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2021年7月17日 (土)

Windows10 Ver.21H2へのアップデート顛末

 Windows"10" Ver.21H2のプレビュー版が,Build 19044.1147として公開されました。
 すでに次期Windowsとして"Windows11"のプレビューが始まっています。Insider PreviewではDevチャネルだけでなく,今回Betaチャネル でもWindows11のプレビューが始まることになりました。
 そのあおりで,Windows"10" Ver.21H2のプレビューはRelease Previewチャネルで行われるようになり,従来Betaチャネルを受けていたマシンで,Windows11の動作要件を満たさない場合には,自動的にRelease Previewチャネルへ降格の上,Windows"10" Ver.21H2のプレビュービルドを受け取ることになったようです。

 Windows10のVer.21H2は結局,従来のVer.2004,Ver.20H2,Ver.21H1とコア部分が変わらないらしく,いくつかの機能がリリースまでに追加されるとはいうものの,小幅なアップデートにとどまるようです。逆に言えば,Ver.2004やVer.20H2,Ver.21H1がすでにインストールされている環境であれば,何の問題もなくアップデートできるものと思われます。

 そのVer.21H2のアップデート顛末を本日から逐次更新方式でお届けすることにしますが,おそらく今後,Windows"10"には大幅な機能追加は見込めないでしょうから,小幅なアップデートを今後も繰り返し,2025年のサポート終了日を迎えるのではないかと予想しています。おそらく現にWindows10が動いている環境では,マシンが物理的に故障しない限り2025年までWindows10が動作し続けるはずなので,もはや細かいアップデートができたとかできなかったとかは,意味をなさないものになってしまうでしょう。Windows"10"に関わるアップデートのレポートは,これで最終回にしようと思っています。

(2021,11,20追記)ということで11月17日にWindows10 Ver.21H2がリリースされたわけですが,リリース直後にRelease Previewチャネルで多数のバグ修正が行われたビルドが公開され,さらに数日後にはその再修正と,Windows11リリースのあおりで開発リソースが縮小したことの結果かお粗末な事態が続いているようです。
 合わせて,Windows10の次回のビルドは半年後ではなく1年後に行われることも公表されました。Windows11に合わせてということなのでしょうが,一方で,Windows11 Ver.21H2のサポート期限が2023年10月10日で,約2年間となっているのに対し,Windows10 Ver.21H2のサポート期限は2023年6月13日と,これまでと同じ(Home/Pro)1年半だけということになっています。
 Windows10全体のサポート期限が2025年10月13日となっていることから考えると,Windows10 Ver.21H2の次のバージョンは2022年の11月ごろリリースでそれが2024年6月ごろにサポート終了予定とすれば,その数カ月前の2024年3月にWindows10の最終バージョンをリリースしてサポート期限を迎える,ということになるのでしょうかね? あるいは2023年11月ごろに最終バージョンをリリースしてそのサポート期間を特別に約2年間とするのかも知れない。いずれにしてもWindows10はあと残り2回しかバージョンアップをしなさそうだ,ということが言えそうです。

富士通FMV-D1200改
CPU…Xeon X3350 2.66GHz
チップセット…インテルG31 Express
グラフィックス…nvidia GeForce GTS450(2GB)
メモリ…4GB
OS…64ビット(Insider Preview Beta Channel)

7月16日
 本機はこれまでBetaチャネルのInsider Previewを受けていたが,上記仕様のため今回Release Previewチャネルに自動降格とあいなった。まぁWindows10のInsider Previewを覗くことができるマシンも必要なのでこれはこれでよい。当然のようにアップデートは長くない時間で問題なく終了した。

20210717-100309

 インストール日は依然として,Ver.2004のプレビュー版を初めてインストールした一昨年の12月22日付けとなっている。

10月22日
 Windows10 Ver.21H2のリリース準備が完了し,Windows10のRelease Previewチャネルでビルド19044.1288が公開されたのでインストールを行った。特に問題はなさそうだ。

10月27日
 と思っていたら,プリンタ周りの問題を修正したビルド19044.1320が公開されたのでインストールを行った。特に問題はなさそうだが,Ver.21H2リリース時には一体どのビルドが落ちてくるのだろうか。

11月10日
 本日のWindows Updateでビルド19044.1348が公開されたのでインストールを行った。インストール自体は成功したようだが,本機なぜだか突然止まってしまうことが相次いでいる様子。そろそろ寿命だろうか?

11月17日
 本日Windows10 Ver.21H2が正式公開されたとのこと。ビルド番号は本機で10月22日にインストールした"19044.1288"だという情報がある。ところが同じく本日,Release Previewチャネルでビルド19044.1379が公開された。本機でのインストールは無事に行えたのだが,なんでもこのビルド19044.1379はかなり多岐にわたるバグフィックスが行われたとのこと。それではVer.21H2正式版は,バグが多数残ったまま公開されてしまった,ということなのだろうか…?

