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2021年6月13日 (日)

「Windows10はWindowsの最後のバージョン」というのは嘘なのかどうなのか。

5月18日…2画面端末用の「Windows10X」の開発終了が,マイクロソフト社の公式ブログで公表される。

5月25日…マイクロソフト社のCEOが「過去10年で最も重要なWindowsのアップデート」をまもなく配信予定だと公表。

5月27日…Fluentアイコンが導入された,Windows10のInsider Preview ビルド21390がDevチャネルで公開。

6月2日…マイクロソフト社が「次世代のWindows」を米国時間6月24日午前「11」時のオンラインイベントで発表する,と公表。そのイベント招待状の画像で,「田」型の窓から差し込む光が「田」ではなく「11」に見えることが話題となる。

6月8日…Windows10のInsider Preview ビルド21390.1000がDevチャネルで公開。新機能の追加がなく,6月24日のオンラインイベントまでInsider Previewに大きな機能変更はないのではないかという憶測が流れる(6月11日にビルド21390.1010が公開。いずれもインストールは短時間で終了する)。

6月11日…マイクロソフト社がYouTubeで,Windows95/XP/7の起動音の速度を4%に落としたものを「11」分の長さの動画にして公開する。

 などなど,次世代のWindowsに関する噂がまことしやかに流れているところです。

 いろいろと予想されているところとして,
・「次世代のWindows」では大幅なユーザインタフェースの更新が行われる。→「流出OS」のとおりのユーザインタフェースでした(2021,6,26追記)
・従来のWindows10と,この新しい「次世代のWindows」は共存し,ビジネスユーザ向けに従来のWindows10を,コンシューマユーザ向けに「次世代のWindows」を供給するようになる→Windows11もPro,Home,Business,Enterpriseなど,Windows10と同様のエディション展開となるようです。(2021,6,25 1:52追記)
・従ってWindows10 Ver.21H2はVer.2004ベースの小幅な改良にとどまるのではないか。

 それよりももっと大騒ぎになっているのが,この次世代Windowsの名称が「Windows11」になるのではないか→なりました。(2021,6,26追記),と言われていることです。
 しかし,Windows10リリース前の2015年5月,マイクロソフトのディベロッパー・エバンジェリスト(って何?)の人は,「Windows10はWindowsの最後のバージョン」だと言っていました。あれは嘘だった,ということになるのでしょうか。→責任ある立場の人の発言,というわけではなかったから,現時点までマイクロソフトからこの件に関する謝罪は一切ありません。(2021,6,26追記)

 まぁもっとも,我々ユーザはマイクロソフトにこれまでさんざんだまされ続けてきた(爆)ので仮に「Windows11」が出てきたとしてもいまさら驚くことはないのですが,だからといって本当に「Windows11」を出してしまうと,マイクロソフトは本当に嘘つき企業になってしまうのではないかと。
 だからきっと,こんな名前になると予想しています。べたですが,

「Microsoft OS 11」(爆)→本当に"Windows11"という名前で出してしまいました…(2021,6,25 0:09追記)

 もしくはOSという言葉を取って,「Microsoft 11」または「Microsoft Eleven」なんてのにしてしまうかも知れない。→これも外れました。(2021,6,25 0:09追記) とにかく「Windows」という言葉を新OSで使わないようにすれば,あくまでも最後のWindowsは約束通り「Windows10」ということになるわけであり,マイクロソフトは少なくとも「嘘つき」のレッテルを貼られることはなくなります。→マイクロソフトはとうとう「嘘つき企業」になってしまいました。(2021,6,25 0:10追記)

 「次世代Windows」が「Windows」でなくなる→次世代Windowsは"Windows"のままでしたね(2021,6,25 0:17追記)のなら,逆にいろいろな「足かせ」がなくなってくるのかも知れません。つまり,
・Windows10から新OSへのアップグレードは有償になるかも知れない。→これは外れました。ただ永続的に「無料」になるわけではない,とマイクロソフトでは言っているようです。(2021,6,26追記)
・新OSは32ビット版を廃止して,64ビット版のみにするかも知れない。→当たりました(2021,6,25 1:09追記)

・Windows10はCore 2のような古いCPUでも動いていたが,新OSは古いCPUでは動かなくするようにしてしまうかも知れない。→当たりました(2021,6,25 1:09追記)

 最後の項目は,私がずうっと気にしていることなのですが,例えばインテルでは,Core 2どころか,Sandy Bridge系以前のCPUは,Windows10のサポート外としています。Windows10はサポート外のCPUでも動いてしまっていたのですが,2018年初頭に明らかとなったSpectre/Meltdown問題の完全な解決のために,新OSでは動作不可とするのではないかと予想しています。→結局当たってしまいましたね(2021,6,25 1:11追記)

