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2024年8月 3日 (土)

「動作要件外のマシンを,無料でできる間に強引にWindows11にアップグレードしていく」ことになったみたいだ…。

 Windows10のサポート終了が2025年10月14日に迫っています。まだ1年2ヶ月。
 しかしこれまでの「WindowsXP→Windows7への移行」,「Windows7→Windows10への移行」のことを思い出すと,気持ちとしては,もう1年2ヶ月しかない,というのが,企業等でのシステム管理者の思いなのではないでしょうか。

 拙ブログの2023年10月22日付の記事ではこんなことを書きました。

| しかしWindows10から11への移行はそんなに簡単にいくのかどうなのか。(中略)
| いっそLinuxを導入するのも手かも知れません。が,ただでさえ忙しいところにLinuxのユーザ教育をどうやって行うのか。もう今から25年ほど前のような,Windowsパソコン導入期のようなユーザ教育をやる余裕は,今の職場にはありません。
| そうなると,残る手段はただ一つ。
|「動作要件外のマシンを,無料でできる間に強引にWindows11にアップグレードしていく」
| これしか考えられません。

 どうやら本当にそうなりそうな感じです。

(2024,8,5追記)
 その後分かったことを先に書いておきますのでこれを読んでから次に進んでください。
 WSUS経由でインストールファイルがプッシュされるのですが,職場の上位組織で作ったマニュアル(いろいろな都合でうちの職場ではまだ実行できない)を読んでみると,通常に"Windows Update"を使ってWindows11化させるようですので,動作要件外のマシンについては間違いなくその段階ではじかれるものと思われます。
 ですから不用意に動作要件外のマシンがWindows11化されることはあり得ないのですが,別途インストール用のisoファイルも用意されているので,それを使って,さすがに"Ru*us"を使ってインストールすることは難しいでしょうが,"apなんとか.dll"を削除したりとか,単にsetupファイルを管理者権限でクリックするのではなく,コマンドプロンプトを開いて"/seなんとか"という呪文をつけてインストールすることは不可能ではなさそうなので,さぁ私は今後どうしましょう…(爆)。

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 うちの職場そのものの話ではないのですが,うちの職場の上位にある別組織で,いよいよこの夏,WSUS経由により,組織内に残されたWindows10マシンに対し,強制的にWindows11のインストールプログラムを配信することにしたようです。
 これは,マイクロソフトが指定したWindows11の動作要件内のマシンにだけ配信する,というわけではなさそうで,その計画を見てみると,

 (1) 2017年終わりから2018年終わりまでに導入されたマシン
 (2) 2018年終わりから2019年終わりまでに導入されたマシン
 (3) 2019年終わりから2021年初めまでに導入されたマシン
 (4) 2021年初めから2022年初めまでに導入されたマシン
 (5) それ以外のマシン(すでにWindows11仕様の,2022年終わりから導入されたマシンは除く)

にグループ分けして順次WSUS経由でインストールプログラムをプッシュするようになっているみたいです。インストールするかどうかはマシンをあてがわれたそれぞれの職員が判断し,別途手順書を各自で読んでインストールするようになっているみたいです。この作業をWindows10サポート終了までにやりなさい,という感じです(ESUによりWindows10を継続使用させることも可能だが,どうしても必要な場合,それも1年限りでしか認めない模様)。

 それぞれどのようなマシンが導入されていたのか,直接メーカー名や型番まで調べるのは不可能なのですが,拙webでは「親指シフトキーボード付きノートパソコン」のライブラリを整備しており,富士通ブランドのマシンならどの時期にどのようなCPUを積んだマシンがリリースされていたかが分かるようになっています。それによると,

 (1)…インテル第6世代・第7世代・第8世代が搭載されている。
 (2)…インテル第7世代・第8世代が搭載されている。
 (3)…インテル第8世代・第10世代が搭載されている。
 (4)…インテル第10世代・第11世代が搭載されている。←この時代は上記拙webでは範囲外だった…。

という状況。つまり(3)や(4)の時代に導入されたマシンなら間違いなくWindows11の動作要件に入っているけれど,(1)や(2)の時代に導入されたマシンの中には,Windows11の動作要件に入っていないものがあるというわけです。もっとも(1)や(2)の時代は,そのインテル第8世代が搭載されたノートパソコンを導入するのがかなり困難な頃だったはずであり,拙webでも当時追いかけていたように,その頃のLIFEBOOKには「納期未定」のまま次のマイナーチェンジを迎えてしまった機種が多数ありました。

 そして問題なのは(5),つまりインテル第4世代や第5世代が搭載されているWindows10マシンにも,Windows11のインストールプログラムは容赦なくプッシュされる,ということのようです(さすがに拙宅のようにCore2マシンはすでにない。為念)。そして,実際にアップグレード作業を行ってみて,

・Windows11アップグレードに失敗したマシンはサポート終了までに更新ができるよう部署ごとに予算をつけるようにする。
・Windows11化したものの動作が遅くなったマシン(メモリ4GB仕様・ハードディスク仕様で導入したマシンが少なからずあるため,動作要件内のマシンでもこのケースは多いかも)については,負荷の少ない別部署での使用を考えるようにする。

ようなことが求められており,なにしろ職員用のマシン更新にかける予算はあまりないため,

「まぁとにかくやってみられぇ。なんかおかしゅうなったら、そんとき考えられぇ。」

というノリでWindows11化が進むことが明らかになったのでした。
 で,問題なのは,きっとこの「ノリ」で私の職場でも,近いうちに強制Windows11化が図られるのではなかろうかと。現在私の机上にあるマシンは某社製のインテル第5世代機で,前任者の手でSSD化が図られ,私の手でメモリ16GB化が図られているというのに,処理速度が非常に遅い状態(そして私のいる部署内で何の仕打ちか,私が一番古いマシンをあてがわれている。泣。別部署の私と同じ職階の人たちと比べても,やっぱり私のマシンが一番古い。大泣)。
 これまで私も知らなかったのですが,インテル第5世代は第4世代と比べ確かに大幅な省電力化が図られているものの,実は同クラスのCPU比で第4世代よりも若干処理速度が遅い特徴があり,しかもCPUソケットがマザーボード直付けの"BGA"のため,第4世代のように「それならCore i7に交換じゃあ!」という技が一切使えないという大きな問題があります。
 そんなマシンをWindows11化して果たしてまともに動くのか。動作要件外のマシンを多数Windows11化してきた私でさえ,かなりの恐ろしさを感じているところです。

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(2024,8,20追記)
 結局うちの職場を含む職域では,先日"Windows11 Ver.23H2"のインストールが認められるようになったものの,WSUSによる一斉配信ではなく,動作要件を確認した上でisoファイルを各自ダウンロードしてアップグレード/アップデートするよう指示が出ました。

 え? 私ですか?

 isoファイルをダウンロードして,職域のIT担当が出したマニュアルに従ってインストールしてみました。当然,CPUとTPM(私の机上にあるマシンはTPM1.2)が要件外ということでインストールは,はねられました。

 え? そのあとどうしたかって?

 知ってるくせに(爆)

 

 

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