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2025年1月 2日 (木)

Windowsパソコンが遅いのは,Edgeのデフォルト設定にも問題があるのかも 附・2024年確定アクセスランキング

 あけましておめでとうございます。本年も拙web/ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

 2025年最初の記事は,いきなりですが,勤め先で私が使用しているパソコンの話です。
 5年前に転勤したところでは,販売終息後4年8ヶ月経過していたWindows8.1マシンがあてがわれて目が点になったことがありました。すでに拙Webでも紹介しているのですが,インテル第4世代CPUを搭載した,富士通のLIFEBOOK A574/Hという機種で,Windows8.1とはいえ一応64bit版だったこともあり,オークションでメモリを購入して合計8GBにしていました。SSD化は行わずハードディスクでの運用としていました。
 A574/Hは1年半使用したのちに更新となり,Core i3-1115G4搭載のhp ProBook 450 G8があてがわれました。メモリはシングルチャネルの8GB,そして新しいパソコンでしたから当然SSD搭載でしたので,導入1年後にWindows11化しても何の問題もなく使えました。しかし現在,早いタイミングで異動をしているので,快適なProBook G8との生活は長くはないだろうと覚悟しておりました。

 2年前に異動した現在の職場(拙web「ぱそこんぼらぼら」を立ち上げた時に勤務していた勤め先と同じ)では,インテル第5世代CPU を搭載したノートパソコン(機種名は私の異動後に公表)があてがわれたのでした。前任者の手でSSD化されていて,メモリもデュアルチャネルで8GB搭載済み。Windows10にアップグレードされていたのですが,なんとなく全体的に処理が重い。メモリを最大限の16GB搭載しようと思い,オークションで8GBのメモリを2枚入手し,交換したのですが状況は変わらず。今から5ヶ月弱前に悪さをしたのかしてないのかどっちなのか,という煮え切らない記事をアップしたのですが,それ以来さらに重くなったような気がするけれど,遅かったのは最初からのことだったので,かならずしも「悪さ」が原因ではないような気がする…。
 タスクマネージャで調べてみると,CPUの利用率が70〜90%にずうっと張り付いている感じがします。しかしメモリの利用率は50%程度を示しており,明らかにCPUパワーだけが足りない状況。
 「じゃあ,禁断のCPUの換装しかないか…」と思ったところで,インテル第5世代のCPUについて調べたところ,そもそも"FCBGA"といってマザーボードにCPUが直付けされている構造なので換装すらできないという状況。
 そもそもこの第5世代CPU,プロセスルールが14nmと大幅に縮小され,TDPも15Wと低減化し,省エネルギーに優れている,という特徴は持っているのですが,先代のノートパソコン用第4世代CPUよりも全体に性能が低いという欠点を持っているようです。それに,タスクマネージャを見る限り,CPUの利用率が高い時には新たな操作をなかなか受けられない状況になっている感じがします。「CPUの利用率が高い時は,どんなマシンでもそうなるだろう」と言われそうですが,Windows11動作要件外である,Core 2搭載のパソコンでは,CPUの利用率がたとえ高くても,新たな操作を受け付けてくれるような感じがあるのです(だからCore 2搭載機でWindows11を動かしていても,遅くて困るような感じがあまりない)。
 なるほどマイクロソフトがWindows11リリース時に古いCPU搭載機を動作要件から外したのはそういうことだったのか,と初めて思ったのでした。マイクロソフトが本当にサポート外にしたかったのは,このインテル第5世代CPUだったのかも知れない。
 そもそもインテルでは,この第5世代CPUで採用したプロセスルール14nmの開発に遅れが生じ,それ以降のプロセスルール微細化への対応もなかなか難しく,それが原因で2018年頃から「CPU品薄問題」が数年続いたことも記憶に新しいです。昨今話題となった「第13/14世代CPU不具合問題」は,この流れと全く無関係ではないのかも知れませんね。

