【再変換も可】Japanist10のWindows11用修正差分リリース

　前記事でJapanist10のWindows11対応について書きましたが，昨日Windows11に対応したJapanist10の修正差分が公開されました。
https://www.fujitsu.com/jp/products/software/applications/applications/japanist/download/
　上記リンクからJapanist10のボックスをクリックして，U001.zipファイルをダウンロードします。

　Japanist10がインストールされているWindows10機をWindows11にアップグレードする際，富士通ではまずJapanist10をアンインストールしてからWindows11にアップグレードし，その後Japanist10をインストールして上記修正差分を適用するように，と案内しています。
　しかしうちの環境ではJapanist10がすでにインストールされている環境をそのままWindows11化したものしかないのであった…(そしてそもそもこれらの環境は全てWindows11動作対象外(爆))。

　なのでそのままアップデート作業を行ってみました。
　AsRock Z170 PRO4Sマザーボードを持つ通称自作6号(キーボードはFMV-KB613)では，一瞬のうちに修正作業が終わり，再起動の後，新しいJapanist10が使えるようになりました。今回の修正差分の肝はWindows11対応よりも「再変換機能の再搭載」にありました。苦節4年1か月。久しぶりに再変換機能を使うことができました。Japanist10終売後の機能追加(復活)は，素直に喜べばよいのか，それともJapanist終売の悲しみがぶり返す結果となったのか…。
　ところが，実は以前から気になっていたのですが，この環境では以前に単語登録していたはずの「令和」がずうっと変換候補に上がらないでいたのです(省入力機能でカバーできていたので実害はあまりなかった)。ふと思い立って「辞書ツールキット」を起動しようとするとこれがまったく動作しない。どうも単語登録周りの機能に不具合があるようです。
　そこで富士通のいう通り一旦Japanist10をアンインストールし，続けて再インストールすると，ようやく「辞書ツールキット」が起動できるようになり，「令和」が登録されていることを確認でき，変換もできるようになりました(その後今回の修正差分を適用)。

　次いで富士通CELSIUS J530にも適用。キーボードはFMV-KB232です。
　本機は「辞書ツールキット」の動作が確認できたので，あえてそのまま修正差分を適用してみました。動作に問題がないと思いきや，肝心の「再変換」が動作しない。
　この件は富士通でも「再変換にキーを割りつける」よう案内をしています。具体的には，Japanist10の「動作環境」→キー定義→「追加」で，「再変換」にチェックを入れ，任意の「定義するキー」を指定(私は「変換」)して「適用」をクリックします。これにより，本環境でも再変換が使えるようになりました。FMV-KB613など用の親指シフトキーボードドライバを使わない環境では，再変換機能が自動的にキー割り付けされない仕様になっているのでしょうかね。

　なお，その「親指シフトキーボードドライバ」ですが，Windows11に対応だとはっきり明示されたドライバはまだアップされていないようです。ユーザレベルでは今回のWindows11対応Japanist10とWindows10用親指シフトドライバの組み合わせで何ら問題がないのですが，おそらく厳密に言えばUSB親指シフトキーボード以外の富士通親指シフトキーボードはまだWindows11対応できていない状況であり，だから富士通専門店アクセスのWebページでは「アップデートのサポート対象や制限事項を確認」ということになっているのでしょう。このあたりを気にされる方は今しばらくWindows11化を待たれた方がよいかも知れません。

　また，今回のJapanist10の修正差分では，従来から気になっていたマイクロソフトWord上で突然入力ができなくなるトラブル(Japanistだけに起こる問題ではなく，Google日本語入力でも発生する)も改善されているような記述があり(インストール後のJapanist10のHELPフォルダにある"readme.txt"ファイル参照)，本当に改善されているのか，今後じっくり試してみようと思います。