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2021年3月14日 (日)

A&D GX-Z5000(1)・こんなに安くてオートローディング機能搭載。

 もうすでに過去ログに収容しておりますが,以前はパイオニアの"CT-770"というカセットデッキを使っていたことを,拙ブログに書いておりました。
 その連載の第4回目で,

| そしてこのCT-770も元号が平成に変わってすぐの大学4年の終わりに,うんともすんとも動かないようになり,もう7年半使ったからと処分することにしたのでした。就職(それも正採用ではなかった)する直前だったのであまりお金もかけられず,大学の先輩(私より卒業が遅かった)に相談してこれが安くてよいと勧められたA&Dの2ヘッド機,GX-Z5000を購入したのでした(これも気が向いたら後述)。

と書き残しておりました。

 それから早8年を迎えようとしております。8年経って,ようやく気が向きました。GX-Z5000のことについて書いておこうと思います。

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 今から思えば,やっぱりパイオニアのサービスセンターに持ち込んで(当時あった当地のパイオニアのサービスセンターは,2021年現在ではなんと博多ラーメン屋さんに変わっています。気が向いたら時々食べに行っています(爆))CT-770を修理しておけばよかったと思うのですが,CT-970とは違いダイレクトドライブ機ではないので,メカニズム上長く使えるものではなかったのかも知れません。
 「大学の先輩」はその当時でもかなりのオーディオマニアで,この人に聞けば間違いないというところがありました。実は2年間でしたが昨年まで同僚でもありまして,当時にも増してオーディオには力を入れているような話も伺いました。

 GX-Z5000は,当時のダイイチ,今はエディオンなのですが,そこで,夏のボーナス一括払いで購入した覚えがあります。価格は39,800円だったような。その店では,拙ブログに登場した機種だけでも,マランツのPM-88aSEや,結婚のために洗濯機や冷蔵庫・掃除機などと一緒に購入した松下のTH32-GW1(なんとまだ動いています),ISDNルータのNTT-ME・MN128SOHO Slotinなども購入したのですが,中心市街地の店舗を廃止して郊外に出店する戦略をとった影響からか,この店舗は今では巨大な100円ショップと化していると思っていたところ,すでに取り壊され今ではマンションが建っているとのことです。

 それでは,本機をゆっくり観察してみましょう。一番左側には,ブランドロゴと,電源ボタン,スライド式のタイマースタートスイッチと,ヘッドホン端子が縦に並びます。
 そう言えば"A&D"というブランドについて説明していませんでした。"A"は今は亡き赤井電機のAです。テープデッキの老舗メーカーでした。ただそれゆえにデジタルオーディオへの対応が遅れ気味になってしまい,80年代後半には経営状態が悪化していました。そこで赤井電機は三菱電機と提携し,特にスピーカーが有名な三菱電機のオーディオブランド,「ダイヤトーン」と組み合わせて,"A&D"というブランドを作ることになったのでした。これにより赤井電機は三菱電機に販売とアフターサービスを任せ,テープデッキを中心としてスピーカー以外のオーディオ機器の開発に注力できるようになると言われました。

 と説明したところで本機に戻ると,そうそう左側にはイジェクトボタンはありません。本機のイジェクトボタンは本体右側にあるストップボタンと兼用になっています。パイオニアのCT-970/770のようにパワーイジェクトになっています。しかもCT-970/770のそれと違い,とても静かに開くのが美点です。
 CT-970/770はカセットを装填した後はカセットドアを手動で閉めるしかありませんでした。そこで後継機のCT-A9/A7では,カセットの装填をセンサーで検知して自動で閉めるようになっていました。これが本当に高級な感じがしたものでした。ではわれらがGX-Z5000ではどうかというと,これまた手で閉める必要がないのです。先ほどのストップキーにも"CLOSE"が併記してありますが,カセットを装填してすぐに再生ボタンを押したら,自動でカセットドアが閉まりそのまま再生が始まる,という仕様になっているのです。確かによく考えれば高価なセンサーなんかつけなくても再生ボタンでドアを閉めて再生できれば,いわゆる「オートローディング」機能の完成となるわけで,これは本当に目から鱗。いやこの点は非常によくできていました。

 そしていよいよテープトランスポート部を見ていこう,というところで次回へ…。

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