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2024年2月17日 (土)

Core2よ永遠に…。 "POPCNT"命令のないCPUでWindows11 Ver.24H2が動作できないかも

 どうやら,Core2系のCPUに引導を渡す時がきたようです。昨年の7月にWindows11のCanaryチャネルで公開された,ビルド25905から,インテルで言えばCore2系のCPUへの強制インストールができなくなった,という噂が流れ,「しかしそれはWindows12になる」という噂も流れたことから,Windows11ではもはや小規模なアップデートしかなされず,大幅な実質動作要件の変更は行われないものと,たかをくくっていました。

 今月に入り,まずはInsider ProgramのCanaryチャネルとDevチャネルにビルド26052が公開され,これはバージョンが24H2となっていることが確認できています(恒例の「アップデート情報」は別記事の予定)。次いで,このような情報が今週初めに流れたのです。

https://softantenna.com/blog/windows-11-24h2-hardware-requirements/
元ネタ…https://www.neowin.net/news/microsofts-upcoming-change-could-block-off-windows-11-cpu-requirements-bypass-on-old-pcs/

 なんと"POPCNT"という命令のないCPUでは,上記ビルドのWindows11がそもそも起動しないのだとか。

 "POPCNT"という命令とはなんぞや。"POPCNT"とは,"population count"の略だそうな。なんで人口を数えるの?
 別に地球上の人口を数えるのではなく,2進数で表された数のうちの"1"を数える命令なのだそうな。なんと古のPowerPCにはこの命令が実装されていたらしい。
 しかしこの "POPCNT"命令,いくつかのブログによると,その目的で使うには,今ひとつ効率のよくない命令らしい,という記述が見られる。ということは何のためにこの"popcnt"命令を持ち出したのか,それは単に,古いCPUを排除したかったからに他ならない,ということなのでしょうか。

 インテルCPUの場合,この"POPCNT"命令は,SSE4.2の一部になっているのだそうです。これを調べるには,"CPU-Z"というアプリをダウンロードして動作させるのが分かりやすいそうなのでやってみました。
 まずは富士通のCELCIUS J530。Xeon E3 1225 v3というCPUが装着されていますが,

20240213-201621c451x455

ご覧のように,"Instructions"のところに"SSE4.2"が表示されています。動作要件対象外ではありますがおそらく,Windows11 Ver.24H2はインストール可能なのでしょう。では,富士通のFMV-D1200ではどうなのか。もともとはCeleron 430搭載のパソコンだったのですが,今はXeon X3350を装着しています。

20240213-232403c450x450

こちらは"SSE4.1"までの表示となっています。つまり富士通FMV-D1200では,どう頑張ってもバージョン24H2以降のWindows11はインストールできない,ということになります。

 Windows10のサポート終了日が,来年2025年10月14日。Windows11 バージョン23H2のサポート終了日が2025年11月11日ですので,実はCore2機でWindows11化すると,なんと1ヶ月弱サポート期間が伸びる,ということが言えます。実際にはその日に最新のアップデートが降りてくるのですから,もしその次の定例アップデートまでに重篤なセキュリティ問題が発生しなければ,12月の第2火曜の前の日である2025年12月9日まではネットにつないで使ってよい(ただし自己責任で),ということが言えると思います。

 しかしいずれにしても,来年の12月までには,これらWindows11の最新アップデートが受けられないマシンの処遇をなんとかしなければならない,ということになりました。

富士通 FMV-D1200(改造しています)
CPU…Xeon X3350/2.66GHz
チップセット…インテルG31 Express
グラフィックス…nVidia Quadro K600
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在Windows11 Ver.23H2)
非対応項目…CPU(SSE4.1),TPM(なし),セキュアブート(なし)

 本機は最近,I.O.データのHVTR-BCTX3によるテレビのライブ視聴が問題なく可能だった(ライザーカードを変更しグラフィックスカードを増設しているため。標準のFMV-D1200ではおそらく不可)ので,重宝しているところです。しかし取り立てて本機を維持する必要は最近ではなくなっているため,これを機に処分して,現時点でいうならインテルN100搭載の激安PCに取り替えるのもありかと思っています。もっとも,Windows10の有償延長サポートの1年目の価格がそんなに高くなければ,クリーンインストールでWindows10に戻し,1年間だけ延長して使い続けるのもありかも知れません。

