【速報】Windows10のESUプログラムを導入してみた。(「さらばCore2，さらばWindows10，さらばWindows11 Ver.23H2…。」番外編)

　アメリカ時間で6月24日，Windows10の"ESU"こと，「拡張セキュリティ更新(Extended Insider Update)プログラム」の概要が公開され，同時にWindows Insiderプログラムでテスト開始された，という情報が流れました。

　Windows10のESUを受ける候補として，Xeon X3350を搭載した自作5号(BIOSTAR G31-M7 TE V6.4マザーボード)を考えていたので，当機のWindows Insiderの設定をオンにし，数日待っていたところ，昨日ESUプログラムが導入可能な状態になりました。

　Windows Insiderを受けていなくても，おそらく来月のWindows Updateを適用すれば，Ver.22H2化されているWindows10でESUの契約ができるようになると思われます。現在のWindows InsiderでのESUの契約のしかたは，私の場合次のとおりでした。

　まず「設定」から"Windows Update"を呼び出すと，ESUが契約可能状態になっていれば次の画面が表示されます。

　ここで，「今すぐ登録」をクリックすると，次の画面が表示されます。

　さらに「次へ」をクリックすると，当機の場合，次の画面が表示されました。

　先日の概要公開で，家庭向けESUは，今まで言われていた30米ドルでの支払いの他，「Windows設定をクラウドにバックアップ」するかまたは，「"Microsoft Rewards"で貯めた1000ポイント」を使うといった，追加費用なしでも契約が可能，ということになったのでした。私は30米ドルを払う気満々だった(そして「凶悪マイクロソフト」と声高に叫ぶつもりだった)のですが，改めて"Microsoft Reward"の所有ポイントを確認すると，すでに十分すぎるほどのポイントを保有していたのでした。じゃあそれで契約すればよいかと思っていたところ，なんと「すでにWindows設定をバックアップしている」とのことで，追加料金なしでESUを利用することができた，ということでした。というわけでためらいなく「登録」をクリックすると，

ESUの登録が完了したというわけです。これにより自作5号は2026年10月13日まで大手を振って，ネットワークに接続したまま利用ができることになりました(実際にはその日に最終のWindows Updateを受けるわけだから，大きなセキュリティ問題が発生しない限り2026年11月10日まではネットワークにつなぎ続けるとは思いますが)。

　今回のESU登録の流れを見てみると，家庭向けには，マイクロソフトアカウントを持っていればおそらく事実上，Windows10のESUを無償で受けることができる，ということになったのだろうかと思います。Windows11への移行がなかなか進まない現在，無理にWindows11への移行を進めるよりも，マイクロソフトアカウントを使っている人は確実にこれからもWindowsを使い続け次世代Windowsへの移行もしてくれるだろうから，そういう人たちには，まずは無償でWindows10を使い続けてもらう，という判断になったのでしょうか。
　まぁ1年あればより魅力的になるであろう"Windows12"の姿も明らかになっているでしょうから，その段階でマシンをリプレースしてもらえれば，マイクロソフトもPCメーカーもユーザーも喜ばしい結果になるのかも知れません。

　合わせてWindows10にインストールされた"Microsoft 365"についても，この2025年10月14日でサポート終了にする予定だったところ，このWindows10 ESUの導入に合わせ，(ESUが有効であれば，という条件はあると思うのですが)最大2028年10月10日までサポートが継続されるとのことです。このような状況証拠から，「実は家庭用のWindows10 ESUも最大3年提供されるのではないか」という噂もあるのですが，それは当然，定かなことではありません。

