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2021年8月28日 (土)

どうやら古いパソコンにもWindows11入れられそうだ…。

 一旦はWindows11のサポート外としたIntel第7世代CPUについて,マイクロソフトは検証を終えたらしく,ハイエンド向けでLGA2066ソケットが必要なCore X系やXeon W系のCPUと,DCH準拠(Dは宣言形,Cはコンポーネント化済み,Hはハードウェアサポートアプリ,とのことだが,結局意味が分からない…)のドライバを使うCore i7-7820HQ機(Surface Studio2が対象機種に入っているとのこと)のみが追加されたようです。

https://blogs.windows.com/windows-insider/2021/08/27/update-on-windows-11-minimum-system-requirements-and-the-pc-health-check-app/

 上記記事には,公開が止まっていた「PC正常性チェック」のプレビュー版が公開されたことも掲載されており,これをダウンロード(以前に「PC正常性チェック」のことが紹介されていた各webページに掲載されているリンクでダウンロードできます←15:06追記…Insider Previewを受けているユーザでないと現時点ではダウンロードできないという情報があります),インストールして実行すると,

20210828-045252

 Core i7-7700Kは落選だとはっきり書いてあります…;_;。最新ビルドの22000.168をインストールしたばっかりなんですけどねぇ。

 しかし。

https://www.windowscentral.com/windows-11-official-iso-media-will-not-block-unsupported-cpu-hardware

 上記記事によると,いわゆるWindows11のサポート対象であるCPUはWindows Update経由でもWindows10から11へのアップデートができる,というだけで,実際には,Windows11のisoファイルを使えば,以下の環境をチェックしてアップグレードできる,ということが書かれているようです。

・TPM1.2が有効になっている。
・ストレージ容量が64GB以上ある。
・メインメモリが4GB以上ある。
・デュアルコアCPU以上である。

 まぁ,そうなるだろうね。という結論に至りそうです。現にサポート対象でない第4世代Core iプロセッサやそれ以前のCore 2プロセッサでもWindows10(Ver.21H1)は動いているわけですからね。我々も「サポートしていない」ことと「インストールができない」ことをごっちゃにして勝手に大騒ぎしていただけかも知れません。

 さてそうなると,うちのパソコンのWindows11化をどうするか,ちょっと頭の体操をしてみるのですが,

・自作6号(AsRock Z170 PRO4S)
 Core i7-7700K(4.20/4.50GHz)なのでサポート外だが,メモリは16GB,TPMは2.0対応であり,現にWindows11 Insider PreviewのBetaチャネルを受けているので,おそらくこのまま正式にWindows11化できるのではないか。

・富士通CELCIUS J530
 Xeon E3-1225v3(3.20/3.60GHz)はサポート外のCPUだが,メモリは8GBを持ち,TPMチップも1.2対応になっているので,期待していなかった本機でも正式にWindows11化できるのではないか,という展望が見えてきました。
(↑2021,9,11追記 結局BetaチャネルによるWindows11化を敢行しました。)

 この2機種まではなんとかWindows11化できそうなのですが,

・キングジム ボータブック XMC10
 Atom x7-Z8700(1.60/2.40GHz)というCPUはともかく,TPMは2.0対応だというのに,メモリ(2GB)もストレージ(32GB)も基準を満たしていないので,このままWindows10で朽ちさせるしかなさそう。

ですし,それ以外の機種はそもそもTPMチップを持っていないので,そこがアウトでしょう。しかし現にWindows11 Insider PreviewのDevチャネルを受けている,

・自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4)

は今後どうなるのか。Core2 Quad Q8200(2.33GHz)というCPUでもなぜかWindows11が動いている現状なのだが,どこかの段階で,「TPMが無効である」ことを理由にWindows11の今後のアップデートが受けられなくなるのか,それとも,まったく動作しなくなるのか。引き続き注視し続けていく必要がありそうです。
 じゃあ仮に,上記自作5号がWindows11の動作が引き続きできたとして,嫁用のInspiron1525や義父用のInspiron1545をWindows11化するかと言われても,Windows8の時と同じく,「操作性が激変する」という理由によりやらないとは思いますけど。
(↑2021,9,20追記 Devチャネルの最新ビルドをなんとかしてインストールしようとして失敗。本機はWindows10に戻しました。)
(↑2021.,10,30追記 他の記事には書いていて,ここを訂正していないのに今日気づいたところなののですが,本機には改めてWindows11化を施しております。)

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(2021/8/29追記)

https://www.ghacks.net/2021/08/28/windows-11-installation-on-non-compatible-systems-possible/

の記事が若干更新され,「最小要件を回避するオプション」(←巷間言われている,インストール中に「TPM」に関わるレジストリを修正することなのか,それとも今回話題としているisoインストールのことなのかは不明)は,あくまでもWindows11の評価用に設けられており,システムの信頼性やドライバの互換性の保証はしていないことと,その互換性のないWindows11機ではWindows Updateで更新プログラムを受信する資格がない可能性がある,という記述が追加されています(Windows Updateに関わる件はマイクロソフトから直接?上記ブログ筆者に連絡があった模様)。
 Windows Updateが受けられない可能性…。今Insider Previewで次々新しいビルドが送られているあれは何なのか。
 マイクロソフトが今度のWindows11で,むしろデバイスドライバをがちがちにしてセキュリティを高めようとしているのではないか,と私はなんとなく想像していて(根拠はありませんごめんなさい),おそらくサポート対象デバイス以外のドライバがWindows Updateで供給されることがないため,セキュリティが低下するんだ,ということを言いたいのではないかと思っています。
 おそらくWindows本体に関わるアップデートは供給されるのではないかと(サポート対象外のマシンにWindows本体のアップデートを「供給しない」仕組みを作る方が大変な感じがする)。そうだとしたら,古いマシンではWindows Updateでわけの分からないマイクロソフト謹製ドライバが供給されることがない,ということであり,それはそれでよいことなのではないかと(爆)。

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