛星とりまぜて3つまで使えるという違いがあります。
 ただ当然,機能の少ない「テレキング」の方が価格が安く,I.O.データの直販だと19,580円のところ"REC-ON"では30,250円になっています。じゃあ「テレキング」でもいいかnaneよりチューナー数が多いし…,と思っていたところ,実はア○ゾンで買うとこの2機種は1000円ほどしか値段が違わないということがわかったのでした(実は"REC-ONにはもう1機種,EX-BCTX2という地上・衛星2チューナーものもあるのでややこしい。HVTR-BCTX3がUSB3のハードディスクに対応しているのに対し,こちらはUSB2のハードディスクに対応しているという違いがあるとのこと)。
 というわけで"REC-ON"ことHVTR-BCTX3を購入することに決定し,ハードディスクはとりあえず今持っているものをそのまま流用することにしたのでした。

 実際に商品が届いたので接続です。
Dsc05049 
 nasneと同じように,パソコンコーナーの隙間に本機と外付けのUSBハードディスクを置きます。次いでHDMIケーブルを使って自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4マザーボード)につながっているDELLのST2320Lモニタに接続します。またDELLのモニタはスピーカーもないので,自作5号につながっていたスピーカーもモニタに接続します。ところがこのDELLのモニタはHDMI入力が1系統しかなくこのままでは自作5号の使用に支障が出るため,またまたアマ○ンでHDMIの2系統切替え機を購入します。自作5号の音声もグラフィックスカードのHDMI出力から出す,という仕掛けです。

 DELLのモニタは入力信号がないと自動的に省電力モードになることから,このような接続をするとなんと,音量だけは手動で調節しなければならないものの"REC-ON"のリモコンを使うことでDELLのモニタをあたかも24インチのフルハイビジョンテレビのように使うことができるようになったというわけです。
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 また普通に「テレビ」として使えるようになったことにより,録画予約の操作もブルーレイレコーダや録画機能付テレビと同じような感覚でできる,という利点もあることがわかりました。

 次いでネットワーク視聴環境の設定。Windows10パソコンには「テレリモ」と「テレプレ」という2つのストアアプリソフトを入れる必要があります。「テレリモ」は番組表アプリで,「テレプレ」が視聴用アプリです。nasneと違いアプリが無料なのはよい点なのですが,アプリを2つ入れないといけないので結構面倒な印象があります。1本化できなかったのでしょうか…。「テレプレ」を使うことにより,録画番組と,ライブチューナによる番組の視聴が可能になります。
もちろん,nasne用の"PC TV Plus"もそのまま使えますので,nasneからI.O.データのチューナに買い換えられたユーザの方は"PC TV Plus"をうっかり削除しないようにしないといけません(削除してはいけない理由は次回に)。

 パソコンの仕様としてはまずCPUはCore i3 2.0GHz以上か,Atom Z3740(1.33/1.86GHz)か,Haswell世代以降のCeleronが指定され,グラフィックスはIntel HDグラフィックス4000以上を指定しています。ストアアプリなのでWindowsは8.1か10が要求されているのでしょう。キングジムの"PORTABOOK"では正常に視聴することができました。
 さて,これを下回るスペックのパソコンで視聴するとどうなるか。Core2Duo P8800(2.66GHz)に換装したDELL Inspiron1545(グラフィックスはGMA4500MHD)や,Core2Duo T8300(2.40GHz)のDELL Inspiron1525(グラフィックスはインテルGMA X3100)で視聴しようとすると,画面幅が半分に圧縮された状態で表示されてしまいます。「テレプレ」にはVLCメディアプレーヤーのようにアスペクト比を変更する機能がないので,番組内容を簡単にチェックする以外には事実上使用不能ということなのでしょう。本機はグラフィックスがGMA X3100なのでハイビジョンには対応していません。Inspiron1525には,Broadcom製のハイビジョンデコーダーカードも後付けで装着しているのですが,「テレプレ」がストアアプリなのでデコーダーカードは対応できない,ということなのでしょう。
 それにしても,とりあえず画像を見ることはできるのだから,低スペックのマシンには解像度を落とした上で,正しいアスペクト比にして視聴できるようにはならないのですかねぇ。ストアアプリなのでどうしようもないのでしょうか。それなら低スペックのマシン用にデスクトップアプリを用意しておけばいいようなものを…。

 iOS機には"REC-ON App"をストアからダウンロードして使用するようになります。このアプリも無料です。このアプリでも録画番組とライブチューナの番組が視聴可能です。ただ本アプリはiOS11以上が対象となっており,うちにあるiOS9のままの古い第3世代iPadでは使用不能ということになります。Androidは5以上が対象らしいのでうちにあるNexus7でもなんとか使えたのかも知れませんが,Nexus7は放置している間に液晶が割れてしまっていたので検証予定がありません。悪しからずご了承ください。

 このように,WindowsパソコンやiOS機では"REC-ON"による録画番組とライブチューナ番組の視聴が可能だということが分かりました。ではネットワークにつながっているテレビやブルーレイプレーヤでも同様に視聴可能なのか。そして肝心の,本機で録画した番組をブルーレイやDVDに焼くことは可能なのか,それは最終回の次回検証してみましょう。

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