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2022年9月22日 (木)

Windows11 Ver.22H2は,果たしてCore2機でもアップデートできるのか?(できた! しかしいろいろあった)

 日本時間で昨日9月21日,Windows11のVer.22H2がようやく公開されました。
 拙環境ではInsider Previewに参加している2台ですでにVer.22H2を使っていたところだったのですが,いよいよ正式公開となったので,次の2環境にインストールを試してみているところです。

キングジム ポータブックXMC10
CPU…Atom x7-Z8700 1.60/2.40GHz
グラフィックス…インテルHDグラフィックス400
メモリ…2GB
OS…64ビット(現在Windows11 Ver.21H1)
非対応項目…CPU,メモリ,ストレージ

自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4)
CPU…Core2 Quad Q8200 2.33GHz
チップセット…インテルG31
グラフィックス…インテルGMA 3100
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在Windows11 Ver.21H1)
非対応項目…CPU,TPM(なし),セキュアブート(なし)

 とりあえず上記のうちCore 2機である「自作5号」で試したケースです。

 まずは定番のWindows Updateから。予想はしていたのですが全く降りてきていません。Ver.21H2用の,10月公開に向けてのいわゆるCリリースの更新プログラムしかダウンロードできない状況です。

 そこで,「Windows11をダウンロードする」のサイトからいろいろと試してみることにします。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

 まずは「インストールアシスタント」の使用。プログラムをダウンロードして起動させ,しばらくすると,「このPCは、Widnows11をインストールするための最小システム要件を満たしていません」と表示されてしまいます。まぁこれも想定の範囲内ですね。

 次に「インストールメディアを作成する」で,プログラムをダウンロードし,インストールに使うUSBメモリを挿してインストールメディアを作成。それを使用してアップデートしようとすると,次の画面が。

20220921-213545 

 TPMがないことと,セキュアブートがないことを指摘されました。まぁここまでも想定の範囲内。

 というわけで、その次の「ディスクイメージをダウンロード」を行い,そのファイルを使いおなじみの"Rufus 3.20"を使いインストール要件を回避したインストールメディアを作成してインストールに臨んだところ…,

20220921-233555

「お使いのPCでWindows11のインストールを続行する準備ができているかどうかを確認できません。セットアップを再開してください。」というコメントと,あとは「閉じる」ボタンしかないつれない表示が。Rufusを使って要件外のPCにVer.22H2がインストールできた,という例がいくつか上がっているようですが,Core  2ではだめなのでしょうか。

 そうこうしていると次のようなサイトを発見。

https://www.nichepcgamer.com/archives/post-55209.html

 インストールメディアの\sourcesフォルダにある"appraiserres.dll"というファイルを0バイトのものに置き換える方法なのですが,Rufusで作ったインストールメディアにこの加工を施してインストールしようとすると,

20220922-215401 

「このPCでWindows11を実行できるかどうかを判断できません。セットアップをやめて、やり直してください。」と,なんだかさっきよりやや高圧的な文章に。

 Rufusで作ったUSBメモリだからいけなかったのかと思い,改めてマイクロソフトのサイトでインストールメディアを作り直して,先の加工を施してインストールすると,2つ目にお示しした画面が表示されてやっぱりアップデートできませんでした。

 新規インストールなら(もちろんRufus加工のインストールメディア)インストール可能なのかも知れないのですが,今のところCore 2機ではWindows11 Ver.21H2からVer.22H2へのアップデートはできない模様なのでしょうか。
 マイクロソフトは非対応機にWindows11をインストールした場合Windows Updateの動作を保証しないと脅して警告していましたが,毎月のアップデートは許容していたものの,今回のような大型アップデートでいよいよその警告を発動させた,ということなのでしょうか。
 もっともVer.21H1の状態でもあと1年はWindows Updateによる修正が行われるはずなので,とりあえずこの1年でゆっくり考えればいいことなのですが,とうとうマイクロソフトは本気で古い環境の締め出しを始めてしまった,のかも知れません。

 本件まだ分からないことが多いです。何か分かったことがあれば追記していきます。

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(2022,9,25追記)
 依然として分からない状態が続いています。YouTubeでは上記に掲載した内容とほぼ同じ方法で「アップグレードできた」という例がいくつか上がっているようですが,私の自作5号では依然としてアップグレードに成功できていません。
 YouTubeを見ていて,あぁこれが足りていなかったと思った点が2点。
・アップグレード開始直後の「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」で,「今は実行しない」を選ぶ。更新プログラムをダウンロードする際にオンラインで動作要件をチェックする可能性があるからとのこと。
・拡張子を表示しない環境で0バイトの"appraiserres.dll"ファイルをメモ帳等で作ろうとすると,ファイル名の終わりに".txt"という拡張子が余分につく場合があるので,エクスプローラでファイルの拡張子を表示するよう設定するか,メモ帳等で"appraiserres.dll"ファイルを強引に開き,全てを選択して削除し,それを上書き保存する。
 しかしこの2点に注意してやり直してみても,やはりアップグレードが途中で終了してしまいました。

 一方ポータブック。上記の加工を施したUSBメモリで作業を行うものの,Cドライブの空き容量がない上に,もう削除できそうなファイルが見当たらず,「空き容量がない」と警告されるありさまで,作業続行ができません。こちらの方は,Windows11の使用を断念,というか,このマシン自身の処分を本気で考えた方がよさそうな気がします。
 ちなみにポータブックでは,マイクロソフト純正の手順で作成したVer.22H2のインストールUSBでアップデート作業を行うと,次のような画面が表示されました。

