さらばCore2,さらばWindows10,さらばWindows11 Ver.23H2…。(11)
日本時間10月15日に公開されたWindows Updateでは,ESUを適用していないWindows10向けに最終のアップデート,KB5066791が公開され,最終のビルド番号は19045.6456となりました。そして,これをもってESUを適用していないWindows10のサポートは終了となりました。
ESU適用の予定がないAtom N450機でWindows Updateの画面を見てみると,
「お使いのデバイスはセキュリティ更新プログラムを受け取らなくなりました。」のつれない文字列が表示されてしまいました。
さて今回はいよいよサポートが終了となったWindows10の末期バージョンである,Ver.2004・Ver.20H2・Ver.21H1・Ver.21H2・Ver.22H2について扱います。
その前に,Ver.23H2のWindows11も今回のアップデート,KB5066793を適用(ビルド番号は22631.6060)すると,Windows Updateは残り1回ということになります(Enterprise/Educationを除く)。
なお,拙宅の環境では,これらのアップデート適用後に大きな問題は特に発生していないようです。
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Windows10 Ver.2004の話の前にマイクロソフトEdgeの話をしておかなければなりますまい。Edgeはそれまでのストアアプリ版Internet Explorerの後継(と私は捉えている)で,当初は"Edge HTML"という独自のエンジンを持っていたブラウザでした。当時のマイクロソフトのAI機能「コルタナ(そういえばそんなのあったんだ…)」との連携や,webページへの直接書き込み機能など,いろいろな機能をもっているとのことだったのですが,当時は結局,Internet Explorerばかり使っていたような気がしており,YouTubeやGmail等,Google関連のサイトを見るときは別途Chromeも使っていたけれど,EdgeHTML版Edgeはほとんど使うことがありませんでした。旧Edgeのプログラムアイコンのデザインも,Internet Explorerのアイコンの頭をかち割って作られたような印象があり,私にはなんとなく気持ち悪いデザインのように見えました。
2020年早々にこのEdgeが,Google Chromeと同じChromiumエンジンを持った現行のものに置き換えられました。ストアアプリという扱いではなくなり,ストアアプリ非対応の古い日本語IMEでも入力が可能となり,使い勝手はかなりよくなったように思います。ここで私も,Internet Explorerの使用をやめてEdgeに移行,古いEdgeHTML版のEdgeは2021年3月をもってサポート終了となり,Internet Explorer11もLTSC版等を除き2022年6月にはサポート終了となったのでした。
EdgeがChromium版に移行した直後,「新型コロナウイルス」の出現により全世界は阿鼻叫喚の様相となりました。一方でこれを契機に「リモートワーク」という働き方が進展し,爆発的にコンピュータが売れる事態となったのでした。
そのような中登場したのがWindows10 Ver.2004。セメスターは「20H1」と呼ばれ,アップデートの名称は"May 2020 Update"だったとのことです。いくつかの新しい機能も搭載されたようですが今となっては大きな印象はなく,しかしこのVer.2004は本格的な大型アップデートであったため,内部的には大きな変化があったものと思われます。
あまりにも大きなアップデートだったためか,当時は「ISOファイルを使って無理にアップデートをしない」という方針にしていたため,我が家ではこのVer.2004が適用できなかったマシンが続出しました。
アップデートできたマシンは次の通り。
・Core2Quad Q8200機はInsider PreviewのFastリングを受けており,製品候補版と思われるバージョンがすでに2019年12月に導入されていた。
・Xeon X3350機もInsider PreviewのSlowリングで2020年4月にVer.2004が導入されていた。
・Core i7-6700K機はInsider Previewを使って2020年5月の上旬にアップデート。
・Atom x7-Z8700機もInsider Previewを使って2020年5月の上旬にアップデート。毎回「ストレージ容量不足」のためアップデートがうまくいかなかった本機だが,今回は全く問題なくアップデートをおこなうことができた。
実はこれらのマシン,全てInsider Previewプログラムを使ってアップデートしている,ということを再確認してしまいました。一方でWindows Updateによっては結局Ver.2004にアップデートできなかったマシンは次の通り。
・Core2Duo T8300機
・Celeron T3000機
・Atom N450機
いずれも性能が低いことには違いがありません。無理やりアップデートしてもよかったのですが,大きな問題もあるかと思いこのまま放置することとしました。この時点でなぜVer.2004にアップデートできなかったのか,原因は全く分かりません。