 そうは言っても,職場に行けば目の前にあるのはこの,職域内で一番遅いノートパソコン。新しいマシンに更新されるめどもなく,タスクマネージャーの数値をいろいろ眺めてみると,"WebView2"というプログラムが多くのリソースを喰っていることに気がついたのです。.NETアプリケーションにこの"WebView2"を組み込むと,そのアプリケーションでマイクロソフトEdgeを呼び出し,Webブラウザの機能が追加される(参考:https://e-words.jp/w/WebView2.html 引用していて何がなんだかさっぱりわからない(爆))のだそうです。
 そういえば職場では直接インターネットに出ることはできず,某社の仮想ブラウザ(セキュリティ保持のためメーカー名等詳述は避けます)を使っているのですが,「ブラウザエンジンはOSのものを利用」しているそうなので,やっぱり,"WebView2"つまりEdgeが絡んでいるということなのでしょう。
 ということは,Edgeの設定を見直せばなんとかなるかも知れない。というわけで,続きをクリックするとその後の顛末がわかるようになっています。なお顛末のあとは,拙ブログの2024年確定ランキングもつけておきますので,あわせてご覧ください。なお昨年は拙ブログにのべ17,976人の方にお越しいただきました。本当にありがとうございました。

 で,見つけて参考にしたのは徳島県にあるパソコンショップが運営しているブログの次の記事。

https://sp.joymate.co.jp/maintenance/12399

 具体的には,

・設定→システムとパフォーマンス を開く。
・システムの「スタートアップブースト」をオフにする。
・システムの「Microsoft Edgeが終了してもバックグラウンドの拡張機能およびアプリの実行を続行する」をオフにする。
・システムの「使用可能な場合はハードウェアアクセラレータを使用する」をオフにする。
・パフォーマンスの最適化の「効率モード」をオフにする。

 以上の項目はEdgeのバージョンが上がっていると微妙に変更されているようです。
 もちろんある程度の性能を持つパソコンであれば,この設定を変更する必要はないと思われます。

 「スタートアップブースト」は,バックグラウンドでEdgeを動作させておく機能であり,これによりEdgeの起動が早くなるらしいのですが,メモリ(ただし上記第5世代のパソコンは16GBのメモリを半分しか使っておらず,あまり影響がない)やCPUパワーを無駄に使う傾向があるので,低性能のマシンではオフにした方がよいとのこと。次の「バックグラウンドの拡張機能およびアプリの実行を続行」も同じことのようです。
 「ハードウェアクセラレータ」つまりGPU処理について,低性能マシンでもグラフィックスボードを装着していればオンにしても構わないと思うのですが,CPU内蔵型のグラフィックスを持つ機種では,この項目をオンにしても結局CPUの仕事に戻ってしまうわけなので,オフにした方がよいとのこと。
 「効率モード」で電力消費を抑えてしまうと,遅いブラウジングがもっと遅くなることになってしまうので,これも低性能パソコンではオフにした方がよいとのこと。

 以上のような設定で1週間ほど,上記第5世代ノートパソコンを使ってみたのですが,そりゃあ劇的に早くなることはありませんが,それでも,2〜3割程度は処理速度が上がったような気がしました。
 思えば前の勤務先でWindows8.1を使っていた頃,Windows10のパソコンでは「処理が遅くなった」という話が次々出てきたような気がします。Windows10のVer.2004が登場したあたりだったでしょうか。よくよく考えれば,失敗作だった"EdgeHTML"ベースの旧Edgeから,Google Chromeでも使われている"Chromium"版の新Edgeに変わったのが2020年のこと。新型コロナウイルス対応により一般への導入が遅れたこともあり,Windows10 Ver.2004とChromium Edgeの導入がほぼ同時期になり,それと周囲の「パソコンが遅くなった」の声が聞かれるようになったのが同じような時期だった,というのは,今から思えば,そういうことだったのか,ということだったのでしょうね。つまり古いパソコンでWindows10が遅くなった原因は,Windowsそのもののバージョンアップではなく,Chromium Edgeの初期設定が原因だった,ということなのでしょうね。

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 というわけで,ここからは昨年2024年の確定版アクセスランキングとなります。