20220921-220438

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(2022,10,3追記)
 今のところCore 2機の自作5号ではアップデートに成功できていません。

 ポータブックでは,改めてCドライブのクリーンアップを試み,とりあえず3GB強のディスクスペースを確保して,Rufusで作成したインストールUSBを使いアップデートを試みました。するとアップデート作業が進行し始め,「これは成功するかも」と思ったのですが,どうもアップデート後の再起動がうまくいかない様子で,ようやくWindows11が起動したかと思うと,

20221003-055912

という表示が出てしまい,もとのVer.21H2に戻ってしまいました。
 エラーコードの"0xC1900101 - 0x20017"は,古いドライバを使っている等いろいろな不具合が考えられるそうなのですが,本機ポータブックで一番疑わしいのは「システムドライブの空き容量があまりに少ない」ということなのでしょう。
 ポータブックではシステムドライブの拡張はまったくできない状況であり,ここで「詰んで」しまったということになります。
 「本機を捨てる」というのが一番の解決策だとは思うのですが(爆),本機を捨てないとするならば,とりあえずあと1年は通常のWindows Updateが落ちてくると思うので,Windows11 Ver.21H1のまま維持し続け,来年の秋に再びWindows10
をインストールし直し,2025年のサポート終了を待つ,ということになると思います。もっとも私自身は「その前に本機を捨てる」に1票を投じようと思っているのですが(爆)。

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(2022,10,9追記)
 自宅内でSATA接続120GBのSSDを見つけてしまったので,Core 2機の自作5号にVer.22H2のクリーンインストールを試してみることにしました。

 自作5号に装着している250GBのSSDを取り外し,この120GBのSSDを取り付け,Rufus 3.20で作成(MBR/BIOS使用のモード)したWindows11 Ver.22H2のインストールUSBメモリで起動。すると変なメッセージが出て起動不能に。本論ではないので簡単に説明しますと,本機自作5号はWindows11の他Windows7とWindows XPのトリプルブートにしており,ブートメニューのファイルがどうも別に本機に装着しているハードディスクに保存されているものと思われました。そこでハードディスクのSATA端子を外し,改めてインストールに臨みます。

 再起動すると「田」マークが表示され,起動が進むかに見えたのですが,くるくるマークがなかなか表示されない。インストールを断念しようと思った矢先にくるくるマークが表示され,インストールが始まりました。
 インストール中はなぜか全体に処理が遅いようだったので,気長に待ちました。何回かの再起動,そして必要事項を尋ねられて,インストールの最終処理が進むと,

20221009-130032

Core2機にもWindows11 Ver.22H2がクリーンインストールできてしまったのでした。しかしCore2機でのアップグレードインストールについては,私の環境では依然としてうまくいきません。

 本機についてはもとの環境に戻し,アップグレード可能と分かるまでは, Windows11 Ver.21H2のままにしておこうと思います。Ver.22H2の次のバージョンがクリーンインストールできるようであれば,来年はそれを試してみようと思います。Ver.22H2の次のバージョンがインストールできるのであれば,サポート終了期限を考えると,Windows10でもWindows11でも変わらない(2025年10月ごろ),ということになりそうですね。

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(2022,10,22追記)

 ポータブックについては結局クリーンインストールにてWindows11 Ver.22H2をインストールしました。別記事の追記に紹介しています。今後大型アップデートがあったときも,可能であればクリーンインストールにて対応しようと思います。

 さて,YouTubeに,すでにWindows11 Ver.21H1がインストールされている非対応パソコンに,Ver.22H2をアップデートする方法を紹介した動画がアップされました。この動画では,よその動画でも紹介されている0バイトの"appraiserres.dll"に置き換える方法と,GitHubで公開されているAveYo氏作の"MediaCerationTool.bat"内のコマンドファイルを使う方法の2つを紹介されていました(この動画作成者は"Rufus"を使う方法は推奨していないようだった)。
 上記の動画で"MediaCerationTool.bat"のファイルを使う説明の部分は以下のリンクとなります。

https://youtu.be/aMx10Jk8P1w?t=586

 そういえばこの自作5号,そもそもWindows10からWindows11へのアップグレードを"MediaCerationTool.bat"を使ってやっていたことをころっと忘れていました。上記動画の説明に従って作業開始。動画で説明されている通り,「Windows Serverのインストール」という画面も表示されました。そして,これまで拝むことができなかった「引き継ぐ項目を選んでください」画面も見ることができ,うまくいくかと思ったら…。
 ボータブックでアップデート作業をやりかけたときと同様,"0xC1900101 - 0x20017"エラーで,元のVer.21H1に戻ってしまいました。ポータブックの時は,Cドライブの空き容量が少なかったのが原因と判断したのですが,本自作5号の場合,ひょっとすると「USBレガシーサポート」 がONになっているのが原因ではないかと思い,BIOSでその機能をOFFとし,改めてアップデート作業を行うと,見事Ver.22H2にアップデートすることができました。

 本自作5号でWindows11の次回大型アップデートを受けるときは,

(1) BIOSで「USBレガシーサポート」をOFFにする。
(2) AveYo氏作の"MediaCerationTool.bat"内のコマンドファイルを使う。

ということを忘れないようにしようと思います。というわけで本記事は更新終了。めでたしめでたし。

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