　しかしこのESU施策，もっと早く教えてほしかった。「無償」だと分かっていれば，無理やりCore2機をWindows11化することはなかったと思うのです。しかしWindows11 Ver.23H2のサポート終了までまだ若干の余裕があるので，再びWindows10 Ver.22H2に戻すことも，アプリの再インストールを厭わなければ不可能ではありません。
　とはいうものの，
・義父のInspiron 1545はここ数年，義父が使っているところを見たことがない。
・嫁のInspiron 1525も，嫁が最後に使ったのが2年ほど前で，そもそもInspironでインターネットを見ることはすでにありえない状況。
・嫁のAtom機ONKYO C413は，Windows10のVer.20H2化以降，処理がかなり遅くなってしまっている。
という状況で，いくら無料だからといっても，これらのパソコンでESUを導入するのはほとんど意味がないんじゃないのかなぁ，という気がしています。

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(2025,8,3追記)
　このESUプログラムですが，日本時間7月9日の定例Windows Update適用後の時点では契約をすることができなかったものの，日本時間7月23日に公開されたWindows10用のプレビューアップデート(KB5062649)を導入することにより契約可能になるようです。
　というわけで，嫁用のDell Inspiron1525について，まずは現在インストールされているWindows11 Ver.23H2環境を別のSSDにまるごとコピーして疎開しておき，Windows10 Ver.22H2をクリーンインストール，次いでWindows Updateを順次適用させ，ESUプログラムを導入させることができました。嫁にはマイクロソフトアカウントを取らせており，今回も「Windows設定をクラウドにバックアップ」することができている，という理由で，無償でESUを導入することができました。

　義父用のDell Inspiron1545について，義父はマイクロソフトアカウントを取らせておらず，確かに同じようにWidnows10に巻き戻し，ESUを適用した機器を持つ私か嫁のアカウントを追加すればESUを適用できるとは思うものの，そこまでして得られるものはわずかしかないような気もするので，当初の計画通りWindows11 Ver.23H2のまま朽ちさせることとしました。

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(2025,8,3さらに追記)
　実はもう1台，嫁用のAtom N450を搭載したオンキヨーのC413というネットブックがあるのですが，本機にはKB5062649が導入されており，しかも上記の通り嫁はすでにESUプログラムを1台分適用しているのにも関わらず，ESUプログラムについての契約画面が全く表示されません。
　引き続き状況を注視はしていきますが，ひょっとすると，あまりにも性能が低いパソコンについては，ESUプログラムを導入させない，ということなのかも知れません。もっとも本機に関しては，本当に毎月のWindows Updateが遅くて苦痛を感じているので，ESUプログラムが導入できない方が私としてはありがたいのですが(爆)。

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(2025,8,15追記)
　ESUプログラムを導入したマシンでは，Windows Updateの画面を表示させたときに，次のような「お使いのPCは、拡張セキュリティ更新プログラムを取得するために登録されています。」という表示が出てくるようになります。
  
　これは自作5号での表示です。しかしESUプログラムを導入してもこの表示が出てこないケースがあるようで，嫁用のInspiron 1525では，ESUプログラムを導入したというのに，

のように，「このPCは現在、Windows11を実行するための最小システム要件を満たしていません」としか表示されません。
　もっとも，この症状が出ているのはうちの環境だけではないみたいで，
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13318329718
他の方のところでも出ているようです。オンキヨーC413のESU契約画面が出てこない状況と全く同じで，順次画面が表示できるようになる，ということなのでしょうか。コマンドで確認できると楽なのですがね。

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(2025,8,24追記)
　本日Inspiron1525にWindows Updateにて定例外アップデートKB5066188を導入してみたところ，「お使いのPCは、拡張セキュリティ更新プログラムを取得するために登録されています。」という表示が出ましたのでご紹介をしておきます。

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(2025,9,15追記)
　本日Onkyo C413に9月分のWindows Updateを適用させようとしたところ，ESUが適用可能な状態になっていたのを確認しました。
　しかし本機についてはWindows10のサポート終了日にてネットワークから隔離する(厳密には次のWindows Updateが公開される前日まで)こととしていますので，ESUを契約する予定はありません(というか本機では毎月のWindows Updateの適用がかなり苦痛な状態なので，早くそこから逃れたい)。