1位 Core2よ永遠に…。 "POPCNT"命令のないCPUでWindows11 Ver.24H2が動作できないかも(2024年2月17日) 1731アクセス(初)
2位 【メーカー非保証】Windows11上でもOASYS V10動作する(2021年12月18日) 1709アクセス(昨年は1位↓,1694アクセス
↑)
3位 負けるなCore2!…Windows11 Ver.24H2アップデート情報(2024年2月18日) 1373アクセス(初)
4位 どうやら古いパソコンにもWindows11入れられそうだ…。(2021年8月28日) 1271アクセス(昨年は9位↑,258アクセス↑)
5位 "WhyNotWin11"を次々と動かしてみるの巻(2021年6月27日) 844アクセス(昨年は2位↓,640アクセス↑)
6位 非対応機種にWindows11をインストールしてみる大実験(2022年7月24日) 346アクセス(昨年は4位↓,379アクセス↓)
7位 キングジム・ポータブックのWindows11化を敢行!!(2022年1月10日) 336クセス(昨年は12位↑,208アクセス↑)
8位 A&D GX-Z5000(2)・ツインフィールドスーパーGXヘッドはアカイの良心だ。(2021年3月21日) 330アクセス(昨年は13位↑,198アクセス↑)
9位 【再変換も可】Japanist10のWindows11用修正差分リリース(2021年12月4日) 328アクセス(昨年は6位↓,354アクセス↓)
10位 未使用の「ミルパス」,見つけたら即廃棄か…。(2022年1月16日) 316アクセス(昨年はランク外↑,68アクセス↑)
11位 やっぱり"Ver.24H1"はリリースされるんじゃないの(外れたらごめんなさい)?(2024年3月9日) 313アクセス(初)
12位 Windows10環境でJapanist2003を安定して使うこつ(2016年4月29日) 300アクセス(昨年は7位↓,339アクセス↓)
13位 【慶祝…かな?】Japanist2003/10,Windows11にも「対応」へ。【合わせて悲報も…】(2021年11月23日) 286アクセス(昨年は5位↓,377アクセス↓)
14位 Cドライブが圧迫されたら"Extreme Tuning Utility"を疑え!(2018年8月15日) 276アクセス(昨年は10位↓,229アクセス↑)
15位 A&D GX-Z5000(5)・こういう「真面目」な製品がなくなってしまった21世紀を憂う。(2021年4月18日) 257アクセス(昨年は17位↑,164アクセス↑)
16位 Windows11ではCPU要件が厳しくなった…はずじゃなかったのか??(2021年7月4日) 245アクセス(昨年はランク外↑,105アクセス↑)
17位 新春特別企画・結局,I.O.データの"REC-ON"を買ってしまった…。(2021年1月31日) 240アクセス(昨年は3位↓,554アクセス↓)
18位 「Windows10はWindowsの最後のバージョン」というのは嘘なのかどうなのか。(2021年6月13日) 219アクセス(昨年は11位↓,220アクセス↓)
19位 新春特別企画・nasne,ハードディスクが壊れて全機能喪失す。(2021年1月23日) 186アクセス(昨年は20位↑,140アクセス↑)
20位 Japanist2003,令和対応の修正差分(rel.318)でWindows11に対応。(2022年3月16日) 163アクセス(昨年は18位↓,143アクセス↑)
21位 【速報】AIの性能を調べる"Geekbench AI"爆誕!! ところでAIパソコンって,本当に"40TOPS"必要なの?(2024年8月18日) 146アクセス(初)
22位 Windows10が降ってくる(F-07C編)(2015年8月2日) 129アクセス(昨年は16位↓,170アクセス↓)
23位 新春(は終わった)特別企画・"REC-ON"は本当に"nasne"の代わりになるのか?(2021年2月14日) 127アクセス(昨年はランク外↑,70アクセス↑)
24位 【Windows11 Insider Program】締め出される非互換デバイスと締め出されない非互換デバイスがある?(2021年9月4日) 124アクセス(昨年はランク外↑,85アクセス↑)
25位 さらばKDL-40NX800。そして代わりにやってきたKJ-40W730C。(2016年7月17日) 122アクセス(昨年はランク外↑,88アクセス↑)

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