 ユーザにとっては古いマシンで新OSにアップグレードできないという悩みが加わるのですが,Sandy Bridgeのマシンでもすでにリリース後10年が経過。もう引導を渡してもばちは当たらないでしょう。それでもしばらくの間Windows10なら使える,というのなら十分御の字でしょう。
 そうなるとWindows10は今後Ver.2004をベースに小改良を続けていくことになると思われるのですが,その小改良が終了し,そのリリースから1年半して何年間(Officeで延長サポートを短縮したので,Windowsも延長サポートの期間が5年だとは言い切れなくなった)かの延長サポートに移行することになるのでしょうか。いつWindows10の改良が中止されるのかが,古いマシンの命運を左右することとなるのでしょうかね。

 あとは新OSがコンシューマ向けというのなら,エディションが1種類だけでは寂しいので,「Home」と,Windows7まであった「Ultimate」の2本立てで登場するかも知れないですね。いや,ひょっとするとゲーマーのためにカリカリチューンにした「Gamer's Edition」なんてのも出てくるかも知れない→多数のゲームアプリケーションがリリースされていたり,"Auto HDR"機能で画面が精細になったりするなど,Windows11はゲームに適したOSだという説明がありました。先般の「Windows Updateでゲームの速度が落ちてしまう」トラブルのことを考えると,一つのOSでなんでもこなすのではなく,やっぱり「ゲーマーズエディション」を作っておいたほうがゲーマーの受けもよいように思うのですが…。(2021,6,25 0:32追記) ま,どうなるか今の段階では全く想像の域を出ませんので,おとなしく米国時間6月24日を待つことにしましょうかね(本記事は正しい情報が公表され次第,見え消し方式で更新をしていく予定です)。

 それにしてもこの新OS,マイクロソフト社のCEOは「この10年で最も重要なWindowsアップデートの1つになる」と言っているのだそうです。
 …Windows8(2012年リリース)のことは,どうも一刻も早く忘れてもらいたいみたいですね(火暴)。

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(2021,6,20追記)
 あれから1週間が経過し,いろいろなことが見えてきています(ただしそれが本当のことかどうなのかは依然として分からない状況には変わりありません)。

 最近「ソフトアンテナブログ」のサイトを毎日のように見ているのですが,そこでの情報を追いかけるだけでも,

・「Windows11」のisoファイルらしきものが流出する。それをセットアップして確かめると,タスクバーのアイコンが真ん中に寄せられてmac OSのまねのようになっている。またスタートメニューも真ん中に表示されるようになっている。(6月16日)→流出ファイルのとおりの仕様となりました。(2021,6,25 0:10追記)
・「Windows11」と思われる流出OSは,Windows7のプロダクトキーでもアクティベートできるとのこと。(6月17日)Windows7/8/8.1/10からの無償アップデートできる可能性も高い。(6月17日)→今のところ無償アップデートの対象はWindows10のみのようです。(2021,6,25 1:53追記)
・「Windows11」と思われる流出OSは,2007年製Athron64X2のパソコンでもインストール可能だったこと。ただしいくつかの調整が必要。(6月18日)→来週公開予定のInsider Previewでも当面古いCPUでWindows11が動くらしいとのことです(後述)。(2021,6,25 1:54追記)
・「Windows11」と思われる流出OSのパフォーマンスは,Windows10よりも10~20%程度改善されているとのこと。(6月19日)
・マイクロソフトはこの流出isoファイルの
配付を止めるようGoogleに要請しているらしいが,その流出されたisoファイルのことを「まだ公開されていない『Windows11』」だと要請文に書いたらしいとのこと。(6月19日)

 特に最後の・の文章は,マイクロソフトが本気でWindows「11」をリリースしようとしている(つまり「嘘つき企業」になろうとしている)ことの傍証になっているようですが,なにしろその流出されたisoファイルの真贋がはっきりしないので,なんとも分からないところであります。
 しかし2番目の・の文章を読むと,「(Windows10が)最後のWindowsではなかった代わりに」事実上の無償アップデートを継続しようとしているのだろうか,とも受け取れます。→無償アップデートに期限があるのかどうかについては今のところわかりません。(2021,6,25 1:55追記)→少なくとも1年以上は無償アップデートを実施する,と言っているようです。(2026,6,26追記)

 3番目の・の文章については,

・TPM(Trusted Platform Module) 2.0がサポートされていないとインストールできない。
・セキュアブートがサポートされていないとインストールできない。

という情報も流れていて、私の予想通り古いCPUは新OSではサポートされない,という傍証にもなるようですが,Windows10のisoファイルに含まれる各種dllファイルを流出OSのisoファイルに上書きすればインストール可能,という情報もあるようです。
 この程度の改変で古いパソコンにも流出OSがインストール可能であること,そして実は,Windows10でもメーカー製パソコンでは2016年7月28日以降TPM2.0のサポートが必須になっていることを考えた上で,あえてこの問題について予想するならば,