11月20日
 昨日Release Previewチャネルでビルド19044.1381が公開されたので,本機でインストールを行い無事に完了した。ビルド1379では取りきれなかったバグを修正した模様。Windows Update経由による21H2へのアップデートは初期ビルドの1288ではなくそれより後のビルドが中心に配布されるのではないかという予感がする。

キングジム・ボータブック XMC10
CPU…Atom x7-Z8700 1.60/2.40GHz
グラフィックス…インテルHDグラフィックス400
メモリ…2GB
OS…64ビット(現在21H1版)

11月27日
 本機は電源端子であるマイクロUSB端子(修理歴あり)の調子が悪く,電源(USB)ケーブルを差しているはずなのにうまく接触できていないことが多く,結果バッテリーのみで動作している状態でWindows Updateをかけてしまっていることが多く,なかなかWindows Updateが進まない。
 本日意を決して,行えていなかった11月分のWindows Updateを実行した。まずは21H1向けのアップデートがかかり,その途中で,「Windows 10、バージョン 21H2 の機能更新プログラム」が表示されたので,「ダウンロードしてインストール」をクリック。21H1に係るアップデートが行われた後に21H2のダウンロードとインストールが行われたようだ。
 アップデート直後のビルドは19044.1348と表示されていた。正式公開版のビルド19044.1288ではなく,それより後に11月10日にRelease Previewチャネルで公開されたビルドのものがインストールされたようだ。

Dell Inspiron1545
CPU…Core2 Duo P8800 2.66GHz
チップセット…モバイルインテルGM45 Express
グラフィックス…インテルGMA4500MHD
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在21H1版)

Dell Inspiron1525
CPU…Core2 Duo T8300 2.40GHz
チップセット…モバイルインテルGM965 Express
グラフィックス…インテルGMA X3100
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在21H1版)

Onkyo C413
CPU…Atom N450 1.66GHz
チップセット…モバイルインテルNM10 Express
グラフィックス…インテルGMA 3150
メモリ…2GB
OS…64ビット(現在21H1版)

11月27日
 以上3機種はまとめて。上記ポータブックでVer.21H2へのアップデートができたことから,これらの機種にも一斉にWindows Updateをかけ,それぞれ「Windows 10、バージョン 21H2 の機能更新プログラム」が表示されたので,アップデート作業を一気に行った。
 ビルドはポータブックと同じく19044.1348であった。

HP ProBook 450G8
CPU…Core i3-1115G4 3.00/4.10GHz
チップセット…CPUに統合
グラフィックス…インテルUHDグラフィックス
メモリ…8GB
OS…64ビット(現在21H1版)

12月9日
 本機は初登場である。現在職場の机上にあるマシンである。11月早々に,Windows8.1機であった(!)富士通A572/Fから置き換わった。というわけで久しぶりに職場用のマシンでWindows10の大型アップデートを受けとることになる。
 本環境は直接インターネットには出ておらず,WSUSで職場の上位組織からWindows Updateのファイルを受けとることになる。ということなのだが,職場の上位組織にをるWSUSのサーバにはVer.21H2の有効化パッケージ(KB5003791)がアップロードされないことになっているようで,しかもこの有効化パッケージ,単体では絶対にダウンロードできないことから,数GBもあるWindows10のisoファイルを使ってアップデートするしかない状況となる。
  なんとも非合理でどうにかならないのかと言いたくもなる。アップデートにはかなり長い時間がかかったが,問題なくWindows10が動作しているようだ。なおビルドは19044.1288であり,Windows10 Ver.21H2としての初期リリースがインストールされた形となった。

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 今回Windows10 Ver.21H2のインストール対象から外れた機種は次のとおりです。

自作6号(AsRock Z170 PRO4S)
CPU…Core i7-7700K 4.20/4.50GHz
チップセット…インテルZ170
グラフィックス…nvidia GeForce GTX1060(3GB)
メモリ…16GB
OS…64ビット(Windows11化済み)

富士通CELCIUS J530
CPU…Xeon E3-1225v3 3.20/3.60GHz
チップセット…インテルC226
グラフィックス…nvidia Quadro K600
メモリ…8GB
OS…64ビット(Windows11化済み)

自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4)
CPU…Core2 Quad Q8200 2.33GHz
チップセット…インテルG31
グラフィックス…インテルGMA 3100
メモリ…4GB
OS…64ビット(Windows11化済み)
(2021,10,23追記)
 Windows11は到底インストールできないと思われた本機は結局,下記サイトで紹介されたスクリプトの利用によりあっけなくWindows10 Ver.21H1から(新規インストールではなく)アップグレードできましたので,Windows10 Ver.21H2へのアップデート対象からは外れることとなりました。
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1356231.html

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