そういえばこの頃,Core Solo U1400機は不慮の事故で液晶を破損させてしまい,Ver.2004にアップデートできたのかどうかは分かりませんでした。このVer.2004ですが,OEM版での32ビット版の提供は行われなかったとのことです。
2020年10月にリリースされたVer.2004の次のバージョンは,いままで「セメスター」と言っていたものをバージョン名にするということにしたためVer.20H2となり(内部のバージョンは2009だとのこと。これが最終となったVer.22H2まで続いた),アップデートの名称は"October 2020 Update"なのだそうです。
Ver.1903からVer.1909へのアップデート同様,「有効化パッケージ」による小規模な大型アップデート(言い方が変)になっています。
拙宅のアップデート状況は次の通り。
・Xeon X3350機はInsider ProgramのBetaチャネルで,2020年6月の時点ですでにVer.20H2が導入されていた。
・Core i7-6700K機は2020年10月に通常のWindows Updateによりあっという間にアップデート完了。
・Atom x7-z8700機も2020年11月に問題なくアップデートが完了した。
そしてVer.2004へのアップデートができなかったパソコンについても,以下のようにVer.20H2へはアップデートを実行することができました。
・Atom N450機はWindows UpdateではVer.20H2への更新案内が出ないような気がしたので,10月中に強制アップデートを試み,無事にインストールすることがてきた。
・Core2Duo T8300機は11月になりようやく,Ver.20H2へのアップデートを促す表示が出てきて,ここでようやくVer.20H2にアップデートすることができた。これ以降,なぜかWindows Update時に高い確率で表示されていたブルースクリーンか発生しないようになった。
・Celeron T3000機はここでCPUを換装してCore2Duo P8800機となり,10月中にはアップデートできなかったものの,11月にアップデートを行うことができた。
なお,Core2Quad Q8200機はInsider ProgramのDevチャネルを受けており,この時点でビルド番号が20000番台のものがインストールされていました。通常版のWindows10ではビルド番号20000番台のものは存在しておらず,もうすでにこの頃から,今でいうWindows11の開発が始まっていたということが言えるでしょう。
続く2021年5月半ばにリリースされたのはVer.21H1こと"May 2021 Update"。このバージョンでも「有効化パッケージ」により短時間でアップデートができました。この頃,新たにXeon E3-1225v3機を導入し,Windows10のVer.20H2を導入した後,Ver.21H2にも問題なくアップデートできました。その他の機種は次の通りとなります。
・Xeon X3350機はInsider ProgramのBetaチャネルで,2021年2月の時点ですでにVer.21H1が導入されていた。
・Atom x7-z8700機も2021年5月に問題なくアップデートが完了した。
・Core2Duo T8300機も2021年5月にあっけなくアップデートできた。
・Atom N450機はやはり相当時間がかかってしまったのだが,上記3機種同様無事にインストールすることがてきた。
Core i7-6700K機とCore2Duo P8800機はなぜかアップデートを1週間待たされてしまったのですが,結局これら2機種も特に問題なくアップデートできました。
ところでInsider ProgramのDevチャネルを受けていたCore2Quad Q8200機だが,遡ること2021年2月にリリースされたビルド21313がインストールされず,続くビルド21318,ビルド21322もインストールされなかったことがありました。結局それは,ウイルス対策ソフトとして入れていたウイルスバスターが原因だということが後で分かったのですが,「古いCPUで新しいWindowsは動かなくなるのではないか」疑惑がここで湧き上がることとなったのでした。
そしてその年6月に発表されたのが,インテルで言えば第8世代Core iからしかCPUをサポートしない"Windows11"の発表。私のように古いパソコンを使い続けているところでは新型コロナウイルスの出現に続いてまたしても阿鼻叫喚の騒ぎとなったのでした。
しかし7月には,なぜかこのCore2Quad Q8200機で Windows11のビルド22000.51がインストールされてしまい,その後Core i7-6700KからCPUを換装したCore i7-7700K機,Xeon E3-1225v3機も強引にWindows11化をしてしまったのでした。
レガシーとなったWindows10の次の大型アップデートは2021年の11月に行われ,それはVer.21H2こと"November 2021 Update" と名づけされました。何しろ大きな騒ぎとなった"Windows11"登場後のリリースだったため非常に地味なリリースとなり,アップデートの仕方も「有効化パッケージ」による小幅なもので,そしてこれ以降,Windows11に合わせてWindows10の大型アップデートも年1回とすることが公表されたと思います。Windows10のVer.21H2を適用したマシンは以下のとおり。
