9000円でワークステーションを買う
Core2Quadを搭載した自作5号(BIOSTAR G31M7-TE V6.4)がひょっとすると21H2以降のWindows10にアップデートできない(その後,本日現在ではそのような可能性がないことがわかる)という疑惑をきっかけに,それならこのマシンの代替え機を買わないと,とあせった私は,オークションでこんなブツを落札したのでした。
他メーカーの機種でもいいのですが,なんとなく富士通製が私の中では手慣れているので,富士通製のマシンを中古で,というのは規定路線でした。ESPRIMOでもいいのですが,機種によってはPCIスロットだけのライザーカードしかない機種や,そもそもライザーカードのないESPRIMOも最近はあるらしく,それならPCI Expressバスを持つことがはっきり分かっている,「ワークステーション」のCELCIUSがいいのではないかということになり,探していると1万円を切る価格で出品されているのを見つけ,落札したというわけです。
富士通のCELCIUS J530です。型番が"CEL02009"ですので,2013年後半~2014年始めまでの間に作られた,Windows8.1 Proのライセンスをダウングレードした、Windows7 Professionalがインストールされたモデルのようです。もっとも中古ですのでOSは添付されていませんでした。
そこから本機はカスタムメイドで,CPUをXeon E3-1225v3に,メモリは8GB(ECCメモリ。英語も教えてくれるかどうかは不明(爆))に,ハードディスクは500GB(私としては二度と購入することのない(爆)シーゲート製。ただし製造時もこの仕様だったかどうかは不明)に,光学ドライブは厚形のスーパーマルチドライブ(東芝サムスンのSH-216DB)に,そしてグラフィックスカードもNVIDIAのQuadro K600に変更されており,当時のカタログをもとに希望小売価格を計算すると税別337,500円となり,目の玉が飛び出しそうな値段(企業向けなので値引きはあったただろうが)でありました。
本機は7年落ちで,送料を入れても1万円しませんでした。7年で実に34分の1にまで暴落したというわけですね。DVDドライブとハードディスクは取り外し,写真のように自作5号で使っていたブルーレイドライブと,(お金ができたらもう少々容量の多いものに入れ換えるので,とりあえず)余っていた128GBのSSDを取り付けて,ダウンロードしてきたWindows10をインストールすると(もともとWindows8.1機だったこともあり)すんなりライセンス認証されたのでした。
実はビデオカードも自作5号で使っていたGeForce GTX650に変えようとしたのですが,なんと本機のPCI Expressバスが装着されたライザーカードにはケースファンが装着されていて,ファンの端子が複数スロットを要求するグラフィックスカードと干渉することがわかり,おとなしくQuadro K600のまま使うことにしました。本機では単一スロットを使うグラフィックスカードしか事実上使えないということになるのですが,同じシングルスロットのカードであるGeForce GT1030に換装するくらいならQuadro K600の方が性能はよい,ということのようです。
本機についてはまたおいおい本体webの方に書いていく予定ですが,起動が早くいろいろな作業をしていても「スッ」という感じでストレスなく動いてくれるのがよいです。Core i7 6700Kを積んだ自作6号(ASRock Z170 Pro4S)の方が速度は速いはずだけど,ソフトを起動するときにひっかかるような動作をすることが時々あります。やはりメーカーできちんとチューニングされたマシンの方が,総合的には快適に使えるということなのでしょうか。「ワークステーション」と名前をつけて売られただけのことはあります。
もう7年前に作られたマシンなので,長くは使えないでしょうが,仮に3年使えたとしても,年間のコストはわずか3千円! 年間3千円のコストで例えば7年持つ新品パソコンを探そうとすると,2万円程度の予算で探さなければならないことになります。年間3千円で気持ちよくパソコンを使うことができるなら,中古の「ワークステーション」を手に入れるのは実はとてもおいしいものではないのか,と思っているところです。
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