Dell Inspiron1545(改造しています)
CPU…Core2Duo P8800/2.66GHz
チップセット…インテルGM45 Express
グラフィックス…インテルGMA 4500MHD
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在Windows11 Ver.23H2)
非対応項目…CPU(SSE4.1),TPM(なし),セキュアブート(なし)

 本機は義父が所有。しかし最近使用しているところを見たことがありません。年賀状も私が作って本機で印刷しています。というわけで本機は現状のWindows11 バージョン23H2のままスタンドアロン運用とし,プリンタには直接USBで接続する,ということになるのだろうと思っています。

Onkyo C413
CPU…Atom N450 1.66GHz
チップセット…モバイルインテルNM10 Express
グラフィックス…インテルGMA 3150
メモリ…2GB
OS…64ビット(現在Windows10 Ver.22H2)
非対応項目…CPU(SSSE3),TPM(なし),セキュアブート(なし)

 家内所有。そもそもWindows10ですらまともに動いていません。「ここに入っているデータは近日中にメインのノートパソコン(すぐ後述)に移す」と私が宣言しました。とりあえず来年の11月までは維持をするつもりですが,はてさてどうなるか。

Dell Inspiron1525(改造しています)
CPU…Core2Duo T9300/2.50GHz
チップセット…インテルGM965 Express
グラフィックス…インテルGMA X3100
メモリ…4GB
OS…64ビット(現在Windows11 Ver.23H2)
非対応項目…CPU(SSE4.1),TPM(なし),セキュアブート(なし)

 家内所有。Windows11 Ver.24H2lインストール不可問題で一番問題となるのは本機でしょうか。しかし本機も,最近では家内が使っている姿をほとんど見たことがありません。
 理由ははっきりしていて,職場のセキュリティが厳重になったため,いわゆる「持ち帰り仕事」ができなくなってしまった,ということに尽きます。
 少し前までは,本機の後継として何がいいだろうかと,暇な時には考えていたのですが,昨日家内と話をして,結論が出ました。本機の後継としては,現在共用のパソコンコーナー(といっても子供は全員家を出てしまったので,今の所私しか使っていない)に置いているCELCIUSを,2025年12月以降,正式に家内も使用していくこととし,Inspiron1525の後継機は購入しない,ということにしたのでした。
 とりあえずInspiron1525で作成したデータについては今後,CELCIUSにも保存をするようにしてその日を迎えようと思うのですが,Inspiron1525自体の処遇はまだ決めていません。Core2でも動作できるLinuxがあればそれを導入して,ネットが使えるようにするという手もありますが,今ははっきりさせておかないことにします

 というわけで,Windows11のCore2締め出し後については,「ひょっとすると,激安Windowsパソコンを1台買うかも知れない」という,1台でも多くWindowsパソコンを買って欲しいマイクロソフトが聞いたらギャフンと言いそうな計画ができたということになってしまいました。

 スマートフォンの台頭と,企業のセキュリティ強化により,もはや家庭でパソコンを使う理由はなくなってしまいました。マイクロソフトは1台でも多く,Windows11パソコンを買って欲しいところなのでしょうが,どんなに新しい機能が追加されたとしても,もはや家庭には,Windowsパソコンの居場所はなくなってしまったように思います。
 そういう中で行われた,今回のWindows11の実質動作要件の向上は,マイクロソフトの意に反して,利益の向上にはつながらないのではないか,という見方をしているところです。

(2024,2,18追記)
 本記事に以下のことを書くのを忘れていた。
 Windowsのあるバージョンのライフサイクル中に実質の動作要件が変更されてしまう例は今回が初めてではなく,Windows8/8.1の時にもあったようです。
 Windows8.1から,インテルの場合だと"LAHF/SAHF"という命令のない64ビットCPUを持つマシンには,それまで64ビット版のWindows8がインストールできていたところ,64ビット版のWindows8.1についてはインストールできなくなった,という事例がありました。具体的には,プロセッサ・ナンバーが900番台のPentiumDと,2005年後半以降にリリース/ステッピング変更されたPentium4以外の,64ビット対応Pentium4/Dが,Windows8.1の64ビット版をインストールできなかった,ということのようです。ただこの時は32ビット版にインストールし直せば使うことができたようですが,今回のWindows11 Ver.24H2からのCore2締め出し案件と,状況がなんとなく似ている感じがしますね。ただ,".1"のないWindows8は,Windows8.1リリース開始後もさらに2年3ヶ月程度サポートが継続され,2016年1月まで使用できたとのことです。

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