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2021年9月 4日 (土)

【Windows11 Insider Program】締め出される非互換デバイスと締め出されない非互換デバイスがある?

https://softantenna.com/wp/windows/unsupported-windows-11-pcs-removed/

 「Core2機でもWindows11動くじゃねぇか」と豪語していた私でしたが,そうとも言っていられなくなりました…。

 9月3日,Windows11に2つのプレビュービルドが降りてきました。まずBetaチャネル用のビルド22000.176。こちらの方は10月5日と決まったリリース日に向けて,若干の修正が行われている程度であり,うちのDevチャネルの「自作5号」(BIOSTAR G31M7-TE V6.4,Core2 Quad Q8200)と,Betaチャネルの「自作6号」(AsRock Z170Pro4s,Core-i7 7700K)にもすんなりインストールされました。

 しかしその後,スタート→「設定」→「Windows Update」→「Windows Insider Program」の表示を確認すると,自作5号では,

20210903-213644

のようにピンク色の警告画面が表示されたのでした。上記ソフトアンテナブログの記事の通りの状況となってしまいました。画像に書かれている英文を念のため転載すると次のとおり(全部打つと大変なのでソフトアンテナブログの記事からコピペしました悪しからず)

"Your PC does not meet the minimum hardware requirements for Windows 11. Your device is not eligible to join the Windows Insider Program on Windows 11. Please install Windows 10 to participate in the Windows Insider Program in the Release Preview Channel."
 グーグルさんに翻訳してもらうと次のとおり。
「お使いのPCはWindows11の最小ハードウェア要件を満たしていません。お使いのデバイスはWindows11のWindows Insiderプログラムに参加できません。リリースプレビューチャネルのWindows Insiderプログラムに参加するには、Windows10をインストールしてください。」(←2021,9,11追記 リリースプレビューチャネルにもWindows11が公開されたようですが,上記の表記に変更はありませんでした。)
 そして問題なのは,こうなってしまうとInsider Programのチャネルを切り換えることもできなくなるし,Insider Programから抜けることもできなくなります(もっとも製品版のWindows11はまだ世の中に出回っていないので,Insider Programから抜けられないのは当然のことか)。

 いよいよマイクロソフトによる非互換デバイスの締め出しが始まったということでしょうか。確かに,同日リリースされたDevチャネル用のビルド22449.1000は本機にはダウンロードされませんでした。
 でも,ご覧のようにBetaチャネル用のビルド22000.176はインストールできたのです。ということは,次のBetaチャネルのビルドも受け取れることができるのでしょうか? さらに言えば,製品版のWindows11になっても,Windows Updateを受け続けることはできるのでしょうか。
 もしWindows11のVer.21H2がこのまま動き続け,次のバージョンアップはWindows10とは違い1年後らしいですから,次のバージョン(Ver.22H2?)がリリースされてそれはインストールできないとしても,さらに1年程度はVer.21H2のサポートが続くと予想される(以前のWindowsのサービスバックは次の次のバージョンが出たときにサポートが切れたものだから,本当はさらにもう1年の計2年は延長してサポートしてほしいものだ)ので,2年後の2023年秋まではこのWindows11を入れっぱなしにできるのではないか,と妄想しそうになります。そんなにうまく話が進むとも思えないのですが。

 そうかいよいよ古いデバイスの締め出しが始まるのかと思って,同じように非互換CPUを持つ自作6号の「Windows Insider Program」の表示を確認すると,

20210903-213626

 念のため文章を打ち直すと,
「お使いのPCは、Windows11で推奨されている最小ハードウェア要件を満たしていないため、エクスペリエンスに影響を与える問題やバグがある可能性があります。」

 ??。自作5号のそれとはずいぶん違っていますね。色もピンク色ではなくクリーム色で,「警告」というよりは「注意」という感じ。そして自作6号は,チャネルをBetaからDevに切り換えることもできそうなスイッチも表示されたのでした(Devチャネルどころか,Release Previewチャネルに移りたいところだが…)。

 ということは,どうも某巨大掲示板を含む各webサイトでは,Windows11の非互換デバイスのことをごっちゃに取り扱っているのですが,実際のところWindows11では,

・TPMもセキュアブートも対応していないような古すぎるパソコン
と,
・TPMとセキュアブートには対応しているが,"Spectre/Meltdown"問題が発覚する前にリリースされたCPUを持つパソコン

を峻別しているのではないか,と思うのです。で,TPMとセキュアブートに対応しないパソコンは今回完全に締め出し,TPMとセキュアブートに対応するパソコンについては,ま,大目に見てあげようか…という対応をマイクロソフトは行っているのではないか,という予感もあります。

 それでも,「Kaby Lakeで仮に製品版のWindows11がインストールできたとしても,Ver.21H1の次はインストールできないぞ」というご意見をいただくのかもしれないのですが,実は本自作6号には,VMware Workstationによる仮想環境を入れておりまして,そこで動かしているWindows11のDevチャネルには,

20210903-213800

ビルド22449.1000が入ってしまったのでした。本自作6号の寿命(それでもまぁ,あと3年と少しでしょうが)までWindows11を使い倒すことができるのではないかという私の妙な自信は,これが根拠になっているのですね。

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(2021,9,5追記)

 少々気になったので,Insider Programを受けていないWindows10機(もちろんWindows11非互換デバイス)で現在の表記はどうなっているのか,確認をしてみました。

キングジム  ポータブック(TPM2.0,セキュアブート対応だがメモリ2GB,ストレージ32GB)の場合が,

20210905-142352 

 「お使いのPCは、Windows11の最小ハードウェア要件を満たしていません。チャネルオプションは制限されます。」

 そして富士通CELCIUS J530(セキュアブート対応だがTPMは1.2)の場合が,

20210905-142542

「お使いのPCは、Windows11で推奨されている最小ハードウェア要件を満たしていないため、エクスペリエンスに影響を与える問題やバグがある可能性があります。」

 CELCIUSは自作6号と全く同じ表記ですね。だとすると,自作6号のようにIndsider ProgramでWindows11が入るかもしれない(Release Previewチャネルで公開されたら試してみる予定)。(←2021,9,11追記 Windows11化しました。但し現状ではBetaチャネルを使用しています。その後のInsider Program上の表記は自作6号と同じくクリーム色になりました。)
 一方ポータブックの表記は短いながらも自作5号のものに似ています。これらのメッセージに色をつけるなら,CELCIUSがクリーム色で,ポータブックがピンク色ということになるのでしょうか。そして改めて,ポータブックの開発時の見通しの甘さ(なぜメモリもストレージもこの2倍に増やしておかなかったのか)が悔やまれます。

 この,非対応デバイス間でのInsider Programの表記の違いを指摘しているサイトが私の知る限り見当たりません。どんどん検証していただき,公開して情報共有していきたいものですが…。

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