【猛暑終了御礼特別企画】ケーブルテレビは，FMラジオの再送信もやっている。

　どこのケーブルテレビ会社もひっそりとしか広報しないみたいなのですが，実はFMラジオの再送信もやっているようです。そのことについて今回はまとめていこうと思います。

　うちで契約しているケーブルテレビ会社にて，そのやり方がwebページに掲載されていますので，そのものずばりのpdfファイルを紹介してておきます。

　https://www.oninet.ne.jp/wpress/wp-content/themes/oni/img/gokanyu/qa/fm.pdf

　うちには以前，拙ブログでも紹介したパイオニアのF-780とトリオのKT-7Xという，80年代のシンセサイザーチューナーがあったのですが，KT-7Xはオークションに放出し，F-780は修理をしようとしたところ本機のアキレス腱とも言えるICの故障(入手不可)により処分(というかこれも部品取りとしてオークションに放出した)したため，同軸ケーブルを直接繋げるFMチューナーが1台もなくなってしまいました。
　もっとも，ロッドアンテナを使ってFMを聞くラジカセは複数台ありますので，同軸ケーブルを買ってきて，上記pdfのようにケーブルの片側を加工し，ロッドアンテナに芯線だけを巻き付けてみました。

　現在，私の住んでいるところで実用的に聴取可能なFM局は次の4局となります(単位はMHz)。

　FM岡山(76.8)/レディオモモ(79.0)/NHK岡山FM(88.7)/RSK岡山FM(91.4)

　このうち「レディオモモ」はいわゆるコミュニティFM局で送信出力が弱く，カーラジオでの聴取は問題ないものの宅内でのロッドアンテナによる聴取は難があります。またRSK山陽放送のラジオはいわゆる「ワイドFM」のため，古いFMラジオでは聴取ができない(しかし「テレビの1〜3chが聞ける」と称したラジカセは昭和時代から売られており，うちにあるラジカセはどれも対応済み)という問題もあります。

　で、アンテナ端子に加工した同軸ケーブルを接続し，ラジカセのロッドアンテナに結びつけて試してみたところ，ケーブルテレビ会社から送られてくるFM波は，

　FM岡山(76.8)/Kiss-FM(77.6)/FM香川(78.2⭐︎)/レディオモモ(79.0)/FM802(80.2)/FMくらしき(82.8)/FM大阪(85.1)/NHK岡山FM(85.8⭐︎)　⭐︎マークは，もともとの周波数から変更して送信している局。

のようになっていました。
　JFN局が4局も入ります。しかしFM岡山やFM香川，それにもとは単独局だったKiss-FMはジャパンエフエムネットワークのいわゆる「Bライン」局のため，同じJFN系でもFM大阪とくらべると番組に「ださい」印象がつきまといます。
　FM香川の開局は昭和63年とFM岡山の平成11年よりも10年以上早かったです(しかし実家にいればFM山陰は昭和61年の開局だった…)。そのため開局当初はノイズが多いながらもかろうじて岡山市内でステレオで聴取できた(カーラジオでは問題がなかった)のですが，FM岡山開局以降，岡山方面への電波の飛びを抑制しているような印象があり，ノイズがかなり多くなったり，またはまったく聞こえない状態となっています。ケーブルテレビだとそのような局も聞けるということなのですね。

　JFL局であるFM802の聴取ができるのがケーブルテレビの大きなメリット，なのかも知れないですね。しかしFM802とキー局のJ-WAVEを比べたらJ-WAVEの方が洗練されているかも知れない。そのJ-WAVE発の番組を多数流しているのが，コミュニティFM局の「FMくらしき」です。これもメリットのひとつかも知れない。
　その一方で，以前はJ-WAVEの番組を同じように流していたレディオモモは平成24年にそれをとりやめたため，以後わざわざレディオモモを聞く機会は少なくなっていきました。で今回のケーブルテレビでの受信実験をしていると，レディオモモに合わせているはずなのにJ-WAVE発の番組が。そう，レディオモモは今年4月からJ-WAVEの再送信を再開していたのだそうで，この時まで全く知りませんでした。

　なお，今のところRSKやお隣香川県のRNCラジオのワイドFMの再送信は行われていないようです。
　これがFMチューナーを持っていた頃だったら喜んで聞いていたところだったのでしょうが，「ラジコプレミアム」のおかげで居ながらにして全国のラジオ放送局が聞こえるようになりましたので，あと少しケーブルテレビの当地への導入が早かったらと，残念でなりません。