・Xeon X3350機はInsider ProgramのBetaチャネルで,2021年10月の時点ですでにVer.21H2が導入されていた。
・Atom x7-z8700機は2021年11月にアップデートが完了。特に大きな問題が起きたという記録はない。しかしこの2ヶ月後に強引にWindows11にアップグレードする。
・Core2Duo P8800機,Core2Duo T8300機も2021年11月に,特に問題なくアップデートできた。
・Atom N450機も同時期にアップデートした模様。記録はないがやはり相当時間がかかったのではないか。
そしてWindows10最終の大型アップデートとなったのが,2022年10月リリースのVer.22H2こと"2022 Update"。実際に「これが最終のアップデート」と表明されたのは2023年4月のことだったのですが,その適用状況は次の通りです。
・Xeon X3350機はInsider ProgramのBetaチャネルでVer.22H2を導入した。
・Core2Duo P8800機と,Core2Duo T8300からCPUを換装したCore2 Duo T9300機も特に問題なくアップデートできた。
・Atom N450機も,おそらく相当な時間がかかったはずだがアップデートはなんとかできた模様。
この頃にはこれらのマシンでも細工をすればWindows11化できることが分かっており,実際にインストール実験も行い,Atom N450機以外では比較的良好な結果を得たので,Core2系のこれら3機を一気にWindows11 Ver.23H2化してしまったのが2023年10月から11月にかけてのことでした。一方で,追加のグラフィックスカードを搭載していないWindows11化したCore2 Quad Q8200機では,画面表示がおかしくなることが頻発し(詳細は次回),逆にWindows10 Ver.22H2に戻したのでした。
ところが翌2024年2月,Windows11の次の大型アップデートである"Ver.24H2"からCore2系のCPUではどうやっても動作できなくなる(これも詳細は次回)ことが明らかになり,一方2025年6月に,家庭用のWindows10でもESUプログラムを導入して1年間だけWindows10のサポートを,しかも条件を満たせば無料で受けられることが明らかになったので,今日現在我が家で動いているWindows10マシンは,
・Core2 Quad Q8200から(マシンを1台処分して)CPUを換装した新Xeon X3350機
・Core2 Duo T9300機
・Atom N450機
となりました。このうちAtom N450機は本日をもってサポート対象外の扱いに,新Xeon X3350機と嫁用のCore2 Duo T9300機はあと1年サポートのある状態で維持することとなります。
そのAtom N450機,Windows10の64bit版に乗り換えた時はほんのわずか動作状況が改善されたような気がしたのですが,メモリを2GBに増やし,SSDも入れているのに今では動作がかなり緩慢で,使えたものではありません。
しかしCPUが,これより新しいCore i搭載機であっても,ドライブがハードディスクのままだったりとか,メモリを増設していなかったりすると,Windows10といえどもまともに動作しないケースが多いような気がしており,前の職場でも「遅い,遅い」と声の上がったパソコンから順次SSD化を図っていたような状況でしたし,いやつい最近まで私が使っていた第5世代のCore i機ではメモリを最大限(16GB)に増強しようが,SSDに換装していようが,その処理速度は異様に遅かったような覚えがあります。
Windows11は動作要件をかなり高いレベルにまで引き上げてしまった。一方のWindows10も,度重なる大型アップデートにより,徐々に動作が重くなっていってしまった。これまで長きにわたって使い続けてきた"Windows"だったのですが,本当にここ数年嫌気がさしており,そんなこともあって,とうとう2023年2月,メインマシンをMacに移行してしまったのでありました。
そして昨日Windows10のサポートが終了し,日本時間本日のWindows Updateが,ESUを導入していないWindows10機にとって最後の更新となったのですが,よくよく周囲を見回してみると,なんとなくWindowsXPサポート終了の時よりも,Windows7サポート終了の時よりも,大騒ぎになっていないような印象があります。本当はいけないことなのですが,何を隠そう今の職場でも,本日現在ネットにつながったままのWindows10機が何台も存在しています。
WindowsXPやWindows7の時は,サポートが終了すると即大変なことになった。でも,それらよりはるかに台数が多いであろうWindows10がサポート終了になっても,困る人はそんなにいない,というのが今の状況のような気がします。これはもちろん,スマートホンやタブレットなど,Windowsパソコンに代わるデバイスが多数出現したこともあるかと思うのですが,中には,これだけ多くのパソコンをサポート終了により使い物にならなくしてしまったマイクロソフトに対して,多くの人々がそっぽを向いてしまった,ということなのかも知れません。
そうだとすれば,今回の事態を引き起こしたマイクロソフトにとってはまさに自業自得だった,ということが言えるような気がするのです。
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