・セキュアブートとTPM2.0をサポートしない古いパソコンが新OSの動作対象外になっていることは事実。特にメーカー製パソコンではそれらが必須となる。
・しかし一般ユーザーがダウンロード可能となる新OSの
isoファイルは,それらの制限が外れたものが供給されるのではないか。
・もしその予想が外れ,一般ユーザに供給される新OSのisoファイルに上記2つの制限がかかっていたとしても,現にWindows10が動作しているパソコンについては,それらのチェックが外され,古いパソコンでも新OSへのアップグレードが可能になるのではないか(従って古いパソコンで新OSのクリーンインストールは通常の手段ではできず,必ずWindows10からのアップグレードインストールとなるのではないか)。

と見ているのですが本当のところはどうなるのでしょう…。→公開されたシステム要件によると,これらの古いマシンではWindows11の動作対象外となるようです。「流出OS」を改変してインストールできたケースでも,今後はそれを抑止する仕組みが導入されることも考えられます。(2021,6,25 1:21追記) 

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(2021,6,25追記)
0:24現在 Windows11発表の動画を見ているところです。本家本元の動画は停止状態で,結局5ちゃんねるで紹介されていたツィッターの動画を見ています。ルックアンドフィールはいわゆる「流出OS」のとおり。新しいOSをユーザーが使っているシーンには,Windows Vistaで見たような既視感を覚えました。現在タブレットでの使い心地を紹介しているのではないかというシーンの再生中です。タッチ操作もWindows7の頃からずうっと言われていたことで,残念ながら新味はないですね。

0:38現在 マイクロソフトストアの説明。今までより多くのアプリをマイクロソフトストアで供給する,という理解でいいのでしょうか。Androidアプリも使えるようにするらしいが,Android使っていない私のような人は一体…。

0:51現在 5分以上前に動画終わっちゃいました。結局システム要件など,本当に知りたい情報はまだ分かっていません。

1:08現在 https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11 で,ようやくシステム要件を確認できました。
・CPU…64ビットプロセッサが必要!!(クロックは1GHz以上)→デュアルコア以上が必要であることも確認(2021,6,15 2:08追記 リンク先も日本語のものに変更)
・メモリ…4GB以上
・ストレージ…64GB以上
・グラフィックス…DirectX12互換,WDDM2.x
・解像度…9インチ以上のHD解像度(1366×768ドットという意味?)
・インターネット接続必要→Homeエディションについてはマイクロソフトアカウントも必要だということになっているようです。(2021,6,21追記)
 そして肝心の件,
・UEFI…必要!!
・セキュアブート…必要!!
・TPM…2.0必要!!→マイクロソフトの公式情報の中には「1.2が必須,2.0は任意」と書かれていたものが一部あったようですが,本日までに「TPM2.0が必須」であると公表されたようです。(2021,6,26追記)
 うちのパソコンでは自作6号(AsRock Z170Pro4s)以外全滅です。→その自作6号も「PC正常性チェック」を走らせると「このPCではWindows11を実行できません」と表示されてしまう。どこが対応できていないのかについては表示されないタコなソフト。(2021,6,25 1:34追記)→インテルCPUの場合,第8世代Core iシリーズ以降の対応となっているようです。なのでCore i7 6700Kは今のところ動作対象外です。(2021,6,26追記)先に購入したCELCIUSはTPMが"1.2"でした。PORTABOOKはメモリとストレージがアウトです(TPMは2.0を積んでいた)。他のマシンは…聞かないでください。
 それにしてもWindows10のままであれば少なくとも2025年までは使用可能であり,「嫁さんのInspiron1525まだ4年も使えるのかよ…」というため息も出てしまいました。

1:43現在 https://blogs.windows.com/windows-insider/2021/06/24/preparing-for-insider-preview-builds-of-windows-11/ より。
 6月24日までにInsider PreviewのDevチャネルを受けていれば,来週Windows11のプレビュービルドを受け取れるのだそうです。うちの自作5号(BIOSTAR G31M7-TE V6.4)(2021,6,26追記)はCore2だから…と落ち込んでいたところ,当面「PCが最小ハードウェア要件を満たしていない場合でも,Windows11 Insider Previewビルドのインストールを続行」できるとのことです。現在インストールされているDevチャネルのプレビュービルドは,昨年からすでにWindows11機能を備えている,とのことです。もっとも途中でWindows10に戻してしまった場合は以後Windows11のプレビュービルドを受け取れなくなり(プレビュービルドのインストールができなかった場合も同様か),Windows11が正式リリースされた後は,以後のWindows11プレビュービルドを受け取れなくなり,Windows10をクリーンインストールするしかない,ということになっているようです。→じゃあCore 2機でもWindows11動くんじゃねえか!!という憤りは若干感じているんですが…。(2021,6,26追記)

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(2021,6,26追記)
 現に我が家で動いているマシンは全てWindows11対象外,という辛い結末を迎えてしまったWindows11プレゼン騒動だったのですが,いちおう本記事の更新はここまでとして,以後新たな情報があれば別記事に載せようと思っています。結果本記事には「嘘情報」に変質してしまう部分が今後出てくるものと思われますので,本記事の引用には十分注意をしていただければと思います。
 また上記のような事情から,本記事へのコメントもお断りとさせていただきます。Windows11関係のコメントは今後作成・公開する予定の別記事の方でお願いいたします。

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